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2013年11月25日月曜日

戦略対策室






戦略対策室









1


エドアールはエカルテ城の王間に来てクラークの相談を務めていた。
トムも城の小部屋に宿泊している。
クラークは書類を丸めたつつをポフとやった。
「だれが、ドリトスをやぶるかだ…」
エドアールとトムがうなずいた。
エドガーは軍隊とやりとりにいっている。
ホワイトはいない。
あとは猫だけだ。

ザールのSNSをみると「あと少しで修業が完成する」とある。
クラークはいった。
「そんなちょっとで完成する修行なら頼りないな…」

トムがいった。
「クラーク城だぜ。ちがうか、エカルテ城だぜ」

「アルフレットをあっちにとられた。そのかわりオーブリーは引き返している。あと3日かくらいでエカルテに戻る。ジャイロダインはみそこなったな」
もともとオーブリーはジャイロダインの見学に派遣されたのだ。

「パーカーはと」
スフィンクスでエジオンの公式サイトをみた。
「なにも動静がない…」

クラークは頭が痛そうにいった。
「向こうから攻撃を仕掛けてくる気配はないけどな。電磁波のようなもので元気玉みたいに周辺の星の人間の力を少し抜き取られてる気配が報告されている。はっきりとしないけどな」
エドアールはなにか考えていたが発言しなかった。



2


ビーナス・エリア


アルフはソルコリギター・ソリィコギッチの炎の剣をオーラで防ぎながら手のひらでかわす。
「ぬん、なにもの!?わたしの剣がつうじないとは」
アルセウスがいった。
「アルフレット、始末してくれ、こいつは今の私と同格だ。私がやり合うと死闘になってきりがない」
「たしかに…この剣撃はガオンに10001300ダメージってところだ」

アルフは素手で身軽にかわし続ける。
ソリィコギッチはいきぎれしてきた。
「なにものだ。こうなったら…」
ソリィコギッチはステップを力強く切り込んだ。
「ふおっ!?」アルフは炎の剣をたたき落とし、一本背負いのようにソリィコギッチを投げ飛ばした。
「がは!?完敗だ。異世界の猛者よ…」


ソリィコギッチは負けを認め帰っていった。

「どうしたアルフレット?」
「いや、分身の術で離れた体でいると不安定になるようだ。頭が痛い」
そのとき、パーカーから電話がきた。
事情を知り、ちょうどいいのでタイムテレポートで帰ることにした。
アルセウスと2人分、かなり離れたビーナスからワープした。
そのため一人に戻ったアルフレットはスタミナを使いつくし、ベットで7日日間眠り続けた。
目が覚めてからも体力が完治しなかった。



3


オーブリーがエカルテに帰還した。
クラークに挨拶に来る。
「おお、ごくろうさん、それでドリトス以外におそらく四天王みたいに4匹くらいは暗黒魔獣とかがいるとみたな」
「なんかそんな感じだぜ」
秘書猫がいった。
「ザール王子があと数日で出立すると」
「ホントだ。よし、様子を見るか」



4


エジオン

「アルフレットはまだ寝ているのか。地球からカーター氏を呼んだ」
アルセウスがパーカーにビーナスの土産のビームサーベルを渡した。
「これはライトにつかえそうだ」

一人に戻る前のレットはいった。

「ファジオでぎりぎりのラインだ。ドリトスの強さは。カーターやエドアールでダメージを与えることができるどまりだろう。オレとクラークの二強でいったほうが…」
あれだけ戦士がいたのに、ドリトス一匹で急に気弱になった。
ファジオは武器が悪いという話になった。
ラグナクロクからテレポートソードを借りることになり、運搬船で送ってもらうことになった。

エジオンではザールが闘った後、様子を見て、アルフレットとカーター、ファジオをぶつけることになった。

TVニュースでザールが出陣すると報道している。
「来たか…!!」










ダイヤモンドの女王






ダイモンドの女王








1


≪アリスタンダーをこえる強敵!?≫
スフィンクスでクラーク王がエドアールのコンピュータと通信している。
「詳細不明、戦闘能力不明、ただものすごく強烈。ダイヤモンドの女王のような姿」
≪また!?また女性の形の敵!?≫
「バーラルレディ等とのつながりも、関係も不明」
クラーク王がいった。
「レベルラハムはなにかいってきたか」
≪まったく動静がありません≫


コインと地球の直線距離の真ん中くらいのなにもない宇宙空間上に、水面の波紋のような異次元への入口が出現した。
敵は準備ができたら挑んで来い、ここで待つといっている。

「…最初のペンギンだな。敵の力を計るには。自分たち最初に動いて全滅とかしたくないもんな。少し卑怯だけど様子み、それからグレートシティとかに旅して入用なもの買い整える」
≪ハイ≫
「まあ、頭混乱しているけど、おいおい整えていこうな」

緊迫した空気が流れた。
アリスタンダー討伐以来の世界を揺るがす強敵の出現だ。

「ブロームインにつないでくれ」
大型テレビのようなスフィンクスは自分で考え、ブロームインの電話番号につなぐ。
案内のものがでる。
≪はい、こちらブロームイン城…≫
「エカルテのクラークです。ザール王子をお願いします。ああ、ブロームイン王はいてもつながなくていい」
やや待ち合わせ音がなりザールがでた。
≪なんだ、きいているぞ、敵は待ち構えている。向こうから襲ってこないな。オレは修行をして力を蓄えてから攻撃に移行する≫

