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2013年8月10日土曜日

苦いおもい、ぬるったるいおもい




苦いおもい、ぬるったるいおもい












1


アリスタンダーは頭の中で予測した…
このままいくとやられる。
力果てるのは自分だ…

アリスタンダーは幻術をアルフレットにかけた。
深い幻に落ちていく…


アルフレットは別世界の中で、幻の世界の中でおもった。
「自分より分かっている先輩は常にいた。先輩は常にあきらめている。後ろのモノ(後輩たち)は?よくわかっていない。青写真がはっきりしていない。経験や学習で固まっていないが、未来がある」

深緑色の海の底、上から光が来てまだ助かる。

「はじめ先輩に到達したとき、『あれ、どうしたんだろう!?ここは別世界なのではないのか。楽園に来た』ところが岩が崩れて川の水が流れない。絶望している」

そんな感じだった。

「なんてことない。オーラでくだける…。向こうも期待の目で見ている。30%で…おおっ、さすがだ。硬いぞこの岩」

頭の中の声が水中音にブレる。

「専門家になるにつれあきらめざるを得なくなる。なにを・ハッピーになる方法だ。問題を解決して次に行ったときだけ『ああ、これで自由になれる』そうおもう。次にはまた矛盾が存在している。常に戦いだ。わかっていない後ろの後輩のうち生意気なのがいる。『なにやってる!早くしろ。』ああすればいいんだ、こうすればいいんだ」
が鳴る。バカかこいつ!?

殴りつける。アウストロクロスでみじんに焼き殺す。
先輩は驚かない。

「やっぱりか。オレたちのときも、そうだった」
まだ安心できる。話が通じる。

後ろの後輩も学習して飲みこみだす。
だが、解決を思いつく奴はいない。

あるRPGゲームのアフターのラストバトルを思い出す。

問題をクリアするのに頭を痛めない、敵が来たときオレたちにまかせ、自分は恐怖をかみ殺して戦闘しない。

そういう連中のうちなまいきなのは、おどしていないといけない。
うまいものを食わせちゃいけないんだと、そのとき悟る。
なぜなら、恐怖を知らずにくぐり抜けてきたやつは、現実を知らない。
甘い幻想の草原に遊んでいる。

「なんで自分より先輩が常にいるんだろう?」

ただ、早く来たやつがいるのか、自分は平均点の真ん中なのか。
悟りを開けないが、たしかに先輩はいる。

この世界が嫌になる。
先輩は先に嫌になっていた。




2


問題は数学的に解決された。てこの原理だ。

水が流れ、飲むのも魚取りもできる。

チロたちもよろこんでいる。

さらに先の世界に進む。
また、同じように先輩がいる。
飲み食いするものもある、寝るところも酒もある、獲物もたくさんいて、狩りをすると肉が食える。

なのにここの先輩は暗い顔をしている。

「なぜ、用意されているかのように先輩がいるのだろう。考えすぎか…先達者の存在など何の理屈も…」

ぼくの楽なところはなぜかそれだ。一番先を目指したいか?別に…
そういう目標でもない。
だが、親切な先輩がいて教えてくれる。が、悩んでるな。

ここも楽園ではないのか…
「こんなことして暮らしていても、嫌気がさすだけだ。君もすぐにわかる…」
先輩たちはそういう。

「先輩!そんなものはアウストロクロスで!」
ここらへんまできたとき、仲間がほとんど誰もいないのに気がついた。

シーンとしている。

はるか後ろに人影が見えるような気がする。
モールス信号のようにZランプがチカチカする。

だが?孤独と感じないのは、またしても先輩がいてくれるからだ。
「あいつらが来るのを待つか…いや、役に立たないかもしれない。先輩の話を聞く方がいい」

そういえば、完全な孤独も知らないが、本当に打ち解けたこともない。
一時的で、集まりなど楽しめるのは。

長く維持できれば優秀。
すぐ腐敗するのも珍しくない。

離れているものとは意思疎通が難しい。
悪い話でもないのだが…意思疎通がうまくいかない。

だが…

本当に自分一人で先を目指したこともない。
必ず前に誰かいる。おいぬき、殺し、助け、喰い、進み…
チロなど、はるか後ろでどうしているだろう?

