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2014年1月3日金曜日

アンティンエプルバトル










アンティバトル










1


エジオンではアンティンエプルに勝利したというニュースをまっていた。
待っているだけでも仕方ないのでファジオは休暇をもらって休んだ。
エルダとふたりでスーパーマーケットで買い物をして自宅で調理して御馳走をたべることにした。
明日は出動だ。

エジオンのスーパーは何かが地球と違い、なにかが同じだった。

エルダはカートを押して食料品売り場を歩いた。
ファジオは書店コーナーか喫茶コーナーで時間をつぶそうかとも思ったがいっしょにつきあった。
冷蔵庫の冷風がふきだす食品売り場、牛乳などのとなりくらいに固形チーズが一式そろって売られている。
みていると何種類もあり形がそれぞれ独自でおいしそうだ。
ナチュラルチーズ、ブルーチーズ、ブリュク、パルメザン…
それぞれの風土をかもしだす、おしゃれな包みにくるまれて売られている。
ファジオはエルダに買ってみようかと指さして見た。
「えー、ないって…」
そういってエルダはとおりすぎようとする。
「??」
ファジオは首をかしげた。
そんな高い金額でもない。
思い浮かんだのは昔の時代、各地では自分の土地のチーズしか手にはいらない。輸入して手当たり次第にいろんなチーズが食べられるのは反則なのかもしれない。
そう考えて見た。
それで一個だけチーズをつかんで買い物かごにいれてみた。
なにもいわないでエルダは歩いていく。

レジはない。
エジオン市民の証があれば全部無料だ。
セルフで袋に詰めるところが、地球のスーパーと同じだ。

そのあと、喫茶コーナーでお茶を飲んで帰った。



2


エドアールは槍を旋回させながらいった。
「少し前、強くなりすぎたかと、うぬぼれていたが…簡単にいかない強敵がこうもでてくるとはな…」
オーブリーもいった。
「僕もだ…これだけ人数がいれば勝ちが決まっていると油断していた」

「ふん、宇宙は広いぞ若造…もっとうでをみがけ」
「やつの剣撃をおそれてふみこめないのがアダか」

エドアールはステップをふんで強く打ちこんだ。
「ハッ」
ガキン

打つあいの結果、エドアールは腕にドラゴンソードをもらった。

「疲労している…彼は傷も深くなってきた」
ウィーナーがいった。

「オレ槍はやつの剣と互角か」
二戦目のエドアールはあきらかに疲労してきている。

「なら」
「無謀だ」
アンティンエプルはドラゴンソードを光らせた。
鋭い切れ味の刃がおそう。

オルゴンエネルギー

エドアールの闘気はオルゴンエネルギーにまで高められた。
オレンジ色のにぶい光につつまれる。
アルフレットのように飛び道具にまではいかないが、身を包みこみオーバーランスに力が蓄積された。

ドフゥ6451

さらに、マンハッタン
4512

魔人は尻もちをついている。
「ぐっ、この」
フレイムボムをうってきた。
「火力が弱いな」
エドアールはオレンジのオレゴンエネルギーにつつまれ、片手で握りつぶした。

「二体目も破壊できるよ」タイガータンクがいう。


アンティンエプルも黒い霧のようなオーラをふきだした。
「音速斬り」
ドラゴンソードで音速斬りをつかった。
「がっ!?」
エドアールはオレゴンエネルギーにまもられながらも、もろに喰らった。
鎧を着ていない。

鮮血がほとばしる。
3120

「水薬は棄権しないと認めん」
アンティンエプルは息を切らしながらもそういった。
「棄権する…」

エドアールはアンティンエプル②で敗れた。

次は…「オレか」ネオの出番だ。「やつも弱ってきてるからな」




3


ネオは刀傷をおい、肩で息をしていた。
「ブッ」
魔人の拳の方の腕が飛んできた。しかもジャストミ-トする。
「が、歯がガタガタになるぞ」
ネオは目に黒いあざができ、よれよれになっている。
対する暗黒魔人は…

スネークソードの何発かを喰らい、ネオダイナマイトで爆撃を受け、ネオと同じようにふらついていた。
ゴングが鳴らないのに、たがいロープにもつれるように休んでいる。
「ハァハーハーハーハ」
「相討ちくらいはいけるよ」タンクがドリンクを飲みながらいう。

エドアールは…胸に喰らった傷に水薬をかけて洗い流し、薬草をペタとはりつけた。
「どうだ、まだいけそうなんじゃないのか?第二ラウンド」オーブリーにそういわれて包帯を巻かれる。
「まあな。以外と切れたのは筋肉までだ。筋肉痛が一か所で起きている感覚であまり痛くない。ギブアップしてしまったけどな」
息切れも収まってきている。
残りの水薬をごくごく飲みほした。
さらに、ライトな飲み物をとりに、きりだしの大理石のテーブルにむかう。

