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2013年9月18日水曜日

ドラゴンフライ





ドラライ










1


ジャイロダイン

アルフ(アルフレットがダブルボディで半分になったかたほう)がコンビニでマンガを買った。
アルセウスとアランにいった。
「おい、マンガなんて紙袋に入れられてコンビニのレジで金をはらうだけか」

アルセウスが返事をした。
「…なにをいっているのかわからない」
「袋をあけて開いて読めってことか…流行りの映画なんかやけに手の込んだプロモーションととして、手とり足とりとりだろ!?買ったらあとは自分で読んで下さいってことか」

「…そんなのあたりまえだ、いったい、マンガになにをしてほしいのだ」アルセウスはアイスを開いて食べた。

「映画など見ることができないと、なんかすごいことになっているみたいだなとなる」
「それで!?」
「だが、全部の映画など追えない。マンガなど人気のわりに本だけだ」
アランがいった。
「そこがいいんだ。アメリカという星じゃパッケージもおまけもない簡素なのが主流なんだ。本体(中身)だけみたいな。あとはイベントとかマンガの外で調べるんだ」
アルセウスもいった。
「デコレーションしてほしいのか」
「…中身を買った人より、呼び込みに誘われた人のほうがリッチな気分がしそうだ…」アルフはそういった。


ジャイロダインの軋轢は夏の金属片が高熱になるように目に目えないが“触ると危ない”まで発展していた。

ウルフは「子どもでもわかるから、このまま維持していきましょう。長い歴史でそのうちかわりますよ」
といっている。

「なんでも一人で決めるなよ」なんて後発組からいわれた。
アルフはグミをかじりながらいった。
「俺も後発組だがな」アランがいう。

「確かに私物と私物じゃないもので自分に決定権があるかないかだ…」アルセウスがいう。
アルフがいう。「いつの間にか、こっちの私物に口出ししやがるんだ」かなり悔しそうにいう。
「それだ…油断してるということをきかないどころか、こっちに口出ししてくる」

アランがいう。「中学の経験だとな、コインのゴールド・ウィンの中学だった。少年Aという感じだが、人のチャリンコかつあげして乗り捨てるやつにはな、『お前にゆずるから最後まできっちりやれ』っていって捨てるんだ。こっちは新しいチャリンコ造ってこぎ出す」
「…このジャイロダインの規模じゃ不可能だ。チュウボウの遊びと違う…」アルセウスはアイスを喰い終えて、バーをコンビニ袋にいれた。

汚いという目でアランがさりげなくみた。
「あー暑いな。日の光を入れすぎだ」

アルフがいった。
「…うるさいことをいっているから、やつらがたむろしているセンターとか活用するとき、まごついてしまうんだ。遠慮しようとかな」
「ああ」
「『そんなことでこだわったりしないから遠慮なくつかったら』などとぬかされて、グッとくるんだ。たしかに意地になりすぎていたというのか、こだわり過ぎとか教師とかみたいな態度をとりつづけると、お願いするときとか、やけに気まずいんだ」
アルフはなおもいう。
「『どうぞ』なんて冷やかにいわれたりしたら敗北を感じるんだ」


