詩
真夏の海
気温の上昇し温度計のメモリが沸騰した季節。
暑い砂浜。
ここまで暑いと、頭がはたらかず、残業してもはかどらない。
アパシーの夏場の無気力。
湯気が蜃気楼のように過去の記憶をぼんやり空想している。
中華食堂の排気ガスと東京の喧騒もぼんやりと。
ここまでくると、海辺で寝そべってさぼってもゆるされる海。
試験管の中の海はだらける気温。
少しシーズン前の寒い海
頭が冴えてシャープになる肌寒い風の吹く海岸。
海には誰も入らず、潮風がただ過ぎる。
カレンダーのように変化する季節の海。