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2014年10月2日木曜日

バーラルデビル戦














1


ゾンビナイトはもう勝てないくらいになると、ファジオに抱きついてきた。
「くう、なにを…」
あっという間に自爆した。
ボオオン

煙がおさまるとファジオは火傷をおってたおれていた。
誰かが水薬をかけた。
熱はそうでもないが裂傷が激しい。そういう爆発だったらしい。

だが、ゾンビナイトはたおした。
ファジオはほとんど戦えそうにない。


前のエスフラーデス一号のときは人数か何かの意味で敵度だったようだ。
今度のライトアリスタンダーバトルでは人数が多すぎるようだ。
するとどうなるのか。
集まりの人数がこのくらい多くなると、浮かびあがろうと張り切る人、頭を低くして隠れようという人、などそういう社会的行為が発生するらしい。
集まりから集団にクラスの人の数が移行すると、目立とうという意思が存在するようになるらしい。



2


キルケーがベルゼブブのフロアに飛んできた。

そして眠りの魔法をベルゼブブにかけた。
ハエの魔王は眠って動かない。

アルクレオン王子は疑惑のまなざしでじっとキルケーをみた。
汗をたらし、口をきっと閉じて沈黙している。
だが、今はキルケーに頼るしかない。

さらに、倒れている、セプティミウスとアルキポにも眠りの魔法をかけて眠らせた。
そしてヒーリングで体力を回復させた。
王子も眠らせ…レイヤーにも魔法をかけて消えた。

その場は全員眠りに落ちていた。


キルケーはアリスシスターの魔王の魔力から分離した魂をとらえ飛び去った。




3



バーラルデビルVSステファノ

サソリの鎧を装備し、身のたけが2m近くある。
「おまえら、人間どもの武器もいいもののようだな」
手にはオーバーランスを握っている。

ステファノは六角注の棒状の剣、プレスローラー。
耐久性が最大で刃はついていない。

ボッ
かるく突きを入れてくる。
巨大なオーバーランスはエドアールが装備していたモノより大きめのタイプのようだ。
(遅い…)
ステファノはプレスローラーをサソリの鎧にたたき込んでいた。
「しゃああ」
ビシ
「あぶう」
5678

バーラルデビルの鎧に食い込む。
「くっ、相当な使い手か」
バーラルデビルは構えなおし、本気を出す。
「受けてみろ。マンハッタン」

ステファノは背後に回っている。
プレスローラーが叩きこまれる。

ヨナタンは見ていていった。
「少しズルイし。でも実力だ。自分にも実力がある。実力を認めないと自分のとき認められなくなる」

「くっ、ずる賢いに似ている素早さだ」
バーラルデビルはいきりたつ。
「なるほど」

オーバーランスを器用にプレスローラーでさばいて脳天に一撃。
ズン

「がっ」
「槍では無理だな。使いなれてなさそうだ」
ステファノは冷静だった。
「…くっ」
「いきなり本気で来た方がいい」

バーラルデビルはランスを逆さに地面に突き刺した。
そして剣を抜く。
血みどろの剣、バーラルブレード。

「ゾンビナイトと同じ武器です」
ヨナタンがいう。

「しゃあああ」
本気の一撃!
【戦神の一太刀】


!!


半歩すれ違った。

「やけにゆっくりな」
セルウィウスがうなる。

ステファノは2345ダメージ
バーラルデビルは1245ダメージ

ゆら
「本来剣と槍だけで始末しようと思っていたが」
「こっちも。プレスローラーの破壊力だけで戦うつもりだった」

フレイムボム

火焔を連発してくる。

(なるべく技を温存して戦う。アリスタンダーまで)




4


バーラルナイトはバーラルブレードをおおぶりに構えて仕掛けてくる。
「大帝斬」
ドガ
ステファノはかわす。
「スピードプレッサー!!」
ズギャ
サソリの鎧に食い込む。
7451

「ふっふふ」
バーラルデビルは口から紫の血をたらして笑っている。
「…」
ステファノは冷静だ。

「おおっ、時空警察のスペシャルソルジャー。彼がいれば…!」
セルウィウスは息を吹き返した心境だった。

「これならどうだ」
【ブラックボール】

ステファノは後方に飛んで軽くかわす。
バーラルデビルはよけると予想していた。
破裂したブラックボールは熱を吸収し、あたりが凍りついた。
ステファノの足もとに氷点下のつららがぶらさがる。
(今だ…!)
ブラックボールの二発目がステファノを直撃した。

「ハハハ…やったぞ」
だが、

「マックスバリア」
バリアで防いだ。

ステファノはいった。
「なるほど、上から目線で抑えつけるには手ごわい。だが、対等に戦うとなると難しくない相手だ」
「…そのようだな。貴様何者だ!?真っ向勝負では魔王の片腕のわたしが手も足も出ないとは」

バーラルデビルが奥の手をつかう。
体が毒竜に変化していった。

「あああ、あの姿は?!」

≪ハハハ…この姿は毒竜ワイルドボルグ≫




5


【ポイズンブレス】
黄緑の濃い煙のガスを噴射しだした。

「くおっ」

ジルがブリザードボムを放った。
滑り台からかき氷がどしゃっと雪崩れてくるように氷の塊がワイルドボルグにふりかかる。
ズシャシシャシャ

2784

「しゃああ、プレスローラーニ連発」
6784

≪フレイムエクスプロード≫
毒竜ワイルドボルグは呪文を唱えた。

セルウィウスを中心に火力の爆発が起こった。

ステファノ 1745
セルウィウス 1975
ヨナタン 541
カーター 125

サンダナがはじかれたように攻撃に出る。
「動ける奴全員で勝負だ」
春雨 
ドガガガガ
1002

ヨナタンが新しい技を習得した。
「ミノタウロスハンド!!」
ガッ



6



フォルトナト、スキャッチ、イプセン、ロビン、渚、マジックギャル、ネオ、タイガータンク、ドラゴンガール、マッハールはとうとうライトアリスタンダーのいる天守閣にたどりついた。

そこの広さは要塞を外から見た建築物の大きさと相反する。
プラネタリウムのように星が瞬いている。
だが室内だ。
明るい灯火が壁で燃えている。

「いくぞ」



7


ワイルドボルグは竜の姿から人間にもどった。
「かっ、やられたか、わたしが………ひとついいことを教えてやろう。わたしは死ぬが、父である魔王が生きている限り復活できる。ある一面、お前たちとオレたちは共有するものがある。惨悪なる我が魔王のおきてで破壊と殺りくを尊しとする。だが、われら魔王の軍勢といえ組織を編成している。お前たちとおなじ秩序の作り方が重なっている部分があると学んだ。そこで…地獄の番犬ガルム犬を我らも飼っているが、それよりも、まださらに獰猛なフェンリスウルフ。奴に咬みつかれる。やつの凶暴さと獰猛さはガルム犬をはるかにしのぐ…そして、はぐれ者となって、ピラミットの頂点にやや浮いているものには襲ってこない。地に舞い降りて頂上に着地したとき、海の獣鮫が海中に船人をひきずりこむように、容赦なく飲み込もうとするだろう。ズタボロに引きずりまわされてな。ふふ…頂点にいるものは、このフェンリスの獰猛さに怯えるのだ。ハハハハ…貴様らでもどうすることもできるまい」

バーラルデビルは呼吸が弱りたえそうだった。
「ふふ、この次の間にいる、ハエのデーモンは貴様らでもかなうだろうかな。われら魔王の破壊の秘密兵器だ」
そういって消えた。







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