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2013年4月14日日曜日

アクシャラ宮でのイベント




シャラ宮でのベント







1


エドアードは一風変わっているがデザイン以外は普通のコンビニで煙草を買ってきて吸っていた。
「また、たばこかい」
オーブリーは吸わない。

エドアードは籠の長椅子にこしかけ、ふかしている。
「…」

ある日、エドアードがアクシャラ宮の通路を歩いていると、斧がたてかけてあり、音を立て倒れてきた。

「ステンレスソード」
いつの間にか買って装備していたエドアードは受け止めた。
「あぶないなぁ。でも威力が弱い。オレと同じで修業が足りないぞ」

でてきたのは仮面をかぶった男の幽霊だった。
「ゴーストとゾンビの中間みたいに見えるぞ」
「殺人鬼スペクター」

いつの間にかチェーンソードを手に持っている。
「それは危ないぞ」

チェーンソード 202
ガガアッガガガガガガガガッガガガガガアアダ
エドアードの腕にかすった。
「恨みを持つ幽霊か。手加減しないぞ」

春雨(ステンレスソード) 784

ドドドドドド

あたりには鮮血が飛び散ったが殺人鬼スペクターもう消えていた。




2


エカルテ城―大食堂

クラークに国民の非難の声は一層高まり、居心地は氷点下に達した。
「支持率あるからいい顔できたけど、なくなったらどうするのよ」
秘書猫がいった。
「別の惑星に移住する国民が増加してますよ。スフィンクス見なくても。嫌になると別の惑星に移住できる時代ですからね」
「俺、もと地球人で宇宙人慣れしてないからわかんないけど、そんな引っ越すのかよ」
エドガーが答えた。
「人口が増えると喜んで歓迎する星が多いですな。優秀な人間ほど引く手あまただ。逆に仲の悪くなる人はとどまる」
「なるほどな。あれだな誰も支持してないのに威張るやつとか、嫌われるけど、今の俺だな。人の上に立って上から物いって支持を失うと非難ごうごうだ」
ホワイトさんが冷静な口調でいった。
「それにしても、戦争は一応けりがついた。そして建物も直している。我々はこの戦争で国を守りとおした。それなのにこの指示の下がり方は少し妙な」
エドガーがいった。「職業軍人とはいえ死傷者がでたからな」
ホワイトさんがいった。「ですが、4国とも下がり気味ですがエカルテが群を抜いている」
秘書猫もいった「たしかに、ヒステリーみたいな拒否反応ですよ。クリアしないと」
「トテッチも妻も肩身狭くしてすまないぞ。俺恐ろしいぞ…」
秘書猫がはげました。「それより、復興の対策を考えましょ」

ブロームイン王から励ましのメールが届いた。
スフィンクス人工頭脳搭載のマザーコンピューティングコンピュータ)がお知らせした。

≪そういうときは、はったりでも景気のいい顔をするものなんだ。クラーク王≫

「でもな、観光に来た宇宙人だったとかごまかして、地球かエジオンで畑耕したいぞ。そんな支持率高めるためにいい人やってたら体壊すぞ」



3


アルバリシアは母にいわれた。
「エドアードさんが研修でよその星にでかけているらしいけど。ラグナクロク国王はエドアードさんを後継ぎにしたいそうよ。おめでたいけどねぇ。男が出世してついていけなくなるのは妻のほうよ。あなた気をつけなさいね」

そうかもしれない。
夫についていけなくなる妻は、マラソンで苦しくなって走れなくなるのと同じなのかもしれない。

エドアードがいっていた。
自分も体育の時間のマラソンが苦手で嫌いだった。まじめに走らなかった。軍隊にはいって剣を持つようになって、あのとき走っていればよかったと後悔したと。

ヤヒな冒険野郎になられるのも嫌だが、国王みたいな大変な仕事も私は歓迎したくない。今と同じような家屋敷があたり、日当りのいい庭がある。それが変わらない無難な人生を自分は願っていると思う。
保障のついた箱庭での冒険なら歓迎する。

わたしはのびをした。




4


ラグナクロク軍―駐屯地


「なんだよ、エドアード…」
「もう帰ってこれないかも知れない!?」
「おちつけよ。時空警察が救出してくれるさ」
「そうか」
「エドアード、結婚式には神父役をまかせろよ。オレもたぶん半神とかだぜ。聖書でいうだろ、健やかな時もやめる時も…あっちの聖書じゃこういう説教がある。どんな個人より人と人がつながる魅力のほうが魅力がある。だが、夫婦は家に帰ると夫は一人だ。一人になると集団でいたときより見栄えがしないぜ。だからといって集団の男と結婚したいような女になるな。そんな女は結婚生活を維持できない、だらしない女になる。夫はひとりなんだ、一対一で向き合う訓練をしろよ。だから職場で集団になっている夫をのぞき見るなとな」
「へえ」
「自分の夫になるとダサくなる女は自分が仕方ないぜ。だからといってよその男に目移りするのが堕落した女の始まりなんだ。自分家のかまどに何が燃えているのかに気を配れよ。絵本を見ると妙なアイテムがかかれているぜ。フイゴとかの炉も錬金術師みたいできになるさ」



