あの日の囚人 第十話
囚人が日々の労働を通して学んだこと、
あらゆる労働は尊いものだが、わずかに罪が混じっている。
どんな職業であれ…
そのことに気がつきだした。
労働は人間界では尊いものだ、
だが、天国では咎となるものであろうことを…!!
なら、エデンを追放した神は、人間にどうしろと言いたかったのであろう?
パンを口にするために畑を耕し小麦や大麦を栽培しろと…!?
その罪も、畑の罪も何の意図で罪が混じるのだろう?
もう人間のある種はその段階に来ている。
昔は単純に労働し、妻を愛する力を磨いたものはエデンに近づく。
その土地は不浄の土地から豊かな楽園に近くなる。
それでよかった。
だが、ある種の段階が来た。
労働の罪を神に問う資格が人間にあるのか!?
ページビューメ-ター
2014年5月13日火曜日
森の勇士ロビン
森の勇士ロビン
1
森の勇士ロビンは小屋からでて野苺をさがしにいきました。
ロビンは茂みのむこうにみつけ、野苺をバスケットに摘みました。
そして、小屋にもどると野苺とミルク、ビスケットの食事を食べました。
お爺さんと母親は数年前に亡くなって、親父も出稼ぎに出かけたまま帰らぬ人となっていました。
「うまいなあ。オイラのビスケット…」
形見の金の針を取りだして眺める。
ここはゼルダの森。
森の端は海が結構近くにあった。
「いつか帆船をうかべて海をわたるぞー」
ロビンはのびをした。
獣の吠える声がする。
【毛むくじゃらの獣人】
「なんだ一匹か。ホッ」
勇士ロビンの装備
武器 : 狩人の弓矢
かぶと : 緑色のハット
鎧 : 緑色の服
森の対決
かつてクラークやパーカーが闘った、コインのエカルテ姫(現ザール婦人)をおそった獣王のなかまかもしれない。
狩人の弓矢 612
ガッ
「こいつは、そう凶暴なやつじゃないな。よかったぞ」
ツメ 170
「ぐうう、いてて」
ロビンは距離をとる。
おってくる獣人に狩人の弓矢を放つ。
ドビュ 784
「がるうううう」
クマのような爪が襲ってくる。
ロビンはしゃがみこみ爪をかわす。
弓矢をかかえ、数歩後ろに下がり狙う。
「やっ!」
ドス 814
数本の矢がささった毛むくじゃらの獣人はドッとたおれた。
「ふう、やれやれ」
ロビンは額の汗を腕でぬぐう。
2
次の日、ロビンは小屋から離れてゼルダの森を探索していた。
「あっ!?」
みると青年の石像がある。
「なんだぁ~石像だ」
ポケットから金の針をだした。
「金の針は魔法の力を打ち消す力があるって」
磁力のように反発している。
ロビンは試しに石像を金の針で刺して見ました。
ボワンボボンボカン
煙がバブルのように吹きだし、オーブリーの石化の魔力がはじけとんだ。
「うおうわ!?」ロビンは驚いてのけぞった。
「ハッ、僕は…」
オーブリーは石からもどり、意識を回復した。
「君は…?」
「なんだぁ!?オイラは森のロビン。そういうアンタはだれだぁ?」
「オーブリー・ウォーター」
3
「うっ」
レベルラハムにやられたダメージは石化が回復してものこっていた。
「だいじょうぶか?ホラ、オイラのチョコボールわけてやるよ。すこしだけな」
「あ…ありがとう」
オーブリーはチョコボールを食べた。ダメージが回復する。
「どうだ」
「うん、あまくておいしい。歩けるくらいは良くなった」
「うちの小屋に来いよ」
「ありがとう。お礼にこのブルーレイピアをあげよう」
「おおっ!青白い短剣だ。でも、そっちの剣は」
「うん?!これはイーグルフルーレ」
刀身を抜いてみせる。
「…そっちがいいなあ。黄金の剣か。あれ?でもオイラの金の針とにている輝きだなあ」
ロビンは金の針をとりだしてオーブリーにみせた。
「ホントだ。そっくりの材質だ。きっとそれで石の魔法を打ち消したんだ」
「そんとおりさ」
ふたりはロビンの小屋までもどり休んだ。
木でできたイスにこしかけ、キノコのシチューと硬いパンを食べた。
それから地図をひろげた。
「ここはいったいどこなんだ?」
オーブリーがそういってロビンに尋ねた。