ネオとアンティンエプル②の第二ラウンドが始まった。
ゴングもならずに、どちらも動きだす。
「最終戦だな」ネオが狙って剣をかまえる。「そう簡単に折れないぞ、この剣は」
「まえの若造のダメージで、ここまで苦戦するとは…なかなか歯ごたえのある奴らだ」
アンティンエプルは火力を極限まで高めた。
「フレイムボムの最大クラスか…」ネオが真剣になった。
どちらもラストチャンスだ。
「何とか二勝をもらいたい。そっちもだろ」魔人はそういってニヤと笑った。

勝ち抜き戦の残りは、魔人が4人、戦士が6人だ。

フレイムボムのドでかいのがネオに向かった。
ゆっくり風船のように飛んでいく。
「ああああああ!!!」
ネオがスネークソードをかまえて飛び込んでいく。

ネオダイナマイトで火球をふきとばす!!!
二つの力の衝突が起きた。
金づちで鉄をたたいたかのように、痛い火花が散る。

「がああああ」
捨て身の戦法だった。
ザク
さらに大火球の燃え盛る中、ネオは魔人の腕をつかんだ。
「もう一発喰らえ!!ネオダイナマイト!!!」
大爆発が起きる。
魔人は火の中で笑った。
「おまえの裏表ない熱意。フン、真向から正攻法だけだな」

アンティンエプル②は倒れた。
ネオも一勝して棄権。



4


エジオン

朝、ファジオがおきてたたんだ新聞を前にだまってすわっていると、エルダがおきてきた。
寝室からヘアバンドをして、どてらをはおってでてくる。
「おはよー」
「…」
「どうしたの?」
「エルダ…この戦いが終わったら長期休暇をもらって、コインメタトリーかメガロポリスあたりまで旅行に行こうか」
「エジオン一周とかでいいわよ。そんな遠いところまで?」
「うん」

今日から出動だ。


パーカーの基地

「支持率が激減している。昨日冷凍保存されたかのようにスティールされた」
どうやら、破滅の神はだまってまっているわけではないようだった。

アルフレットも療養中の人のようにきている。
カーターも難しい顔をして剣を抱えて黙っている。


エカルテ城

「支持率が下がっているぜ。あれだけいた戦士も熱も光もぐんぐんへっている感じだ」クラークがそういって王座でモニターをみている。
トムがいう。「寒いぜ。窓を開けろよ。いや閉めろ。景気が悪いと気が小さくてひもじくなるぜ」
エドガーがいう。「気を引き締めてかかれば安心じゃ。怖がっていると呑みこまれる」
「そうだな。時間がたてば変わってくるさ」



5


「神の血?」
「そうだ」
アンティンエプル③がそういう。
次の対戦者はノーバート・ウィーナーだ。
「その者にとっての奇跡をおこすには代償がいる。奇跡に近い勝利を得るには苦労を。合格にはそれなりの。では絶対者で苦しいほどの代償なら?どれほどの奇跡が起こせる?全能者で苦しいほどの力だ、エネルギーのような量(スカラー)で表示するととてつもなく大きいだろう」

ウィーナーがいった。
「なるほど、だれでもマラソンをしている最中苦しくて、正常でいられない。イスに座っている時なら我慢できても、長距離走らされていたら平静でいられないだろう。入学試験に取り組んでいるときでも普段の寛大さの10%もない。力を放出して取り組んでいるからだ」
「そうだ、私をたおせるほどの代償がおまえにはらえるか。何もない無から創造し、通常回避できないエラーを回避するのに宇宙の則をくつがえすには絶大なコストがかかるということだ。宇宙の実行者でさえな」

アンティンエプル③は魔法の杖をもっている。
ウィーナーがピストルのような兵器を取り出した。

サイコキネシス銃。通じるか!?

ビッュッオーン
気のきいたシンセサイザー様のサウンドをかきならして発射された。
クモの巣(ネット)のように広がるビーム。
だが、焼きつくしてダメージをあたえるのではなく、しばりつける光線だ。

「ぬっ!?おおおお」
「やった、通じるぞ」
アンティンエプル③は軽く動きがのろくなる。

すかさず、二挺目のガンをだす。
ビッグガン
ガンガンガンガン
無言で打ちまくる。
乱射だ。
さすがに動けないアンティンエプルの体に弾丸が埋め込まれていく。
512536,978.1025

「よし、ダメージがあるぞ」
「ぐぐぐ…動けん」

ネオは水薬を飲んで横になっていた。
「横にならせてもらうぞ。ハハッ、火傷で黒焦げだ」
ジムがいう。
「よくやったぞ、タオルだ。顔をふけ」
「ああ、もう一本くれ」
「ホラ」

アンティンエプルは魔法をつかった。
ライトニングカッター

シュオン
音速のように光の剣がとびすぎる。
「甘く見るなよ」

ウィーナーをかする。
「動けなくできるもの12分とみた」



6


「用心深すぎるよ、ウィーナー。電池が切れるまで縛っていられるよ」タンクがいう。

不釣り合いにでかい銃。
ビックガン。普通に玉を発射するだけだが、でかいだけ破壊力が強い。
「できるだけ玉をぶち込む!」
ウィーナはどんどん連発する。
ガンガンンガン

