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2014年11月4日火曜日

サルの手紙2






サルの手紙2


そのサルのすむジャングルは緑が豊かでフルーツが自然に実っていた。
サルは手でむしって口に運ぶだけだった。
サルはジャングルを飛びまわり、つたにしがみついてブランコ遊びをした。
もいだ果物を口に運んだ。甘くて酸っぱい果汁が広がる。
そのジャングルは広かった。

やがて、サルは大人になっていった。
土地を移り、そこに果物は実っていなかった。
サルは農耕をして耕すのをよくないことだと、タブーのように考えた。
自然に実るフルーツをつまむべきだと考えた。

腹が空いたが果物を食べられなかった。
たまに糧を手にいれて食べた。
生まれたときからあるものはもうなかった。

枯れた土地に生まれたサルがいた。
彼はなんとか食料を手に入れたかった。
熱心に畑を耕し、農耕を工夫した。
サルは耕す方法をいくつも覚えた。
畑はやっと実った。
サルはとりいれをして食べた。
サルは農耕を他のサルに教えるようになった。




友達など、農耕のようにあえて意識して作るべきだろうか?
自然にできるのが普通で、意識的に友好を結ぶのはどうか?
タブーだろうか当然だろうか。
お金を稼ぐのはどうだろう。畑を熱心に耕さないと手にはいらないものか?
それとも与えられる金で生活するべきだろうか?
たぶん答えはどこまで行ってもない。
才能や恵まれて与えられたものは、ときとして財産であり、ときとして禍かもしれない。
読者が自分で答えを見つけてほしい。












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