「バルハルの世界といわれる。ここはゼルダの森」
地図にギリギリお城がかかれている。
「バルハル…!そうか、ここは惑星バルハルかぁ…ここは…ワンウリー城か、ここにいってみようか」
「ワンウリー城!?遠いぞ。大きい川をこえてまだむこうだ」
「うーん、結構な距離か」
次の日二人は旅立った。
4
「ルターはだから王様の能力の何分の一かをもっていたんだ」オーブリーがいう。「意見は大勢に受けいられた。思想というのか。でも、問題は戦争がおきたとき、王様のように軍隊を動かす能力や停戦、どうしたらいいかの能力がなった」
「それで?」
「ルターもかなり悩んだが、敵味方傷つけた。いい意見を言うのもいいけど、危険でもあるんだ」
「そうかあ。王様だって戦争で人を傷つけたりすらあ」
「そうだな。でも意見も思想もないと原始的でなお暮らしにくい…」
森の中を徒歩で進む。長い道のりだった。森から抜けて見晴らしが良くなった。
「森を抜けたな」
「オーブリーのあんちゃん、ここいらで休もう。川を見つけたら」
さらにすすむと大きい川があった。
ロビンがいった。「あったぞ、川だ。前に来たときからひさしぶりだけど」
二人は水を汲んでごくごく飲んだ。
「魚を釣って焼いて食おう」
もう夕方というより暗くなってきている。
森は抜け出たが川の近くは暗くて危ない。
たきぎをひろってきて燃やした。
ゴウと火が燃える。
ロビンの釣り道具で4匹の釣った魚のはらわたをナイフでくりぬき、口に枝をさして火であぶった。
パチパチと焼けてはじける。
煙が香ばしい。
「足が痛いな。なれない森を歩いて疲れた」
「あんちゃん、自分から行きたいといったんだから弱音はくな」
「ごめん、そうだな。君にいわれると励まされる」
「あまりオイラに頼るなよな」
二人は魚を食べて焚き火の横で寝た。
5
ワンウリー城を目指して歩き続けた。
川から遠ざかるにつれ起伏のおおらかな丘のようになる。
「はぁはぁ、平らな道の方がありがたいけどな」オーブリーも堪えてきた。歩きっぱなしだ。
「弱音を吐くなよ。オイラもゼルダの森からこんな離れてきたのは初めてだぜ」
日が暮れてきたころ、丘をあがったとき街並みが見えてきた。
「ある!あっちに町だ。はあはあ」
「はあはあ。小柄なオイラでも疲れたぞ」
一行は宿屋に泊って休んだ。
やはりここは、ワンウリーの国だった。
地球でいうペルシアとトルコのような雰囲気と中国のようでスラブのようでもある。ヨーロッらしさも混じっている。
お触れが出ている。
公園に立札が…
[我が国の女王メリーサが眠り病にとりつかれた。良い医者はお城の守衛まで]
オーブリーはメリーサをしらない。
ついこの間、蛇女メリーサとしてザールと対戦していた。
何度か目の転生に置いて惑星バルハルのワンウリー城のあとをついでいた。
オーブリー達は行ってみた。
大臣が姫の寝室に連れていった。
「直接入っていいんですか?」オーブリーが遠慮した。
「医者の類じゃ、かまわんでしょう。姫はこの城に封印されていた美の小箱をみつけてしまったのですじゃ」
「美の小箱!?もしかしてレベルラハムが探していたモノはそれか!?アッハハ」
「お笑いになるとは頼もしい。腕がよろしいようでなによりです」
「いや…」
「ところが美の力が強すぎて強力な眠りに落ちてしまっております」
重甲なドアをあけて寝室に入る。
豪華な寝台にメリーサが眠っていた。
「おおーっ」オーブリーは驚いて声を上げた。
「すごいや」パチパチ。ロビンは拍手した。
「なんだかサイキックな美しさだ。斬新なアートと威圧感とやや毒気のいりまじったような。禍々しいけど迫力あるな」
「ごほん」
黒いバラのような死と生の女王という印象だった。
メリーサは以前より確かにパワーアップしていた。
さらに美の小箱の力なのか、石化の術もいまだ使えた。だが眠っている。
「それでどうですかな?!」
「うーん。ロビン…どう思う」
「こいつは目覚める薬とかかなあ」
「図書館の古い書物など活用してくだされ」