先輩後輩か…あまりに熱心なお客さんなどうれしいが、いつか強力なライバルを始めかねない。
いいかげんすぎると、ふざけられてムカついたりもするか…
いや、金を払う以上どうでもいい、「まいどありだ」賞味しなくても気にならなくなる。

今はそれどころか広告を表示してくれれば、アクセスがあるかないかの時代だ。




3


エドアールの傷は深かった。
自分で水クスリの水筒にはいったものをじゃぶじゃぶかけて、薬草を手ですりつぶし、こねて傷に塗りたくる。
さらに包帯をがっしりまいた。

ネオはカーターの淹れたコーヒーをアルミカップで飲んでいる。さらに煙草に火をつける。
ボッ「ふーっ。うまいなコーヒー」
「こういうときはインスタントのほうがいいだろ」
カーターは固形燃料を支える簡易コンロにポットをのせ湯を沸かす。

オーブリーは薬草を生で食べて回復を終えた。
さらに、コーヒーを飲んだ。
鎧はこの戦いが終わったらおしまいだ。
ボコボコに壊れている。
だが、次の戦いがある。

アルセウス、アラン、ポールがしたから登ってきた。
「おいてかないでくれ」

ジムは凍傷のダメージを霊玉を割って回復した。

エドアールがいった。
「本当に戦えるのか?じゃあ全員でアリスタンダー退治の助っ人に行くか…」

アランは腕にもらった包帯をかたく巻いた。
「片腕だぞ…」




4


カーターたちがクラークのもとに上がってきた。
「どうだ、闘いは!?」
クラークは小石をいじりながら、そしらぬような顔をして下を見たり、前を見た。
「アリスタンダーはかなり回復したな。エネルギー吸いとってな。そんでアルフレットは寝てしまったな」

宇宙のはれ上がりだ。
天気雨のように、地面は濡れて輝き、すがすがしい天と雲の間の光が輝く。

青光り、濡れた地の輝く。


アルフレットは寝息を立てて幻術に落ちている。

「よし!いっきにいけ!アリスタンダーを倒せるぞ」カーターが先陣を切る。
跳躍し、アリスタンダーに斬りかかる。
「とう」

アロンの剣 1874

「よし、オレも」エドアールがジャンプする。
グッド・ソード 空中春雨 3457

オーブリーがテレポートソードで斬りかかる。
シュン!

消えた、空中のアリスタンダーの前面にいる。
ザク、ザク、ザギ  3978

アリスタンダーが動いた。

ミロのビーナス

マネキンのように腕のない彫刻があらわれた。
12mくらいのたかさで、幻映のように映っている。

グググググとないはずの二本の腕がつぎたされる。
方手はそのまま下に、もう一方は制止するように横に開いて伸びた。

「あああああ!、彫刻のポーズが!」ネオがいった。
「みたことのないミロのビーナスだ」オーブリーがいう。
「本来腕はああだったのか?」カーターもいう。

アリスタンダーは5000程度回復した。

さらに雷雨がおこり、味方全員に564のダメージがあった。

さらに神々しい伊吹でみな威圧される。

もう、アラン、アルセウス、ポールは弱りだした。
「くそ、一撃だけでも」アランは片手で剣を握ると魔王に叩きつけた。

ゴールドエクスカリバー 412

「私も」ポールが稲妻ぎりをうつ。
234
457

クラークがいった。
「アルフレット不在でも、なんとかいけるな」
そういって雷神の槍をかまえた。

ゴウン

陽電子の雷 4120!!!!



5


氷山が雷のような音を立てて割れていく。
轟く爆音が遠くで確かに聞こえる。

「地割れみたいな音だな」クラークはいった。

アリスタンダーがライトニングカッターを飛ばしてきた。

アルセウスは「何度も喰らうか」と、ライト正宗で正面からぶつかった。
ザギュウ

アルセウスクロスでカッターを殺そうとする。
あまった光の帯を体で消滅させようと力む。
残留の光熱で少しダメージを受けたが相殺した。
アランとポールはよけようとしたが、魔王のカッターに切り裂かれ、倒れた。