コードネームでダイヤモンドの女王と呼ぶことにした。
だれも真の名前を知らなかった。
向こうも名乗らない。


2


時空警察。
メガロポリスとデカポリスをつなぐハイウェイは何本もある。
谷のようにふたつの大世界がふたつにわかれている。
そのあいだを何本もの通路が、橋が、ウェイが、道路がつなぐ。
太い幹のようでもある。
当然通行量はとてつもなく多い。
朝の早い時間からトラックが重い荷物を乗せて滑走している。
それどころか深夜でも運搬車が絶えないともいう。

メラネウスは仕事に追われていた。
あるブリッジがまた一本デカポリスとメガロポリスをつなぐ。
建設は終わったが、施設を整えている。

中央の太い道路の両脇がレストラン街道になっているというコンセプトだ。
「これじゃよくあるショッピングモールのレストラン街だ」
メラネウスは車をインターチェンジして、道路の裏側、地下格納庫の駐車上に車を入れる。
安全地帯とかドライブインのようにわきにそういう個所が定距離ごとにある。
おりて歩道を歩いてみる。
「高い橋だけに眺めはいい」
だが、レストラン施設が阻んでハイウェイの下をのぞきこむのはむりだ。
高い山のように雲が近い感じで風が痛い。

「さてどうしたものか…」
中華のレストランがずらっと続く。
まるで中国にいるかのようだ。
「モニター(視聴者)をよんで感想を聞くか…」

かなり飾り付けやらなにやらがある。
人は誰もいない。まだいない。
天念の木材を利用した観葉で緑を生けてあったり、ゴム素材で作った茂みや芝生もある。
ベンチにこしかける。
半屋外のように続く。
一軒家のように閉まったレストランもあればアーケードのように室内の総合タウンのような入口の店もある。
みあきないというより、いっぺんに視覚情報がながれてきて頭に暴風が吹き荒れる。





3



コードネーム:ダイヤモンドの女王
女王といってもどちらかというと女性のように見える風貌、半透明の現実との境界の体、それとアンデットのような力を吸収するような能力
正体不明

…計画を次々邪魔されるので業を煮やしたらしい

「これだけか、時空警察からの情報は…」
クラークは王間でエドガーにいった。
「計画っていったって俺たちなにもしてないよな。しさしぶりにパーカーと連絡を取るか」


エジオンの基地

パーカーはクラークから情報を聞いた。
バーラルレディの編隊は消えていた。

「われわれエジオン軍も独自に動く…」


パーカーは闘いの宴をひらくことにした。
タンクとジムはそれが終わったら帰還するという。
「盛り上がりすぎると危険だ。火事になる。絶縁体を用意しろ」
瀬戸物を用意した。


4


メラネウスはレストラン街を点検して歩いた。
「ううむ。なにがすごいって落ち着いてみれば飾りだ。結局飾りがすごいだけで、デザインがいいのが何がすごいのか意味はないみたいな感じだな。でも、アートだけで腹が膨れて肝心の食事のとき喉に詰まるかもしれない。メモしておこう」
電子手帳にランダムメモして、次の建物を身に歩く。
「いいものに理由なんかいちいちないとかCMの詩のもんくならいうかな」
ぶつぶついいながらみてまわっていた。


5


ブロームイン

ザールは父の妻で自分の育ての親ガーネシャに修業をいらいした。

「ザール王子…自分がパワーアップした分、自動で重りが重くなる修行がありますが」
「むふう、そんなのはイエス・キリストの十字架の修行だ。もっと人間的な修行でいい」
「では」

ザールは逆立ちして片手で統一をさせられた。
「疲れたら反対の腕で…それと頭を空にするのではなく映画を見てもらいます」
戦闘のとき頭が自由に動かないようでは、機転がきく戦いはできないということだった。
ザールはいった。「なんでも慣れだ。慣れると軽くなる」

映画を見ながら逆立ちした。
最初は「うむ、そんなでもない」だが1時間で限界が来た。
「最初は2時間で休んでいいでしょう。だんだん慣れたら、小説、哲学、など読書をしてもらいます。頭に酸素が常にいくくらい血管を強く鍛えます」
「ぐおおお」





6


ジャイロダインにいたレットは話を聞くと「偵察にだけでも行く」とタイムテレポートでダイヤモンドの女王の本拠地に飛んだ。

塔のように高層の建物がある。
神殿のようで未来的なフォルムでもある。
石つくりのスリットからのぞいてみる。
中は広い。誰もいない建物の内部が見える。

「ふぉっ」
レットは入口から中にはいる。
入口は大神殿だけにでかい玄関だ。

「?」
中は広い。誰もいない。なぜか明るい。
二回に向かう階段もエスカレーターもエレベーターもない。
天井がずらっとのっぺりあるのに、階段がないのは異質だった。

みると床に模様がある。
のってみるとテレポートして上の階にいた。
さらにもう一階に移動した。

≪暗黒魔獣ドリトスやぶれるか…!?

