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2014年9月27日土曜日

アリスシスターの笑い声






アリススターの笑い声






1



フォルトナトの一行はどんどんフロアを上がっていった。
そこに見たものは5人の石像と鬼女の姿だった。

フォルトナトはさけんだ。「こいつはボスクラスだ」

スキャッチがビックガンをいきなり連発した。
ガンガンガン…

バシィバシィ
アリスシスターは長い腕で弾丸を弾き飛ばす。
「くそっ、ビックガンが通用しないぞ」

ロビンは金の針でタイガータンクにかかっている魔法をはじいた。
ぴーん

石から覚める。
ジムも…

「うふふふふ、生暖かい血が吸いた―ア―い」
【生き血を吸う】

スキャッチから784吸いとった。
「くっ、ふらふらする」
イプセンがいった。
「なぜ、オレたちは石にしないんだ」
ロビンがいった。
「簡単ずら。石にすると生き血を啜れないと気がついたんだ」
ギラとアリスシスターが睨む。
【石になれ】

びびびーん
ロビンが石になった。
シャノンとネオを残して石から解放されていたのに…

「あっはっはっはっはっはっ。わたしに生き血を吸われるがいいわ」
せき止めていたモノが消えたように、アリスシスターは開放した力を感じている。

ジムがいった。「わっ、何で急に鬼女から美女みたいなしゃべり声に変わるんだ」

フォルトナトの格闘技とテクニカルウェポンを組み合わせた動き。
5461

「うぐぐ、小生意気な」
「フォッ」

マジックギャルがライトニングボルトを唱えた。
(動けなくなるのか)

汗をかいて一か八か。怖くて恐ろしかった。
睨まれたくない迫力の相手だ。

ガルガルガガルルウ

わずかに右手がぴくぴくふるえる程度のようだった。
イプセンがオーバーブレードでそこを狙った。
ズガ

「悲鳴をあげるのはそっちの方だぜ」
アリスシスターの目が怒りと悲しみと屈辱に燃えた。
ドガ
メガトンパンチ

イプセンはふっとばされた。

899
「がは」

ライトニングボルト 123

「しっかりしろ」フォルトナトがライトニングカッターを空中でひねりながら後ろに下がって撃つ。
2345!!

タイガータンクが首をふって意識をはっきりさせようとしている。
「やられたよ…」




2


ワープしたアルキポたち。
さらに下る階段。

そこには…

唯一前回のアリスタンダー四天王の一匹、ガドプレパスがまっていた。
「ぐるううう」
「まかせろ。一発で決めてやる」アルキポが自信ありげに前に出た。
「頼むよ」セプティミウスがそういう。

「何あのカバ」レイヤーがそういった。

ふぁ

宙に浮く。
得意のドラゴンソードで…

【ドラゴンストライク】

ごぎゃ

ガドプレパスは首が斬り落とされて悲鳴をあげる間もなく死んだ。

「ふう」
「すごいぞ」
「さすがだわ」

右の通路が開いた。
アリスタンダーの魔力だろうか。



3


アルクレオン王子たちが進むと階段があり、あがるとガドプレパスの死体があった。
王子 「これは竜の屍…」
マッハール 「誰か勇士が先にたおしていったようだ」
ドラゴンガール 「感じます。魔王を倒そうとしている心強い味方を」


左の扉が開いた。
アルキポたちが通っていった右の扉はふさがっていた。

王子 「これは、別の竜の屍」
マッハール 「われわれは、少し来るのが遅かったようだ」
ドラゴンガール 「おいつきましょう」

このままいくとこのメンバーはアリスシスターのところにたどりつくだろう。
ゲームを俯瞰的にみている読者は見取り図で理解できるが、登場人物になっている主人公たちには決してわからない。
俯瞰的に理解するには部外者になってみるしかないのかもしれない。



4


マッハールは壁にかかっている槍に気がついた。
オーバーランスだったのだが、それをもらっていくことにした。
「いい槍だ。魔王の武器か」



5


ステファノ一行

【巨人の間】

ありとあらゆる大型の巨人が壁に埋め込まれるように立ったまま眠っている。
電極を頭と腕や体に接続され、腕を組んでいるもの、直立の姿勢のものまでいる。

しーん……
「おお、恐ろしい」ステファノはさわらないようにした。
「ヨナタンも賛成です」

両壁に巨人が並んでいて、巨大な広い長方形の大聖堂のようだった。

カーターがいった。
「眠っていて動かない…眠る子をおこすものでないな」



6


回復を終えたセルウィウスたち、同じくステファノのすぐあと巨人の間をとおりすぎた。
「おぞましい」セルウィウスも声をひそめた。
「電極がつながれているのがリアルだ。眠ったままにしておこう」ファジオもそういった。




7


石になっていたはずのネオが急に動き出した。
グラ…
【石化離脱】

そしてバスケのランニングシュートのようにかろやかにとびはね、ジャンプ!!
アリスシスターの腕にスネークソードで斬りかかる。
「ネオマッハ」

「ネオ!どうやって」ジムとタンクが驚く。
「知るか!今会得した。オレにもう石化はきかねえ!!」

ズギャ
「くううううー、おのれえ」
アリスシスターの腕が分断された。

【大魔炎】
あたり一面火災の津波におそわれた。

ジム 1230
ネオ 954
タンク 475
フォルトナト 0
スキャッチ 1020
イプセン 578
ナギサ 784
マジックギャル 1010

ドガ!
オーバーランスがアリスシスターにつきささる。
炎はやんだ。
「しずまれ」
タイガータンクが投げたランスだった。

マジックギャルはとうとう怯えだした。
(なにもこの人たちここまでしなくても…)
ガタガタ震える。
ナギサが荷物から水薬を出してみんなに分けた。

「回復していろ。この程度の火炎は私には通じん」
フォルトナト少佐の技。
グローブのようにはめて握るテクニカルウェポン!

【テクニカルサンダー】
フォルトナトの重量で柔道の技のように回転し、厚みのあるテクニカルウェポンのカッターできりさく。そのときフォルトナトは防御性のオーラで身を守っている。

「おおお、少佐!」スキャッチも顔にすすをつけて叫ぶ!

「ガッ」
「フォッ」

9999

さらに後ろから見方が来た。
アルクレオン王子、ドラゴンガール、マッハールである。

王子は石になっている何人かを見ると石を解く術をつかった。
(メリーサ女王にもらった術。今こそ!)

ピカ
王子から光が…

全員石から回復した。

ジムが春雨!
2004
だが、生き血を吸われた。
784

「くう、だめだ」
しゃがみ込む。
「水薬で回復しろよ」
タイガータンクがタイガーソードを握った。

「おおおお、いくぞ、タイガーショット!!」

ふおん
7654

「おおおお、くうう、あのブレアとかいう王女の生き血を吸えば…!!」
アリスシスターはライトアリスタンダーのいる天守閣へ逃げようとした。

アルクレオン王子の目が光る。
「やはり姉上が。そうはさせるか」

「任せろ!」
ネオが動いた。
「ネオドリル。さらに進化したオレの技」

ガガガガガガ

アリスシスターは逃げられない!!
5466

とうとう追い詰められてきた。
断末魔!!

【念力砲】
アルクレオン王子をふきとばした!

ふぉんふぉんふぉんジー

「わっ」
王子は消滅した。
ジムも消滅した。
シャノンも消滅した。
ウィーナーも消滅した。

ところが、ベルゼブブが王子を助けた。
アルキポたちはベルゼブブのフロアにたどりつこうとしているが、その後方の通路に倒れた。
「ここは、すごろくでいう、スタートにもどるよりはいいが」










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