ライトニングカッターがものすがい速さで黄色いかまいたちのようにカーターにむかってくる。
ゴウ
カーターはアロンの剣で直撃をぶつけて、熱を少し受けただけですんだ。
オーブリーはテレポートソードで瞬間移動しかわした。

エドアールがジャンプし、オーバーランスを片手に握り、空中をグライダーで滑空するように滑った。
しゃがんだ体制で空をきる。

「プテラノドン!」

ヒューイ ドガ! 1947

「よし、止めるな、どんどんいけ」オーブリーがテレポートする。

魔王の胴体らへんにあらわれ、斬りつけながら落下する。
ドガ、ガシ、ガガン 3478

「稼ぎ時だぞ、躊躇してないで稼げるだけ稼げ!!」
ジェットキック 234

つぎつぎ飛び跳ねて魔王に攻撃を続ける。

「おおお、エクセレントシュート」

ガガ! 3487

クラークがネルガルスパイクにチェンジして撃つ!

ネルガルスパイク 5120

「おおお、アリスタンダーを倒せるぞ、いけ、止めるな!!」
エドアールはグッド・ソードを握ると飛びかかり袈裟掛けした。

ザシュウ 3784

「グオオオオオ」魔王は魔王のつるぎをふるう。
あいてはジムだ。

「ぼくか…」
グッド・ソードをかまえる。

ギン
ガッシャアーン
ビルのフロントに自動車が突っ込んだかのような音を立てる。
ソードがくだけた。
ジムは数メートルふっとばされる。
転がりながら、早さを殺してブレーキをかける。
「大丈夫か!?」ネオがみる。

「なんとか、だが剣が折れた」ライトフレームランチャーをかまえる。「残量が少ないが…喰らえ」地面に伏せた姿勢からランチャーをはなつ。

ガオン 1200

エドアールに魔王の剣がきた。
オーバーランスでさばこうとする。
「ぐお、傷口が…」
衝撃で脇腹の傷がひらきそうになったが、薬草と水薬の力を信じて痛みをこらえた。

539





6

クラークは密かにほくそえんだ。
(このままいけば勝てる…‼ やつはこれだけの人数をしとめられない

「よし、行け行け!喰らわせろ!」

ネオが両手を広げて、アリスタンダーに向かって大声で叫ぶ。
「ネオダイナマイト!!オレの超能力に耐えられるか!」

ドガッアン ドンドン 1504


魔王は攻撃に耐えながらも、炎の玉を蓄積していた。
魔王のまんなかに小さな赤い玉にエネルギーが蓄えられ、それがはなたれた。

「ううっ!?」
ネオは一番まん前にいる。

ピシュオオオオオー

超高熱の火炎がネオを焼く。
オーブリーのボンバーアーマーは爆撃に強いが、魔王の火の玉に焼かれ、く
ずれた。
手で顔を覆い、オーブリーはなすすべがない。
「うおお、まぶしいぞ」
エドアールがいう。「アイスだ、身を守れ!」

「焼け石に水だぞ」だが、オーブリーはアイステーブルを唱え、氷の壁を2mくらいの範囲でかこった。

火の玉が破裂する。

ネオ    3451
オーブリー 947
エドアール 1940
カーター  541
ジム    1900
クラーク  478
アルセウス 1540
アラン    -
ポール   -
アルフレット 0


