男はおちぶれるでもなく、突拍子がない事件が起きるでもなく、
日々静かな町の雇われ仕事に精を出した。
床屋の通りを過ぎて歩く。
あるひ、庭でビールを飲んでいたが、
一口で強いアルコールを飲んだように焼けるのを感じた。
「!?!?」
確かにビールの味がする。
だが、度数がウィスキーのストレートのようだった。
ポケットをまさぐるとレシートがでてきた。
「4年前!!」
4年前のレシートがポケットから確かに出てきた!
「そうだ!四年前の今頃(就牢する前だった)確かにウィスキーを買ってなめていた!
すると!あの頃と似たようなエピソードが!?」
確かに手掛かりになる。
似たようなエピソードが四年前と一致している。
ガクガク
仕事で知り合った友達がいった。
「そうか、それは御苦労さま。缶ビールがウィスキーだったわけだ…」
彼は汁けの少ない皿をだしてきてフォークをさしだした。
「手掛かりは四年前だぜ。なにかがおこる…」