サイコキネシス銃のいましめをちぎろうともがくが、力が少なく分身したため動けない。
「変わりに魔法は使える」

スペード・ショット 

トランプのスペードみたいなのがウィーナーに飛んでいく。
「マジシャンかよ」
「見たことのない魔法だぞ!?」
「う…ぐ」
978

アンティンエプル③はニヤと笑った。




7


エカルテ城

トムがいった。
「時空警察のニュースだぜ」
時空警察隊員が実の父親を殴ったという。
ぐるぐるパンチで、目にあざができたらしい。

「へえ…」
「時空警察でもあるんだな」クラークがいう。
エドガーがいった。
「ゲンコツをかまえてぐるぐる回しか…」



「あの電演算剣とかはどうしたんだよ。ビックガンかよ」タンクが叫ぶ。
「あれは…まだ未開発だ」ウィーナーはじりじりと汗をかいた。
サイコキネシス銃が弱くなってきた。

「大魔焔(だいまえん)」
フレイムボムと違う火炎が燃え上がる。
「あああ、火焔がねじり上がっている」

ビス
最後のあがきにビックガンを額に命中させた。
だが、大魔焔の柱がそこいら中を走り回る。
グバアアアアア

「うわあああああ」
「ウィーナー」

「セコンドが止めろよ!タオルを投げろ」
「アンティンエプル!ギブアップだ」
「ふん、よかろう」
ウィーナーはダメージを与えて敗北した。
「よくやったよ」
頭から水薬をかけて火傷を冷やしてもらった。
「ダメージは与えた。奴の魔法はまだ奥が深いかもしれない」
ウィーナーはネオと一緒に休んだ。


タイガータンクの出番だ。
「よし、オレか…」
巨大な特大のオーバーランスを二本担ぐ。





8



アンティンエプル④と⑤は指でテーブルをさした。
煙とともに新しいドリンクがあらわれる。
「サマードリンク…飲んでいいぞ」
そして自分も飲みだす。
ネオが「おお?オレも飲んでいいのか」と一本空けた。「うまい。夏の味だ」

ウィーナーがいった。
「神の血の話で気がついたことがある。高級言語でできないことはマシン語までいじればできる。マシン語で無理ならハードを自分で作るしかない。でも、頭で思いつかない。技術的な問題もある。外に広がるとできることが解放される」
シャノンがいった。
「なるほど…空想でも思いつくのに困難がある」
「神の血はそんな感じでコストはかかるが、不可能事を可能にするエネルギーのようなスカラーだと。ステファノ隊員はもっと人間的な、有機的なことの分析屋だが、僕は根本に偏った分析をする。数学的に骨格をいじって思考するところがある」
「ステファナ隊員は確かにそうだ。肉に近い部分をいじっているけど」


「最近、平和だったからなまっている。怖いのなんてひさしびりだよ。少しだけど手が震える。上手に勝とうとするから硬くなるんだよ。破れかぶれで勢い任せだ」
タイガータンクがオーバーランスを繰り出す。

魔術の杖をもったアンティンエプル③はとび跳ねてよける。
「もう一方」
槍を肩からバズーカのように放とうとする。
杖をつきだして、両手で構えてアンティンエプル③はフレイムボムをうってくる。
「フェイクだ。かかったな」

タイガータンクも火炎を喰らったが、オーバーランスが命中!
978ダメージ!

暗黒魔人が魔法を唱える。
吹雪が巻き起こる。
「ううっ」
「グレネード・シュネー」
雪がブッかって爆発する。
「アイスなまま爆発している…いたいぞ」
吹雪の寒さでも痛いと感じるが、本当に雪が爆発していく。
ボンボン!

「アリスタンダーと違う魔法だ」
「がんばれ」

巨大な槍をたたきつけるようにおいかける。
「スペード・ショット!」
「どこにうっているんだよ」
だが、自動的にパラパラパラとトランプがめくれるようにタンクをおいかけてささる。

「くっそ、かなりくらってる」

「とらえた」
ドン
よけられる。
「大魔焔!!」
タイガータンクがやかれる。
竜巻のような炎の柱がふきあれる。

「チッ」

火焔の勢いにたまらず必殺技を出した。
「おおお、アタック・アンタッチャブル」
アンタッチャブルとは不可触民、インドで触れることのできない身分差別された人々。転じてボクシングでの技。敵の攻撃をふれさせない。

片槍を炎のカーテンの前で突き破るように投げた。
さらに大魔焔をとびこえてオーバーランスをつきさす。

アタック・アンタッチャブル 6665

「ぐはあ…」
勝負あり。
アンティンエプル③は消滅した。
残る魔人は二体。

















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