あたりはまぶしい輝きに覆われた。



7


閃光がおさまり、皆ふせていたが、目を開いて見上げた。
無事なものもいればおきあがらないものもいる。
カーターがいった。
「フレイムボムを蓄積したのか…」

クラークがいった。
「普段鍛えているからな…死ななかったけど、危なかった…苦しいの普段我慢して鍛えていて助かったぞ」
だが、全員のダメージは大きい。

ジムとネオはおきあがらない。
アランとポールはもとからだ。
アルセウスも血を流して倒れている。
血が乾燥している。

オーブリー、カーター、エドアール、クラークもかなり体が苦しくなった。
「ハァハア、あと一息だ」オーブリーがいう。
エドアールがいう。「交代で薬草を使うか!?」




8


アルフレットは闇の中で走っていた。
「機嫌の悪いふりで統率するのは一回こっきりの手だ。あとから人が来なくなる。誰も助けてくれない世界に落ちる」

だが、…人のことを言えない。
なにかあったから、仲間を殴ったり、怒鳴ったりしていては、誰も仲間がいなくなるだろう。


神人(プルキヤ)が手を引いてくれないか。
意思疎通がいかない。
自分も専門外のことになると、自分がど素人だ。

自分の方が意思疎通が悪い。
専門家は常に研究している。携わっている人のほうが身をもってわかっている。
人間分かることしかわからない。


そのとき、アルフレットの頭上から人影が降りてきた。
「だれ?プルキヤ(神人)…!?」

柔和な笑顔、それでいて厳しそうな。女性の笑顔のようで、かなり神経質そうに生真面目に見える。だが、常に思案しているものの顔。

イエスがアルフレットのめのまえに降臨してきた。

≪悪は自然の浄化作用が罰する。
我らが何もしなくても、裁かなくても、制裁を加えなくても。宇宙の則が、大自然のメカニズムが全自動的に懲罰を加える。

悪意ある行為は、それを受けたものが苦をうけとり、自分を高めるのに費やされるだろう。悪意あるものは、おのれを軟弱にする。

善意は人が、あるいは神でさえ込み入った判断や解析をしなくても、すぐではなくても組まれて、人生に実りを与える。

自分の罪はつねに実を改めようとする気持ちで清算される≫

アルフレットは驚いていった。
「バカな…なら、悪とは罪などとともに根拠があるのではなく、自然法則が嫌うものであるという、無味乾燥な機械のような法なのか…物理的にそうなっているからで、法則が先にあるのか…」

罪悪など自然がつくりあげる間違った渦なのか…!?
自ら壊れる方向にねじあげた!?


≪天に達したとて、天に居心地を求められなくなったとき地に帰ろうとする。大地が奈落のそこから下等なものが山とつみかさなって尊い天に達する。地上の存在なくて天が高らかに存在できようか…?≫

「…なにもしなくてもいいと…」
≪安心して七たびの七回許すがよい≫
「判決に不服な時は…?」

イエスは宙に浮きながら横をふりむきながらいった。
≪試されるであろう…いや…旅人よ高き山に登ったとて、ひとは故郷に帰るだろう…≫

「…」
≪わたしの聖なる力、わたしのアウストロクロスをみせよう≫
「!」

(手を差しのべられて、階段を一緒に登ってくれるのかと一瞬思った!…)



9


「お前はみたか!?」
「わたしはみました」
「ここより上。最果ての高所にはなにがあるのか…!?」
「すさまじい風が吹きすさび、まばゆい光に満ちています。
そこには苦がなく、恐怖もない、混沌があり、なすこともない。
しかし、長くはいられない。
酒もなく、争いもまたないが、ただ力に満ちています。
そこには平和に勝る平和があるが、だが、まぶしさのためそこにとどまることはできないでしょう。
太陽が無数に連なったほどの火力で、下の諸々の星々が燃え尽きたとき、
助けになるかもしれませんが、今はいても意味がありません。
真の高所はヴェールがかぶされているのです」


アルフレットは目が覚めた。

イエスのアウストロクロス

ピカとあたりがきらめき、脱力しそうになる爆音が聞こえた。
「安心感のせいか…」

アリスタンダーがまぶしくゆらめく。

17845

「アルフレット、さすがだな」カーターの声が聞こえる。
(なに、オレじゃない…17000か)

エドアールがグッド・ソードを地面に置いてオーバーランスをとった。
「どれ、とどめはオレたちが」

ファイナルランス 3875

アリスタンダーの崩壊が始まった。
振動をはじめ、収縮していく。

「画像を圧縮していくみたいだ」

不気味な振動音を発し、最後には大地の鍵と同じ形のウェラストーンとなり地面に落ちた。

「これは…」
「封印された奴の姿さ」アルフレットがよろよろしながらいった。

上から声が聞こえた。
≪ここに封印する。地球の入口とコイン近郊のホールを閉じ、誰も入ることのないようにする≫

時空警察の船がたすけにきた。

ザールたちが入ってきた、ホールから外に出られた。
みな救助船にのりコインメタトリーに運んでもらった。

カーターもひとまずコインに。

入院するものは入院し、アリスタンダーの討伐成功を祝うことにした…