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2013年11月18日月曜日

スペースバトル








スペーバトル








1


クラーク自宅

コタツのようなテーブルにトテッチとクラークが入っている。
TVで映画のようなものがやっている。
赤黒いカーテンがずしりと流れる鍾乳洞のようにあたりを鎮圧している。
横にいるトテッチをみていった。
「だんだんおおきくなってきたな。おやじさんはトテッチを乗せてラクダで砂漠を旅したいぞ。パカパカいわせて、前のコブにトテッチ乗せて」
「おっとう。おっとうは後ろのコブですな」
ザフラはTVをみながらいった。
「危ないわよ」
「ザフラにはお土産買ってきてな…」

そのときクラークの電話が鳴った。
「誰よ。ハイハイええ、ああ、エドガー、なに時空警察から!?」

時空警察からエジオンに集結しているバーラルレディの編隊のうち何組かがコインメタトリーめがけて飛んでいるという。
「わかった、移動スピードからすると、明日でいいんだな」
トテッチは不思議そうにキョトンとクラークを見ていた。


エジオンの基地

コーヒールームで戦士たちが待機している。

タイガータンクがいった。
「エジオンかはじめてだけど、逗留していいとこだなとおもったよ」
オーブリー、アラン、退院してきたジム、ファジオが待機している。

パーカーが入ってきた。
「首脳陣が足りん。戦略がきまらんというより、意思決定が重い。時空警察から連絡は来てないのか」
「こっちに向かってきてからなにもきいていないなあ」ジムが他人事のようにいった。
「きたら、またぶちのめせばいいさ」タンクがいう。
パーカーがきいた。「アルフレットは帰ったのか…」
「…」

オーブリーがいう。
「気配をそう感じないが」
「そんな感じだ」アランがいう。
通信が入った。
煙草に火をつけていたパーカーはそのままコーヒールームのモニターをつけた。
「ハイ」
時空警察からだった。
機械音かと間違えるほどていねいな女性のアナウンスのような通信だった。
≪こちら時空警察。エジオンのパーカー氏でしょうか。重要連絡事項≫
ゆっくりしゃべるので機械の声のようだった。
≪バーラルレディの編隊の一部がエジオン方面から離脱。その後、コインメタトリー方面に向かっているとの情報です≫
「なに!?」



2


エカルテ城

エドガー、ホワイトが集まっている。

「うちの技術じゃ、レーダーで確認できませんな」エドガーがいう。
「もう少し近づかんと無理か」クラークがいう。「ゴールドウィンとか他の国に通告するか」

スフィンクスでゴールドウィンにかける。
≪クラーク王。実は時空警察からきてます。うちのレーダーでは45体の人系の妖魔が移動しています≫
「…まえに戦闘したことがある。敵の戦闘力は厳しい。45体か…ニュートラルブリッジの会議室使いますか」

すぐ、会議になった。

まえにレベルラハムに壊されたニュートラルブリッジは治っていた。
また最上階にあるカプセルのようなところにエレベーターで移動して集まった。
観葉植物のしげみが真ん中の円形の会議室を取り囲む。

クラークは軍の隊長としてエドガーをつらなった。
ラグナクロク王はエドアール、ブロームイン王はザール。

硬いデザインの黒い肘掛椅子に座り会議が始まる。
紅茶がだされた。
「正直、四カ国が協力すれば弾き飛ばせると分析しました」クラークはいった。「今の自分たちのレベルならそんな感じだ。45体ならな。でもこっちも痛い思いするくらいだな」
「それなら…」
「待ちかまえて迎撃しましょう」
「こちらの戦員は…」
クラークが整頓した。「軍人はひかえにするか、決めかねるが、精鋭として私、エドアール、ザール、ザールの部下、これだけいれば」
「戦況を見て援軍を頼みましょう」
「異議なし」


バーラルレディの編隊はコインを狙っているのではなく、通り過ぎようとしていた。
だが…大神の命がクラークに届いた。

≪ファイブクラブ・モーニングスターを起動して迎え撃て…≫




3


戦闘の準備をしていた精鋭たちは、大神の加護により、宇宙空間に浮かんだ。
なんと宇宙で呼吸している。
「…町を破壊しないためか」

クラーク、エドアール、ザール、シールド、ダガーがアリスタンダーバトルのときのように見えない床の上に立っている感じだ。

「孤立するのが怖いのに世話になると面白がらない女みたいになったらあかんな。敬虔でいるぞ、オレ」
クラークはそういって結界の楯を片手で持った。水晶の輝く楯だ。
「なんだここは…宇宙…空間」ザールは驚いた。
エドアールは二度目だが、あたりが真っ暗だ。
下の方に小さく円盤が四つある。


バーラルレディの編隊が向こうから飛空してくる。
敵は四体だった。




4


≪ネルガルスパイクにチェンジして戦え―≫
ファイブクラブは音を立ててチェンジする。

ずっしぃ

―ネルガルはクターの神である―
どこからともなくアナウンスのような声が聞こえる。
「?」

そして、ノイズのまじったような小さい音声でブーときこえた。
―≪いやアルキポではないでしょう。ネルガルだと思います≫ ―

「?」

クラークの腕の筋肉がきしむ。
「ぬおん」
グググ…

ずぉおおん
巨大な棍棒を持ち上げクラークは敵めがけて振り落とした。

ドギャ 
ネルガルスパイク 7451
バーラルレディの一体がひしゃげた。
勢いでネルガルスパイクがもう一体に激突した。
「っとすまん、ぶつかった」

ゴンゴンゴン 1975

「二発か」ザールが神剣をかまえる。

【スーパーエドアール】
ダッシュし、スペースグラウンドを疾走する。
「一気に肩をつける」
突撃してグッドソードを斬りつける。
4251

バーラルレディの一体がたまらず毒竜に変形する。

【エントロピーを崩壊させた】

スーパーエドアールとスーパークラークは普通のエドアールとクラークに戻った。

「…!闘気が高まらない」

「どけ、私が」
ザールが神剣を全力に力を込めてふるう。
3678
ザシュ!
弓矢がランダムに追撃する。

三体のバーラルレディに678

「いいぞ、いい走りだしだ」クラークが落ち着いていう。




5


≪イエスは磔刑にかけられ、全人類の重圧にたえた。磔刑の十字架を背負ったままで笑っていられるくらい霊力を高めろ!≫

バーラルレディの一体がバーラルアクスを握り、回転しだした。
グググルルルルウ

アバウトコントロール

そのときクラークの体が光った。
ハンデをつけて戦っていたクラークの体が解放された。
パワーリストのように反動で力がみなぎる。

【キング・オブ・キング】

クルルルー

回転するバーラルアクスがクラークに襲いかかる。

ガッ!
アクスのほうがかけた。
「無敵の小人だ」
クラークは腕をくの字にまげて、力む。
男子児童が力んでいるみたいだ。
「すまんが、恨みもないのに破壊したくもないが、やられてもらうぞ」
クラークはミカエルの聖斧にチェンジした。

無敵のようにバーラルレディ4体を破壊する。
バス・バス・バズッ!
宇宙空間の暗闇に残骸が浮遊した。

「…あっという間にバラバラになった」エドアールがあっけにとられた。

クラークのキング・オブ・キングが溶けた。