6
図書館はカビ臭く、古い書物がたくさん詰まっていた。
「ふーん、オイラ活字にあまり親しみがないけど読めるから…ずいぶん古臭い本がつまさっているなあ」
「ああ、読みふけってしまうなあ」
ふたりは本を引っ張りだしては眺めた。
「地図だ。はさまっているぞ」
オーブリーは本にはさまった地図をひろげた。
「ギズモンド帝国がここから海を渡った大陸にある!そうかここか」
以外と地図を見る限りでは近くだ。だが直線経路ではなく曲がりくねった道を渡るとなると遠いのだろう。
夜はエスカルゴ(かたつむり)の料理だった。
大臣がいった。
「ゆでたエスカルゴをスパイスとニンニクと玉ねぎで味付けし、殻に戻してバターとオーブンで焼いた料理ですじゃ。たんと召し上がれ」
ふたりはエスカルゴとワインとパンの夕食をとった。
「辛いぞ」
「塩辛いや。薄赤いワインが飲まさるぞ」
石像にされたオーブリー
石像にされたオーブリー
1
オーブリーがエカルテ城から自宅に帰るとき、雨が降ってきた。
「ん?降ってきたか、あと少しだ」
あっという間に大雨となり雷が鳴りだした。
「ひゃー」
落雷がとんがってもいないオーブリーに落ちてきた。
「なんだって!?バカな」
ガガガガアアアアアアンンン!!
目が覚めるとエカルテと違う土地にいた。
「イテテ、どこだここは?」
【オーブリー装備】
小剣:イーブルフルーレ
小剣:ブルーレイピア
銃:レジスタンスガン
木の向こうから話声がする。
「………よいな。この近辺にあるはず。何としても探せ」
「ハッ」
アルバート3が空を飛んで消えていった。
(レベルラハム…!!本人がこんな平原に)
2
オーブリーは迷ったがレベルラハムに一人で挑みかかった。
「おい、なにをしている!レベルラハム。また会ったな」
「なに!?貴様は…貴様に関係のないことだ、消えよ…」
スカラムーシュ 2564
「オレを雷で打って、つれてきてなにをするつもりだ!?」
「雷!?それはこんないかづちだったかえ」
レベルラハムの片手にスパークが蓄積して輝く。
ゼウスの雷霆(らいてい)あの凶暴な巨人ギガースでさえ恐れるという。
【巨人殺し】
オーブリーに至近距離で直撃する。
「ぐっはあああ?!」
4125ダメージ。
よろよろとよろけるが、オーブリーは立っていた。
服が焦げている。
レベルラハムは新しい力に目覚めたように力がみなぎっている感じがする。
グルウウウオオオオオ
「あのときとは違う。僕の今の力」
【皇申剣】
「くっ、よけられぬ」
5745
「みたか!次の技」
【七星宝】
7784
オーブリーは体力を消耗していた。向こうはまだスタミナがありそうに見える。
【アイスシャンデリア】
氷細工の芸術的なシャンデリアがふってきた。
「くそ、イーグルフルーレでつき壊してやる」
ガッシャアーン!?
!
2345
オーブリーは氷の刃に切り裂かれ、冷たさにダメージをうける。
「ぐっ、くそっ」
オーブリーはアンティンエプルにもらった魔法を使った。
【グレネードシュレー】
「愚かな、氷や水の魔法など」
吸収された。
3
「最後のあがきか」
【ラッキーフォース】
9004
オーブリーの光が剣先から放出される。
ズッガー
さすがにレベルラハムもガードしてこらえている。
「チッ、確かに前より腕が上がっている」
まぶしい光が辺りを照らす。
【ミラクルストーム】
「うあああああ!?」
オーブリーは虹色の光撃に飲み込まれた。
さらに、
「石になっておとなしくなるがよい」
石化の魔法を唱える。
オーブリーは地面に倒れて立てない。
ぐぐぐ…
おきあがり、やっと立ったときには石像になって固まっていた。
4
大神ジォヴェは輝く王座に座りその様をみていた。
大神というには若づくりなその穏やかな容貌。
≪ふむ。石にするだけでレベルラハムは彼を殺さなかった。もし、オーブリーが優勢であったら…オーブリーに気の迷いが生じ、レベルラハムに致命傷を与えず逃しただろう≫
大神には読めていた。
このときの勝負がもし違っていたら?