「そのへん、われわれのなかに悟りきれない、割り切れないこだわりの味があるんだ」アルセウスにいわれた。
アランがいう。
「その現実がリアルなんだ」





2


地球・ロシア北部


ファジオが闘気をたかめ、オーガのときのように腕を斬り落そうと狙った。

ドルン!
「ハーッ」

ファイティングカッターはパズズの腕に食い込んだが、1500ダメージをあたえただけで終わった。

パズズのドラゴンファイアがつぎつぎファジオに襲いかかる。

「グッ」
ファジオは闘気をた高め身をまもろうとした。よける暇がない。

ドボオンン
ボガーン

パズズは敵一体を粉砕するチャンスと火をはくのをゆるめない。

二撃目三撃目とファジオは耐えかねてきた。
「ぐおおお」


レットがドラゴンソードでパズズをとめる。

ザグ 5897

パズズは今度はレットに向かって火を噴いた。

ゴアアアアア

火の塊をレットはつきだした片手で握りつぶした。
「おうっ!」

カーターも手裏剣のようにライオンショットを連発する。

ファジオは煙の中で倒れて気を失った。

「大丈夫だ。死んでない」カーターはみていった。
「一気に行くぞ!」レットがいった。

片手を前ならえのように水平に向ける。

「アウストロクロス・ランチャー」

光のランチャーがパズズに5発向かう。

大げさに爆発する。
2100
2341
2784
1974
1800

しゅううう

「やはりパズズの体力は落ちてきているぞ」



3


「なんだとう!!」アルフが金切り声をあげた。「オレに逆に感謝してほしいだと!?」

アランはだまってみていた。
「もう、うんざりだ。コインに帰る!」
アルセウスも冷静にいった。
「…通貨を導入してもらう。お互い合意の上でないとやりとりしない。あいまいなんだサマーキャンプのような贈与経済なんて…その道の達人でないと乗り越え方を知らない。われわれはただ、ガキの遊びどまりのようだ。この先は私たちは知らない。しろうと(アマチュア)だからだ…」
「学生のときとかな。その辺にしとけ、アルセウス」アランは落ち着いていた。


「まったく心外だ!」アルフは興奮していた。

アランがいう。
「オレのゴールドエクスカリバーをうけてくれよ。片手で行く」
「?」

アランは剣をふった。
バチ!

アルフも驚いた。「すごいぞ、片手でこの重さ!」

990はでていた…

「どういうことだ」アルセウスも驚いた。

「ジャイロの人達ともめたからさ。君たちは文句を言いながらだからあまりパワーアップしていないみたいだけど…」
「なんだと!?」
「経験値をやつらからもらっているのさ。やつら以上に働いているからな」
「そんなメカニズムが…」
アランは坊主のように語った。
「苦しいとき、人にいいように働かされたとき、損したと思うから苦しいんだ。経験値をわけていただいたくらいに腰を低くいけよ。得体のしれないパワーアップを手にできるぜ!?」

「…オーラが微妙に違う」アルフも気がついた。
「だろ!?」

人を悩ませた方はどんどん成長から遅れていくのかもしれなかった…



4


アルフレットソード!

煙とともに一振りの剣が現れた。
「ああっ」
「おおっ」
アランたちも驚く。

「すごいぞ、アラン君!だが、アウトセーバーも正義の剣もある。もてあますな」
「物質や物体を創れるのか!?」

「どうもそのようだ」
アルフはサイコロをつくってみた。
「ホラ、ころがる」
「神だ…!最後は神のようにアースをつくるれる」
「どもるな。誇らしいぞ」

ドライアイスのような煙とともに剣が存在する。
「アルフレットシールド」

煙とともに小型の楯がでた。
「半分だ…約半分のオレでこんな難行が…!!」
「感動するな」

ピカソの画集を広げてアルフがいった。
「なんだあ、こりゃあー。ピカソ『少女に導かれる盲目のミノタウロス』をみろ!オーブリーだ!あいつが船乗りと船出に出ようとしているぞ!!」

アルセウスもいった。
「軽い予知もできるようになったか。相当苦労したな」
(それにしても、なんでわたしだけパワーアップしないのか…)



5


地球では、

レットはいきなり手元に煙を巻き上げて轟音をたてている一振りのつるぎをみていた。

「オレが呼び出したのか…」

アルフレットソード 3978

「そんな技ものでもないな…オーラが変質したらしい」

オーブリーが気を背後から吸収し大自然のノアとともに剣から放出する。

七宝星(しちほうせい) 7106…!!

「できた…!!」

レットがいきなり巨大化しパズズとおなじ背たけになった。

「新技!ガリバー!!」

ウルトラマンのように格闘で攻める。
「ハッ」

拍手のような少しずれた手つきで巨大なドラゴンフライをなげとばす。

オーブリーも油断した。
「あとは難なくいけるな…」
そのとたん熱がでてきた。
パズズのバクテリアブレスによる感染症だった。

「う?うーん」
そのまま、ファジオのとなりで倒れた。

巨大化したレットは腕をクロスし、アウストロクロスをはなつ。

「ゃー」

ビー 5784 ボガン

パズズはみるみる縮んでいき、小型の望遠鏡で以前見たドラゴンフライになって消えていった。

「な、なんか小さくてかわいい。スモールだ」


オーブリーとファジオ、カーターはロシア国内の病院に入院した。