5



オーブリーはコーヒースタンドを発見しコーヒーを立ち飲みしていた。
客は自分の他に半分妖怪みたいな男の兵士がいた。
オーブリーを忠実な兵士の一人とおもっているらしかった。
「マドラ国はいろいろな星と戦争をしている。次の任務が来るまでこうして休む」
どうやら先輩ぶりたいらしかった。
(都合がよさそうな相手だ。愛相がいいし、少し探るか)
「マハーラタさまはどうされているんだ?」
「アクシャラ宮の警護が厳重な離れに住んでおられるが、指令は部下を通す。なんでもソーシャルウェポンのレベルラハム様が以前の土地での戦闘で相当傷ついたとか。神通力を吸収し、回復していらっしゃるとの話さ」
「へえ」

通路の狭い目立たない位置にスタンドがあり、落ち着いているが、不気味なデザインである。黒と白の風だ。

他の人と会うのはまれだった。
通路の途中はマジックでガードがかかって通行できないのが多い。

あるとき、小道から狭い廊下があり、はいってみると、ドアがある。
「あ、鍵がかかっていない」
小階段があり、狭いが急な階段が長い。
少し不安になりながらもオーブリーはのぼってみる。

そこはバルコニーだった。
向こうの景色は退屈な禿げた山で、殺風景に近い。
でも日の光と空をひさしぶりに拝めた。

下を見ると噴水が見える。いったことがない。
家具がおいてある。
質素な木製のテーブルとイスだ。

ガンダルヴァ(空界に住む半神)が半透明にあらわれだんだん実体をあらわせた。

魔術師の妖怪のようで身長が人間と同じくらいだ。
宙に浮いたりしている。

「わしは半神のガンダルヴァ。術を授けてやっても良いぞ」
「術?魔法の使えないぼくでも」
オーブリーは正直興味があった。
魔法が使えないと戦術に限りがある。使えたらレパートリーが増える。

「使えるようになるのか」
「素質によるな。試しにこの術を覚えよ」
エアアタックを覚えた。
「ただし、十回くらい使用して身につけば、その後も使えるが、それで使用が終わるかも知れん」
「そうか、ありがたいぞ」
「ためしに撃ってみよ」
「エアアタック!!」

つむじ風がおこりバルコニーからとんでいった。
「本当に使えたぞ」



6



招集がかかった。
普通はお目通りできない、レベルラハムにオーブリーとエドアードは接見することになる。
ライオンナイトが二人を中に入れた。

レベルラハムはアイスオーシャンを念力で水槽のように固めた海の中で眠っていた。

宙にゼリーのような四角い海が浮かぶ。
やけどのあざのようなものができており、それを癒しているらしかった。
目を閉じたまま話す。

「貴様らの仲間(アルフレット)につけられた火傷も半分癒えた。貴様らには惑星バルハルに傭兵として侵略してもらう。あとのことはライオンナイトにまかせる」

二人とも無言でいた。たしかにあのレベルラハムだ。空中に浮かんだ水槽にうもれているが。

雰囲気で察したのか急に両目を開けた。
「なんだ?まだ逆らう気か。バルハルに行ってから逃げようという腹か。おもしろい…」
なんだか嬉しそうな顔にみえる。

ライオンナイトが「明日身体能力をテストする」といった。

ふたりは部屋に戻って相談した。
「どういうつもりだ?あの女。逃げないように何をされるかだ。問題は」エドアードがいった。
「人質、催眠術、金、…」
ふたりとも、すでに術中に落ちていた。
「馬鹿かこいつというような相手だったら、あそこで暴れてロケットを奪取して逃げていたかもな」
「ああ、器の大きさというのか神々しさを感じる。なぜかいうことをきかされている」




7


次の日身体能力を測るためのテストをされた。

ビューティナイトがいう。女性の声だった。
「私たちは、マハーラタさまの比類なき魔力により美を分け与えていただいた。マハーラタさまの慈愛の心と神々しき美しさは最上位の力にまで達している」
オーブリーがいった。
「だが、ラフムと仲たがいした。究極まで悟れないものが山ほどあったって感じがするさ」
「そういいながらも、マハーラタさまに操られている。貴様らも」サンドグラス(砂時計)がいった。
オーブリーはエドアードにいった。
「ああいう敵はアルフレットみたいなヤヒな大男のほうが向いているんだ」