そういうパラレルワールドもあったかもしれない。
ジォヴェはあごを手にのせ考えた。
≪さて、アーリアルケトスを駒のように動かしたが…雷竜をしとめてくるだろう…
労働をさせて、その対価を払わずこき使ったとしたら?それは乞食と同じこと。最新の理知でわかっておる。相手にたかったのだからな。もしケトスにその働きに応じた対価をさしださねば、奴のふところに名誉と権力が自動的に転がりこむだろう。そして、余から名誉と権限が損なわれる。銭と名誉の両方を乞食が恵んでもらうなどナンセンスな話なのだ。乞食はおのずから地位が下がる。自らの地位を売って銭を買っているようなもの。
んふふふ、奴への褒美か≫
拳くらいの球が飛んできた。
と、ぴったりと止まったが瑠璃のようにかがやいて点滅している。
≪時が止まった世界でまだ動いておる。タキオンとは?別の輪切りの時間においては停止しないようだ。なにかやりとりしておる…。虚数の質量とはその世界の時間軸と別の時間で自由に回転しているようなもの≫
大神の世界ももうお昼ごろのようです。
咲き溢れる花の花粉から甘い香りが漂ってきます。
ものごころついた幼児がその匂いでお昼とわかるように。
≪乞食…いや、たかりの代償はその地位と序列が半自動的に下がることで、別の重荷を負わされまい…≫
5
フィラデルフィアに引っ越してきたアルフレットとマハリクは高層マンションの安いのに賃貸した。
ふき掃除をして荷物をほどく。
「ふう、疲れたし」
「預金が心細いね」
マックドナルドからハンバーガーとジュース、ポテトを買ってきて、荷物が適当におかれた、ガランとした部屋で食べた。
「どうやって働くの?時空警察に入隊?」
「…無理があるね」
ハンバーガーのケチャプがついた口をマハリクは紙袋にはいってついてきた紙ナプキンでふいた。
アルフレットが二個目のバーガーをがさごそ袋から出して包みを開いた。
フィラデルフィアのコンビニに出品して利益を得ることにした。
「食べ終わったらコンビニ行って申込用紙もらってくる」
「うん」
申請すると審査があるらしい。
6
グレートシティ
ステファノは仕事のために買った新品のパソコンをたちあげ企画書をかいていた。
といっても、あいかわらず着想をメモしている段階だった。
ステファノは論理的にこう考えた。
自分が小売店を開いて商品を陳列する。
それだけで看板を見て客が来てくれるだろうか?
ネットでもそうだが、簡単に来ないのでは?
実際の店舗などセールなど広告費をかけて常に人をひっぱってきているだろう。
とすると、店に物を置いて商売する仕事以外に人を集める別の仕事があるはずだ。
客が慢性的にきたら、目当ての商品の間に別の売り物がある。
人が集まっているため注目というのかお知らせ効果でモノが売れるだろう。
まず、人を集めることありきでもあるのだ。小売り店とは。
コスモのような巨大宇宙ステーションのショッピングモールだと、自分の店舗とかではなく、大勢のおでかけの客がぞろぞろあつまっているだろう。
ネットでいえばアクセスが集中している。
だから商品が目に見られて売れる。
でも自分の店舗が足を引っ張ったりしたら?
今からビジネス書を買いあさって知識を入れたほうがいいのだろうか?
ステファノは考えた。
多くの店舗が集まるモールはお互い集客する。
いちいち正確に点数計算はないが、なんとなく足を引っ張っているだの、肩身が狭いだの、自分の店が客を吸い寄せて集めているだのあるかもしれない。
モール全体の仮想責任者をまかされることになるステファノはゾッとした。
「広告費をかけてまで人を集めなくてはないのが小売なんだ」
論理的に考えステファノは事業を計算していた。
次は…
時空警察という組織の一員であるステファノは当然、賞や勲章など名誉という金で買えなさそうなある意味買えそうなものに当然興味があった。
時空警察・特別防衛隊・Aランク・フェリークス隊長という肩書もそうだ。
権威に肩を持ってもらうというのは組織人のステファノにとって願望の一つだった。
「金でどの企業やお客さんでもだせるCMではなくて小うるさいCMとかどうだ」
権威ある雑誌のみひらきに堂々と広告を出せるのがステータスみたいな、ネットでも実店舗経営でも。
おもしろい。そうステファノは思った。
だが、具体的なプランになるとさっぱり筆が進まないのだった。
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