「ぷう!?ドリトス!?」
みるとだだっ広い建物のフロアはさっきの階と同じだが、巨大なタコの化けものがいる。
ガイロスに似ている。
グレーの皮膚に蛍光色の緑の模様がついていて刺激的なグレードなデザインだ。
なんとなく普通のタコの化けものより強そうだ。

「グレートなクラーケン!?」
触手がおそう。
ものすごい筋力だった。
「ふおう!?」
レットははじきとばされた。

さらに…
アイスオーシャン!

氷の海水が津波のように吹きだしてくる。
「ぷおっ」

レットは津波にバンザイをしたかっこうでコーヒーカップのようにくるくるまわりながら、塔の隙間から落下した。


クラークはエドアールに相談した。
「アルフレットでも押し流された…」
「…」



7

惑星エジオン

アランが靴を脱いで座敷に上がり込みながらいった。「また、座敷か」
前と違う店だ。
ジムが「前は病院で一泊したからなあ」という。
タンクが「明日はメガロポリスに帰る船か…」といった。

座布団と箸とおしぼり、逆さに伏せたコップだけで皿などはなかった。
「これだけ?」アランがいった。
「あとからくるさ」
三人は先に座って待っていた。

5分位でパーカーとレット(アルフレット)がはいってきた。
「あれ、まだこのくらいか」
「氷風呂で流されて冷えた。温かい飯がくいたい」アルフレットはそういった。

ファジオとオーブリーがこないがはじめることにした。
「やっぱりオーブリーはこなかったか…」レットがそういってあぐらをかいて座った。

鍋が運ばれてきた。
「石が入っている!」
ふたをとってみると焼けた石から泡が出ている。
「焼けた石で沸騰させて煮るのか…」
ジムははしをいじりだした。

大皿に生の具がもられて店の人が運んでくる。
タラバカニの足、豆腐、長ネギ、いとこんにゃく、しいたけ、しらたき、なにかの貝その他魚介類だった。
「エジオンに魚介類があったとはな」タンクがいう。
「あるけど、高い」パーカーがいう。
※こういう料理が本当にあるのか保証できない。エジオンにある。
エジオンに海はない。川ならある。

ぼんにのせられ栓を抜いたビールびんが運ばれてくる。
黒い四足のテーブルはにぎやかだけれど狭くなった。
ファジオがきた。
「おお、きたか」アルフレットがいった。
ファジオはサングラスをかけたまま、やや動かないでポケットに手を入れていた。

店の人が手際よく具を鍋に入れる。
六人はカニを食べかつ飲み始めた。
「雑炊を食べたい人は頼め」

パーカーがトイレに立った時戻ってきたのはパーカーでなかった。
「オーブリー!?」アルフレットはいった。「やっと来たのか」

「…」
オーブリーは無言でニヤと笑うと座敷に上がって座った。
「ぼくのぶんをのこしておいてくれたんだな!?」
パーカーが戻ってきたとき驚いた。
「あっ!?」

オーブリーはジムの隣に座るとビールをコップについで飲みだした。
冷たいビールは苦いがさわやかだった。

オーブリーがいった。
「時空警察の勤務はどう?でかい組織なんだろ」
ジムがキョトンとした顔をした。
ファジオが喰うのを止めて顔を見た。
「僕は一度首にされかかった…ぼくってそうなんだよ」

座敷は貸し切りだがあっちでは他のお客さんたちが食事をしている。
どこのひとなのか、エジオン人なのは確かだがもりあがっているらしい。
声が聞こえる。

鍋が冷えて具が減ったころ…つまみに漬物が運ばれてきた。

きれいな陶磁器の皿に乗ってアートのように芸術的だ。
「青色一号とかかよ」タンクがいった。
注文していないのに吟醸の小びんが何本か運ばれてくる。
中くらいのお猪口もだ。
「みたことないぞ、こんな変な漬物」
「漬物なんか食べたことないぞ」アルフレットがそういって箸を伸ばした。

パーカーは食べないで酒に手をつけていた。
「うまい!!」
漬物に手をつけた組はとび上がった。
「塩が違う。ミネラルとかなのか…斬新な塩味だ。食いものの仕組みは知らないけど!!」
「ホントだ、気のきいた塩っていう感じだ」

酒がまわりすぎ、飲み過ぎで具合が悪くなりだした。
アランとアルフレットがいった。
「まずいぞ、パーカー基地までもたん」
「帰れん!ドリトス戦以上だ」
「タクシーで帰れ」
「無理だ。車内で吐くぞ」

店の人が奥にある畳の宿屋のような寝所をすすめてくれた。
そこに酔っ払いを押しこんだ。
蒲団が敷いてある。

酔っ払って泥酔した客がよいが覚めるまで休ませる部屋だ。
「うーん、昔の殿さまのようだ御殿の中で酔いつぶれて運ばれて寝かされるんだ」
「バカか、なにをいっているんだ」

よい覚ましにきくという名水が枕元のボンに置かれた。

他のものは自力で基地まで帰った。