「…」
エドアードがいった。
「それにしても、まともな装備を貸してもらえないのか。いくらなんでもステンレスソードかよ」

「戦地では強力な武器を与える。今は我慢しろ。その代り相手の戦士も知れている」ライオンナイトがいう。




8




エカルテ城

クラークがいった。
「ブーイング鳴りやんだか?ブーイングテトリスひとりでやるぞ俺」
エドガーがいった。
「下げ止まりですな。ここまで下がるとあとは上がるだけのようじゃ」
秘書猫がいう。
「それで復興のプランは」
「みんなで考えるぞ」
ホワイトさんが発言した。
「建築にまた人員が必要ですので…」
エドガーが発言した。
「軍事力も強化すると発表しないと、また奴らが襲ってきたら、国民は安心せんぞ」
クラークがいった。
「それなら、軍人と建築で仕事は三割増で?また特産品アピールするか。無事だったエアポートの着陸件数は」
「予想どうり下がってます」
「そうでしょうな。戦争してる星は危ない。命知らずのソルジャーか、特需で稼ぎたい商人が集まるが」
「そうかあ、それと軍事の強化だけどな」
エドガーがいった。
「高い武器防具を兵士に持たせるのが一つ。オーブリーのような優秀な戦士を呼ぶ。または兵士を鍛える。ビームライフルやミサイルなどを保有するが基本ですな」
「基本、金がいるな」
「そうですな」
「作戦のような頭脳は?」
「トップの戦歴か頭脳に比重が重いと」
「俺たち経験積んだな」
「その経験が邪魔になることもありますな」
「マニュアルというか軍事の百科事典みたいなの作成するとか」
「ですが、それを読む指揮者の頭脳や判断が。カンみたいなのが重いとも」

会議はつづいた。




9


テストにつかわれたのは捕えられたツァドガだった。
地球でカーターやアルフレットが奮闘した。

闘技場で戦闘する。

ビューティナイトがこういった。
「異世界よりとらえ飼っている」
エドアードは思った。
(鉄兜の中身は女か。グッド・ソードの鉄兜でたたきわってみたいぜ)

まずオーブリーがたたかった。

ギュワッ!!

ブルーレイピアがむかう。
スカラムーシュ 2341

ツァドガは3mくらいふっとんだ。
鋭い爪でオーブリーをひきさこうとする。爪には毒がある。
ビョーン。
腕が伸びる。

「おっと」
オーブリーはよける。
「一匹じゃ勝負にならないな」
あの当時のアルフレットだとてこずった相手だが、オーブリーの敵ではなかった。

キャロムゲーム 1999

ズガ!
ツァドガは死んだ。

「攻撃力は高いな。なるほど簡単に勝った」
ライオンナイトがいった。

次はエドアードが戦う。

「オレか…」

「まて」ライオンナイトが止めた。
「どうやら簡単すぎる相手なので3匹だせ」

檻からツァドガ二体とインスマスが一体でてきた。
「なに?ステンレスソードでか」

インスマスは魚の頭に腕が四本あり、二本のステンレスソードを握っている。
「いけエドアード!」オーブリーが激励する。

「先制攻撃!鉄兜!」ツァドガに飛びかかる。
でかいカエルのようなクマのようなトカゲのような生物だった。

1100
ザク!

爪が襲う。
ステンレスソードで受けたが、かなり危なかった。
インスマスの剣が襲う。
剣で互いに打ち合う。

「雑魚かとおもったが意外と強いぞ」
「一気に力でいけ!!」オーブリーが叫んだ。

春雨 1401
…インスマスは刺身のように斬れてちぎれとんだ。
後ろから爪が来る。
「が!」
145

一回転切り! 897
二体のツァドガが爪をドンドン繰り出す。

「力はあるが…経験が少ないようだ」ライオンナイトがいった。
30分後、エドアードは敵を倒していた。



10


エカルテ城

クラークたちが会議をしている。
「それでな、女の子ちゃんとしてるとニート(未就労)少なくなるという眉つばの法則とかきいたことあるぞ」
「ほう」
「図書館とか公共施設無料だけど、半分無料で女性の役に立つ施設とか俺らの国(エカルテ)でつくるべな。あと子供育てている女性助かるように、赤ちゃん相談所とか。育児とか教育問題相談できる。医者行くの大げさだけど民間療法だと不安になること多いからな。離乳食とかいつからやるとか、何食べさせたらいけないとか難しいだろ。医者と看護資格と保育士の資格者おいて、半分国負担の施設とか用意するか。相談できると安心だしな。一説によると女性がちゃんとしたらニート激減したとかいうな」
ホワイトさんがいった。
「では、福祉施設と育児相談所をつくると」ホワイトボードにラフに書き込みした。
「それで国庫の金だな。軍事もあれもこれも」
「建築なんか払う金で、国で買い物するから収支が釣り合うとかいいますよ」
「たぶん、建築ではたらいて、果物喰う、農家とぶつ物交換なだけで減らないな。ラッキーストーンもっと売って、武器も開発するかな」
「税金に取られると負荷がかかるんですよ。頑張った割に建物たつの遅いみたいな」ホワイトさんがいった。



11



オーブリーとエドアードは宇宙船に乗せられてバルハルに向かわされた。

エドアードがいった。「あのニコチャンマークにいつのまにか働かされてるぜ」
オーブリーがいった。「働かされることの大変さがわかったかい?」
「フッ、ハハ」
「ハハハハ」
「アハハハハ」

集団で動く正面衝突ではなく、ライオンナイトと三名のグループの水面下での戦略だった。

「大集団だったとしたら君たちは逃げる機会をうかがうだろう」ライオンナイトは宇宙船に搭乗するまえそういった。


カーターは地球から先に惑星バルハルにきていた。
ライオンソードとステンレスソードを装備して。
タオを身につけ…