ライトアリスタンダーあらわる
1
エカルテの上空に巨大な巨人の影が映った。
ゴオオオオオオオ
クラークは驚いてエドガーをよんだ。
「なんだ、いったいなにごとだ!?」
「エカルテ軍を出動させます」
ライトアリスタンダー 1体
アリスタンダーの上半身が剣を抜き身に構えて影のように天に映る。
黒雲のあいまに赤黒い光とともに空をしめる。
魔王の剣
ズッギャ
ゴルデンシールドでうけたが、エカルテ兵ははじきとばされた。
「おい!!」
「大丈夫か!?」
ブルーレイピア 154
声が雷のように轟く
≪我は死の世界より、はいあがって帰ってきた。ライトアリスタンダーなり…≫
「ライトアリスタンダーだと!?」
「復活したアリスタンダーだ」
ライトニングカッター 987
エカルテ兵の7、8名が一気にやられる。
「だめだ、エドガー隊長をよべ」
クラークたちが城の外にでてきた。
魔法騎士の鎧を装備している。
「ホーリーランスにチェンジしろ、モーニングスター!!」クラークは自分の武器にそういった。
ガシャンガシャンガシャン
ファイブクラブ・モーニングスターはホーリーランスにチェンジした!!
「聖なる力に弱いか!?アンデットの毛がありそうだ」
聖突 5412
ドス・ジュウワワワワワゴー
「やっぱりな、ややアンデットよりだ」
聖なる波紋のように溶けたライトアリスタンダーの体表から気泡がふきだす。
【不吉な呪の言葉】
「ダメージは小さいが楯や鎧で防げまい。ファハハハハハ」
不吉な生ぬるい風とともに赤い空が不気味に揺らめく。
エカルテ兵の何人かが発熱して体調を害した。
クラークもこらえている。
「もう一度、あの世に帰れ」
ホーリーランス 2978
「ファハハハ、まどろこしいことをしてもはじまらん。バルハルの巨大なる我が城でまっている…、ファハハハハ」
2
エジオンにもリバーシブルドラゴンが襲ってきた。
かなり苦戦したが、ファジオとパーカー、アルセウス、アランが追い払った。
そしてライトアリスタンダーの影と謎の言葉が残されていった…
「ライトアリスタンダー…」
惑星バルハルのマッハールやアルクレオン、メリーサ女王のワンウリー城にも影が現れた。
宇宙は魔王アリスタンダーの復活に驚愕した。
3
フォルトナト少佐の部隊がアルデバランと衝突していた。
「いくぞ!かなたの宇宙の悪の支配者を討伐だ」
そのとき、ライトアリスタンダーの影がぬうっと現れた。
そしてこうアルデバランにいった。
「別の世界の魔王よ。悪いがこのエモノはワシがいただくぞ!」
そういって死神のカマでフォルトナトの部隊をかりとろうとした。
「……」
アルデバランは無言で考えていたが、微動だにせずライトアリスタンダーに結果的にゆずった。
ぐごごごごおおおおおお
フォルトナト少佐の部隊は小競り合いをしたが、数名の隊員の魂が魔王のカマに魂を吸いこまれていった。
「ぐっ、失態だ。この借りは返す!」
フォルトナトは力んだ。
4
各世界は大騒ぎになった。
ライトアリスタンダーの登場がある種の法のようにか、人民の背景を一本の縦線が走った。
「少しだけ違う世界になったみたいだ」
「少し前と違う時代みたいだ」
グラウディウス帝国からエスフラーデス2号が発進された。
グレートシティでヨナタンやサンダナを乗せる。
若い女性や市民の間で歓声が上がった。
ヒーローの卵たちがニュースにながれ、ほめたたえられた。
ヨナタンは声明をだした。
「(自分は)王様にならない王子のひとりだし。子供部屋でお姫様待っているのやめたし。武器をとって復活した魔王アリスタンダーと対決します」
「ヨナタン!ヨナタン!」
Gソルジャーはヨナタンにいった。
「よくいった」
エスフラーデスはコインに向かう。
5
そのころ…エドアールは…
ラグナロク市内に庭付きの家を買ってアルバリシアと暮らしていた。
彼は無気力になっていた…
「ちょっと、エドアール…世間じゃライトアリスタンダーが攻めてきたって騒いでるけど」
「……む。前闘ったけどな。あとから来る連中で十分倒せるさ」
「あれほどうるさいくらい燃えてたのにやるきなくしたの?」
「ああ、なんだか意欲がない。9999を出したからな。むう、今回は休みだ」
「まったく」
「いいじゃないか。連戦して名誉は豊富にうちにある」
「そうだけど…長く続かないかもよ。20代前半のうちに倒れると。名誉は確かにあるけど、伯父さんとうちの父の援助で買い整えた家じゃない」
「一生たおれているわけじゃないさ。じき走り出す…」
家の庭で折り畳み椅子に寝そべってエドアールはくつろいでいる。
プールがあるのにはいらないで寝そべっている人のように疲労感が蜜だった。
オーブリーも同様に無気力になっていた。
のちにでてくるが、アルフレットはそういう無気力と違っていた。
6
ジュールは忙しかった。
「レベルラハム…アルデバラン、ビジターなどがライトアリスタンダーとどういう反応をするか要チェックだ。貴重な資料になる。もし手を組まれたら危険度が高い。とりあえず、特別防衛隊がくりだされたし。フォルトナト少佐もいった。魔王同士のいさかいを研究と」
セルウィウスは2号機でも艦長であったが、気がついていた。
「首もとがくるしい。ふうー、なんというのか今回は自分では上から重しに重さが足りないのか、メンバーのまとまりが悪い。数学かパズルを解かされているみたいな精神疲労がつづく…」
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