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2013年11月14日木曜日

エジオンの塩ホルモン屋






エジオンホルモ










ファジオが目を覚ました。
「剣が折れたか…あいつは!?」

ヨルムンガンドルはたつまきのような威圧感を放ち、あたりは暴風に包まれたかのようになった。

折れたファイテングカッターを握り、ファジオはむかった。
「オレが闘気で奴の威圧感を引き受けます」
「よし、ファジオが攻撃を受けてくれる」レットがドラゴンソードを光らせる。
「俺も」アランも折れたゴールドエクスカリバーを握る。

「かかれ」パーカーが叫ぶ。

タイガータンクが巨大な二本のオーバーランスをくりだす。
ドシュ 2567
ドガッ! 3564

敵は巨体なのではずれずヒットする。

ジムは「水薬を飲ませてもらう。休まないと火傷で戦えない」
ジムは下がりポケットから水薬を出して飲んだ。

パーカーがブリザードモードから冷気の渦をふきつけた。
ガ・ズガアアアア

3564

ヨルムンガンドルの爪がファジオを襲う。
ガッ
ファジオは折れたファイテングカッターの先ではじく。
ガッ

アランはたつまきのような威圧感を引き受けこらえている。

オーブリーがイーグルフルーレをふるう。

エジオンの大地の気を背後から吸収し、明星のようにかすかに見える星にむかって一連の気の流れをつくりだす。

七連撃だった。

ドン・ドフゥ・キラー・ピカリ・キン・ギシィイ・サー

七宝星 7714

「あああっ、すごいぞ」タイガータンクが叫んだ。
巨大な毒蛇のうろこに七つの貫通した跡が残こる。
そこから煙が上がる。

【マグニチュード8.8

仲間全員 897ダメージ

タンクがオーバーランスのサスペンション(バネ)をいかして、跳ね上がった。

そして反対の槍を回転させ、頭上から投げおろした。
「ジャンピングフィニュシュ!!」

巨大なオーバーランスはヨルムンガンドルめがけて躍りかかる。

めしゃ 皮膚を鈍い音を立てて突きささる。
「やった通用するぞ」タンクは着地した。
6754


ゴアと暴風の威圧感が高まる。
皆緊張にもまれた。

ファジオが腹に力をこめ闘気を高めぶつけてみた。

ズグイュウウウウウウ
巨大な海表の渦にまきこまれるようにファジオの闘気はのみこまれる。
「ダメだ…」
効果があったのかわからない。

アランがしんどくなってきた。
「早く攻撃してくれ…体が痛む」

ふたりが受け止めているので他の戦士は比較的楽だった。

高熱レイザーモード 

火の雨が降り注ぐ

1002
784
2345

直撃
ピピン
ファジオの剣の付け根がはじかれる。
さらに二撃目
とふ
ファジオがえぐられた。
「ぐ・ぐぐぐ」
1567

「薬草だ」レットがポケットから出して渡した。
「そして、ぼくが」
ドラゴンソード 6457

【アイスオーシャン】

海氷が空から空いた穴から落ちてきた。
どっぱあーん

「うおおお、くらうぞ」
「溺れるな」

全員 冷たい海水にのまれた。

水が引いたとき敵はひいていた。




2



大惨事までいかなかった。だが中惨事だ。
エジオンの大地に被害は極力抑えた。
パーカーがいった。
「レーダーによると敵はまだ宇宙空間に待機している。いつ来るか見張っているが、一旦休んでエジオンの塩ホルモン屋にいくか」
レットは賛成した。
ジムはエジオンの病院に仮入院する。
ファジオも病院に…
アランとタンクは水薬を飲むくらいで平気だった。

オーブリーは参加しないという。
「英雄は…あるレベルになると、顔を合わせられなくなる…。ある種の独占禁止法だ」
七宝星、皇申剣、ラッキーフォースとアルフレットに匹敵する力を身につけたオーブリーはもはや必要以外で顔を合わせるのが苦手になる。

自然の摂理だと思う。強者がかたまるとそれこそ独占禁止法のような作用が働く。
それで一定レベルの者同士はきはずかしさがあらわれる。
もしかすると、力そのものだけでなくあまりに都合のいいものも磁石の反発のようにはじかれるのかもしれない。

女性でこうした男性の不思議な特質を、単に気が弱くて言い出せないのと一緒くたにしている人がいるが男性から頭が悪いと思われる。
理解している女性は男性に話がわかると思われる。
だが、男性にとっても未知の物理学のように全く解明されていない。



3


ファジオは病院で包帯ぐるぐる巻きにされただけで帰ってきた。
ジムはやはり一泊だ。

エジオンの塩ホルモン屋

座敷にざぶとん。
それぞれ座席を陣取るという感じで席に着いた。
きれいに拭かれた清潔なテーブル。
割りばしと蒸しタオルが定位置に整然と並べられてある。
「やあ、オレの席はここにしよう」レットがざぶとんにあぐらをかく。

