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2014年9月9日火曜日

ニコニコタウン







ニコニコタウン









1


マジックギャルはクラーク王のはからいでニコニコタウン(エカルテ市内にある)に居住を決めた。
時空警察の植民地としてコインにある。
時空警察の意識の目が走っているため、なんらかのオプションのような期待ができる。

「カードのお金…どうも、モンスターを倒すと振り込まれているみたい…」
エカルテ王国からも年棒が支払われることになった。
オーブリーやロビンとおなじ。義務は任意でエカルテの戦闘に参加すること。会議などで知恵をだすことだった。

「完全な部下になるとオレと同じ視線の知恵でなくなるからな。半分フリーで任意で知恵だすひとがほしい…」
クラークはそういっていた。

エカルテでは雪が降って積もった。

「人口の投雪か」クラークがいった。
「いや、ドライアイスの宇宙塵がふきつけたのですな。コインの大気と衝突したようじゃ」
「そうか」

「ああっ寒っ」
ニコニコタウンの窓から見る外は寒そうだった。
秋か冬の寒い外から、湯気がやかんからぬくぬくした喫茶店のドアから、寒い外を覗くような。
コイン一周の旅行のきつさとモンスターの二度の戦闘、ブロームインでの魔法の修行。
寒くてつらい出来事は窓の外におしやって、自分はこう窓の中でぬくぬくと安全に安心していた。
「あ、つらかったの昔のことみたい」
そして、ニコニコタウンの外での出来事みたい。

だが、マジックギャルはこの安心感とぬくいぬくもりは期限があることを知っていた。
だんだん、たるんでいるというのか、花粉症みたいに鼻がぐずぐずしだしてくる。
体の疲労感が金脈だと気がつく。
余った体力が運動不足のように刺激のないドアの中には見たくもない映画を長時間眺めている退屈に変貌していくのだろう…

まだ、日本では中学生だ。
外に打って出る年ごろだった。
「年寄りみたいに日向ぼっこは早いわ…やっぱ」

クラークにまた会いにいった。
「地球にいたころのオレより、14?とかのあなたの方が強い」
「ええ、クラーク王が?」
「心配するな。今のオレはそんなものじゃないからな。あなたも今の力ではオレに歯が立たない」
「そうか」
「でも、あと数年で魔法でねじ伏せられるかもしれない」
「じゃあ、私と同じ年のときのクラーク王はどうなんですか?」
「まったく、あなたに勝てないだろうな。なんでもな。学業とか」




2



惑星バルハル・アルクレオン城

アルクレオン王は地下室にぶらさげられた家畜の加工肉を見てつぶやいた。
「このつるしてある肉を喰いたいんだがなあ…」
肉は元の獣の姿がわからないくらいに解体され、皮をはがされて、手頃な大きさに切られ、ロープで天井につるされていた。肉の汁がしたたっている。

「臭い獣の肉が食いたいんだがなあ…」
そういって今度はワインの樽やビンがある蔵をみにいった。

娘のブレアはこの地方で裕福なのが生まれてからなので、理解はあったが欠点にも敏感であった。

アルクレオンⅢ世の王子は姉にいわれた。
「あなたって王子っていったって可愛く力んでいるだけじゃないの」

そのブレア姫が賊に誘拐された。

その賊はバーラルデビル。


アルクレオンの王様は民から情報を集めるため役人をつかい街の人を集めた。



3



「魔王の片腕を切り落としてまで生まれたこの私。父アリスタンダーの復活にこの王女の命をささげる」

儀式までさらわれた王女は地下室に閉じ込められた。

Ⅲ世王子は勇敢にも姉上を助けると旅に出るという。

「どうやら敵はボルネオ周辺に消えたという」
「ドラゴン湿地帯でなくてよかった。あそこなら手に負えない」



4


コインメタトリー・エカルテ・ニコニコタウン


ドンと地震のように建物が揺れた。
「どうしたの」
みると獣王、狼男、ミノタウロス、獣人が徒党を組んでニコニコタウンを包囲している。

クラークに通知が素早くいった。

「わかった。エドガー軍を派遣しろ」クラークはいった。
「了解しました。直ちに」エドガーは動きだした。
「それからオーブリーとロビンを呼べ。軍で足りなかったら…いや、俺たちがここにきたときの獣王たちだな。まずオーブリーがいるから安心だ。しつこかったら俺じきじきに手を貸すか…そのときはスフィンクスに電話しろ」


獣たちは建物に体当たりをしかけゆらしている。
「げえええ」
マジックギャルは恐れた。まえの牛頭人みたいのが20匹くらいはいる。

ニコニコタウンはしつこいが時空警察の植民地である。
警備の当直にネオが担当していた。
「なんだ?揺れてる」
当直室から出て、正面側の窓から見て驚いた。
「まずい!しゅわっち」


まもなくエドガーひきいるエカルテ軍が到着した。
それを待ってネオも表に出る。

「わわわ、はやくなんとかしてくれ。国の責任だ」
おじさんはそういっておののいていた。


ポールがスパークでめくらまし、斬りつける
「ファイト!」
504

ウルフマンのようなのを縦に切り裂く。
血が飛び散る。
だが、傷がふさがっていく。
「回復力が…」
「ウガ」
ポールが爪で裂かれた!
197
「が!」

ブルーレイピアの達人ももう攻撃をした。
「ハッ、ヤッ」

エドガーも抜き打ち。
「だめじゃ…爬虫類に効果があるこの剣は脂ぎった獣の剛毛に弱い!」
背負っておいた、槍をとると槍でエドガーは闘った。
「さらに爆薬!」

ズドン!

窓から見ていたマジックギャルは窓の中から魔法を使えないか試して見た。
ネオから建物からでなくていいとクラーク王からいわれたと伝えられていた。

エクレア

ズッ・ターン
(できた…!!)
678!!

ミノタウロスが振りかざした斧にエクレアが落ちてきてダメージをおった。
ばったり倒れる。
そこをエカルテ兵がふみつけ、槍で刺した。


もういちど念じて見た。

エクレアが三本に枝分かれした。

ズガ・ズガ・ズガ!!
枝別れの仕方によって複雑な方程式のようにダメージが変わるらしい。

猪男、ゴリラ、獣王に15223598、ダメージ。

オーブリーがやってきた。
七星宝!

七つの剣撃が七匹の獣人をつらぬいた。
だが、そのうちのほとんどはいったん倒れておきあがった。

スヌーカー!
顔面をつらぬいた。一体たおした。

ロビンが狩人の弓矢を打ち込む。
「距離を取って援護射撃するずら」

成長したネオの新技。
「喰らえ、新たな超能力」
【ネオマッハ】

剣をふると音速の刃が牛人を真っ二つにしていた。

「がんばって、兵隊さん」
マジックギャルが念じると同時に新しい魔法を覚えた。

【ジェネレードソード】

エカルテ兵の剣が光る。

「おおお!わたしの剣で1000を超えたぞ」
敵も粘ったが、徐々に鎮圧されてきた。

エドアールの救援も、クラークの出動もなかった。

街の平和は守られた。








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