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2014年9月24日水曜日

迷宮を攻略せよ










1


とうとうファジオは左腕をガルム犬にかまれた。
ドガ
ファジオは腹に思いっきり蹴りをいれつきとばした。
さらに、ドラゴンソードをふりおとす。

セルウィウスが飛びかかる。
ガルム犬は必至の猛攻をしかけ、たいあたりをしてきた。
「ガッ」
セルウィウスは固い壁にたたきつけられた。鎧をつけているとはいえ、ダメージが背中からつきぬけた。
「ぬううう…」


ファジオは壁伝いに走り逃げる。ガルム犬がそれを追いかけるように噛みついた。
ドガ
ファジオはふりかえり、スタミナのある動きで蹴りをいれ、さらに研をふりかぶった。



2


ジムたち特別防衛隊はどんどん歩いていった。
「おかしいだろ、なんとなく雰囲気で他の連中死闘してかねないよ…」
タンクがいった。
「さっきのザコだけで、あとはなにもでてこないからな」ジムもいう。
「ちよっとだけ携帯電話で連絡してみるよ。あれ!?圏外だ」
シャノンがいう。「アリスタンダーの魔力で電波を封じているのでしょう」
「1メモリだけついたり消えたりしてるぞ」ネオがいう。
「アリスタンダーも修行不足だよ」

さらに行くと階段があった。
のぼっていくと大聖堂のような感じの広い間がある。
巨人の広さだ。

「あっ!?」
みるのも禍々しい4mほどの姿の鬼女が仏像のようにたっている。
腕が長細く、蜘蛛のような腫れがある。

ジムもネオもシャノンもタンクもウィーナーもみな石と化した。
ビーン…



3


アルクレオン王子、ドラゴンガール、マッハールの一行が要塞にたどりついた。
残る最後の扉だけが開いている。

ゼットドンが通れるくらいの通路だが、堅苦しい。



4


リバーシブルドラゴンをたおした、フォルトナト一行。
「手ごわかった」

さらに上に上がる階段。
そこをこえるとストレートの通路がある。
壁にはかがり火が燃えている。
ナギサがいった。
「なんとなくエレガンス。ゴージャスに燃えている」

アリスタンダーの魔力で燃えているのだろう。

……
見とれながら歩いていると…

ふと、マジックギャルとナギサが気がついた。
マジックギャル 「…―――!」
ナギサ 「戦艦で爆撃しなくてよかった。作戦になかったからよかったものの」
フォルトナト 「!?」
マジックギャル 「この要塞に人質がいます」
フォルトナト 「わかるのか」
ナギサ 「なんとなく…」



5


 
セプティミウス
アルキポ
ハイパーボーィ
メットマン
レイヤー


マジカルサタン×2


むこうはライトニングカッターを連発してくる。
「ハイパーボーィ!!」
そう叫ぶとリズミカルな動きでビームサーベルでマジカルサタンを攻撃する。
「ハッ」

645

アルキポはドラゴンショットで一撃で一体たおす。

そのとき…

フォンフォンフォン・ジー

ベルゼブブがはるか奥の間から念力砲をつかった。

ドカン

ハイパーボーィとメットマンはタイムテレポートをかけられたように消滅した!!

メンバーはセプティミウス、アルキポ、レイヤーの三名だけとなった。

「どうする」
「しかたない。すすむしかないよ」セプティミウスがそういった。
「今の魔法…憶測だけど殺された気配がなかった」レイヤーがいう。
「ああ、たぶん飛ばされたんだ」
「たぶん無事な気がするわ」

進むとすぐワープゾーンがあった。
井戸のようにもみえる。
空気が蜃気楼のように歪んでいる。

三人はワープした。



6



アルクレオン王子が進むとスネークナイトが二匹襲ってきた。

【アルクレオンの剣】
王家のつるぎを抜くと稽古した剣術で闘った。
ガン、ガン
一太刀もらう。
「うっ、血が…」
マッハールが助太刀する。
「サンダーシャワー!!いきなり魔法をつかわせてもらうぞ」

頭に赤い兜をかぶったトカゲ人間はサンダーシャワーを浴びた。
341……210

「ハッハッ」
王子は息を切らし、汗を流して応戦した。
向こうはまだ余裕に見える。

ドラゴンガールが、「いったん下がってください」
そういうとドラゴンのブレスを噴射した。
火焔でむこうがみえない。
王子ははぁはぁいって肩を動かしている。

ごおおおおおおおお

23143451
マッハールがいった。
「これはわたしの魔法とは比べ物にならない」
煙の向こうからヤモリのくしさしみたいに焦げたスネークナイトがでてきた。
「ヤッ、とどめ」王子が剣を光らせる。
マッハールもスチルソードで闘った。


7


ステファノ一行の動き。

ブルブルのむこうに歩いていくと覆面をした男が立っている。
「む。おまえは」
「父よ。なんどでもよみがえる。ゾンビ工場でうまれたわたし。DNDカーター」

「ここは私一人で戦う」カーターはライオンソードをしまい、エクセレントソード(アロンの剣)をぬいた。
(自分の腕力にはやや重たい剣…)

カーターは瞬間!跳躍しすれちがった。
DNAカーターはめんくらったが、一瞬遅れてとび跳ねた

キシャン

ズビ
DNAカーターは腕をもっていかれていた。
カーターは?
「うっ!?」
苦無いをうめこまれていた。
血をダラダラいわせながら無表情で立っている。
「父よ。わたしは覚悟が違う…あなたでも勝てない」

ステファノは無言で見ている。

苦無いを抜くとカーターはなげつけた。
キン!
次のすれ違い!

どっとDNAカーターはたおれた。
カーターもタオの呼吸で苦しそうに息をしている。
「すまない。水薬をくれ。彼は今死んだ」

「イエス。いまわたします」
「まだたくさんあるし」


8


ガルム犬との死闘はとうとう終わっていた。
犬の毛が血に固まって散らばり、死体も元が何かわからない肉と毛と血の塊になり下がっていた。
「はぁはぁ」
興奮してファジオは血気が荒くなっていた。
「おちついてください。少し休みましょう。ここじゃあんまりだから、少し先で」セルウィウスはメンバーのまとまりを落ち着かせたかった。

ジルも賛成した。

休憩地点まで進むと宝箱がある。
あけるとさらに箱が…

「美の小箱」ジルがそうつぶやいた。
「美の小箱!?これが」サンダナがそういう。

ファジオは地べたにあぐらをかくと水薬をごくごく飲んだ。
セルウィウスも水薬で歩けるくらい回復したが、戦闘不能の兆候を見せている。

アランがいった。
「どうするんだ」
「戦闘の役に立つものではないが…」セルウィウスがそういう。彼も回復したかった。
「わたしがもらいます」ジルがいった。
「ええ!?」
「嘘です」
「戦利品として提出しましょう。貴重品だ。マジカルポケットにしまおう」
「美の小箱は…禍と美と両方をもっています。禍を被ることで文句を言うくらいなら初めから美が手にはいらないといわれています」






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