きゅうりともやしのおとうしがだされた。
「しょっぱいな」パーカーがはしをつける。
エジオンなのになぜかはしだ。

オーブリーはやはりこなかった。
鉄板に火が入れられ熱くなる。

テーブルにせましと、きれいに盛られた肉の皿が置かれていく。
全部塩ホルモンだ。野菜はおとうしだけだ。
「コンロに皿がおちそうになるだろ」タンクが皿をずらす。整頓しないとならばない。

酒はチューハイだけだ。
たぶんこぼさないためか、ずっしりめのコップに入って運ばれてくる。
「本当に塩ホルモンしかないのか」
レットがたずねた。
「いや、味噌ももつなべもある」
だが、塩ホルモンだけ注文した。
ホルモンをのせると、焼けてちじこまる。肉が皿のように固まって、油が浮いてたまる。
ころがして油をおとすとバチとはねる。
「めにささるぞ」
アランがいった。
「肉から出る水と油がまじるとはねるだとおもうけどな」

フライポテトのような高温になった油と塩のまじるにおい。
レットがいった。
「ファジオは奥さんとなかなかなかがいいな」
「エルダですか?…今思えば最初のころは緊張して口がきけませんでした。結構長いこと…」
「ふーん」
「心臓が飛び出そうになるんだろ」
アランがいった。
「噛みきれないから、喉を詰まらすなよ」
鉄板にひっついて肉がはがれなくなる。
「ビールが飲みたいなパーカー」
「ベルをおして店員を呼べ」
タンクがいった。
「おとうし、もうひと皿食べる。ホルモンの焦げる匂いこおばしいよ」

最後にフルーツがだされた。
「おう、豪華だ」
オレンジ(夏ミカン)の一口にカットされたものだ。
「オレの果肉が薄いぞ」レットがさわいだ。
「そんなことでさわぐな」




4



「誰か一人の縁談が決まると連鎖的に他人の縁談に影響が出る可能性がある。今までの研究でそういえるようだ」
ぷよぷよのようにできているらしい…

水竜の神は王座に座りなおすとまた口を開いた。
「何人かの結婚を見てこれから起きる縁談の相を占う術があります…」

風水の磁石を浮かべた甕が光った。

水竜の神がみるとこういった。「だれか七宝星をいじったものがいる…縁談の連鎖に影響がありそうだ」
水竜の神はそれを占い吉と解釈した。
花びらと砂鉄を浮かべ占う。

「男性の丹力にたいし、女性にも丹力と呼べるものがあります。女性の浮気行為で如実に丹力が落ちる。男性を騙す行為でも、かなり害があるでしょう。娼婦(ホステス)も力がグンと下がる。買春になると、すぐにか生まれ変わって女性の丹力がゼロ近くまで低下するでしょう。避妊に罪なし、堕胎は凶」
女王がいった。
「あなたは客人ですが壇の上を一歩でも上がれば私はあなたの首をはねなければなりません」


旅人はいった。
「なら丹力をあげるのにはどうするのです」
「男性も女性も善行がよいとでている。働くこと、人のためになること、ただ、男性よりですが女性は家庭を大事に守る労力。家庭を壊す行為は凶の相。子を愛する。男性を裏切らぬことです。丹力が究極の女性は男性と結ばれるだけで精神、知力、力をたかめ、王者の王者とさえ力を授けることができる」
「丹力がゼロまで下がると!?」
「男性をその女性の魅力でコントロールすることなど不可能になりますな。貯金のように力をため使い果たす者もおるようです。男性の浮気は丹力を下げないケースが多い…」
「いったいあなた方は何を基準に決めるのです」
「勘違いされては困る。われわれはいいとこ、医者のようなもの。あるいは科学者です。学問により研究しているが、摂理を我々が構築したのではない」
水流の神は台にひらかれている。「うまれおちるということ」という書物をみた。
「われわれは研究しそれを知ろうとしているのです…医者がさばきをして病人を生死を定めるにあらず…」
「そんな…それなら誰がこの世を構築したのです」
水流の神は急に興味がありそうにいった。
「おそらく!大神ジォヴェだ。この世界の上の階にいる。隔離され資質に恵まれたものしか、その次元の違う世界に足を運びいれないという」
「あなたは水竜の神…」
「神々の神でしょう。大神とは」




5


ひさしぶりのエカルテ城

クラークと秘書猫が、王間で話している。
「お祭りってはたから見ていると楽しそうでうらやましくなるだろ」
「さいですね」
「でも、自分が中に入れてもらうと、猛烈に働かされているだけに感じるんだ。重い神輿なんかかつがされてな。両方いいとこどりにできてないな」
「中に入れば重労働、はたから見ると楽しそう。なんでもそうですね。霧散するんですよ」
「楽しいってそういうことなんだな」
「結局自分自身ですよ」

緑茶をすする。
「最近何もおきないな。事務労働で疲労する毎日だ」
「ニュース見ても何もありませんね」
「連絡も来ないしな」
「さぶいですね」
「それだけ平和だな。なにか新兵器か新技術開発してないかなどこか…」
「パワーアップのための修行しましょうよ」
「はては大神の世界に行ってしまうぞ」
「雲をまたいで日が沈む」
「エカルテも中核までくるとエドガーときみとホワイトしかこないな」

「さぶいですね」