ページビューメ-ター

2013年4月1日月曜日

アルバート攻略、ゴールドウィン+ブロームイン






アルバート攻略、ゴールドウィン+ブロームイン








1



エカルテ城―大食堂

ゴールド・ウィンから使者が訪れた。

クラークは大食堂のテーブルの端のイスに座った。使者はそれほど離れていない、斜め横の席に腰かけた。

「実はスマートコントロールアクスの強化に協力してほしく」
「わかった」
「ブロームインのザール王子の部下キャプテンが装備します」
「それで」
「クラーク王は戦斧のあつかいに長けているそうで」

コロシアムに移動した。
ノートパソコンを開いて地面に置き、コードがのびてセンサーにつながっている。
「これを装着します」
クラークの腕や体にセンサーをつけ、技を撃てという。
「なるほどな。技を学習して斧が覚えるのか」
「スマコンアクスは記録した技をソースコードに変換します」

クラークはフリーハンド、自由闊達、ミノタウロスハンドを実演した。

「ショット!」


センサーがつながったノートパソコンにインポートされたのは文字列だった。
見ていたアルフレットがいった。
「これはソースコードか」
「そうです。クラーク王の技の動きを解析し、コードが自動でレコードされます」
「そして、それをアクスに」

スマートコントロールアクスに接続端子を差し込み、ノートパソコンにレコードされたソースをエクスポートする。

「どれ」
アルフレットが試した。
「軽くもって下さい」
斧を使った経験のないアルフレットにフリーハンドが打てた。

フリーハンド 2340

ボゴ
コロシアムの石柱が壊れた。

「本当だ、技がコピーされている」
「協力感謝します」
「いや、いつも世話になってるから。アルバートが攻めたら援軍送りたいけど、ほとんど手おいで、もうしばらく動きにくい。でもできるだけ協力する」




2


ゴールド・ウィンから最新のスリープカプセルが送られてきた。
「この手のSFによくでてくるけどな」
クラークは小部屋に運んで中にはいった。


閉所恐怖のストレスが刺激になり、別のストレスを追い出す。
クラークの体温、呼吸、炭酸ガス濃度をセンサーが測定、ソフトウェアが管理する。
かならずしも居心地を良くすると限らない。
敵度にCO2濃度を高め、息苦しくする。

海底に潜っていくみたいだ…
海の波の音が水中のくぐもった音になっていく。
上を見ると、太陽の光が海面に降り注ぐ。
温度が冷たくなったりする。寒い!とストレスを感じると、じんじんと温度が上がる。
交感神経を刺激し、たんこぶのように疲労が蓄積した個所にライトがあたり、ほぐされていく。
毒で毒を制するように、必要なのは別の敵度なストレスだった。

(おおお…)

振動でマッサージされていく。
重い武器の使用で硬くなった筋肉がほぐれていく。
視覚など、モニターや絵画には画像のはじっこが必ずある。
眼は?端を意識すると、あるような、ないような。頭の後ろは確かに見えない。切れ端が見えそうで見えない不思議。
目から離れると、角度が広がり広く見える。
狭い距離だと角度が狭く、実際目で見ている気分になる。

海の底に近ずく。深海か?寒い!どんどん温度が下がる。凍死しそうだ。眠くなる。
10分ほどか
暖かい。そして血液が激しく流れ、目が覚め活動的になる。

クラークはスリープカプセルのふたを開けた。



3

アルフレット、オーブリーの二強がゴールド・ウィンに派遣された。
一緒にいくと胃が痛くなるというので、バラバラに向かった。
「普段は俺の胃が痛くなるけどな」クラークはこぼした。

クラークは無事だったエアポートでラッキーストーンを販売することにした。
「ちゃんとしたウェブサイトものせて広告出せ」
「誰がつくります?サイト」
「もういい、オレがやる」

大食堂を借りの本拠地にして、話し合いがおこっていた。
クラーク王の国民の評価は日を追って下がる。
はやく戦争を終結し、国を立て直さないと。

「そんな、街全部壊れたわけじゃないけどな」
ホワイトがいった。
「ウェブデザイナーを雇いましょう。そういうの専門の人」
「そうだな雇用を創出だ」

エドガーがいった。
「スフィンクスにネットの文がでている…なんとクラーク王は王座をおりるべきだと」
猫がいった。
「いくらなんでも、負けたわけでもないのに」
「それだけ国民が安心して暮らせないんだろうな」クラークがいった。
ホワイトさんは意外と落ち着いていった。
「まあ、前代未聞の強さですからな、敵は…」


4

アルフレットはゴールド・ウィンにはいるとオーラを微弱な電波にして探知した。
「オーラソナー」

すぐ近くにアルバートがいる気配がする。
アルフレットの微弱に薄めたオーラが、別のオーラとぶつかり、変形して帰ってくる。


ザール王子がダイヤモンドケルビムに襲われていた。
「くっ」

==約一万年の間、下界で人間としての苦悩を積むがいい。楽園にはまだ早い==

ザール王子は赤熱した腕と剣から逃げ回っていた。
「くそ、おまえはレベルラハムの部下なのか!?」

==彼の星宿のごとき貴人は我が主==

どがっ!
熱と破壊力で土の地面が抉れる。土の水分が燃え上がるように蒸発し、水蒸気の煙をもうもうと上げる。

「貴人!?あるじ!?故郷が違うように見えるがな」
==人を痛めつけることが快楽?汝、そこまでの苦境で気を違わずか!?==

「うお、俺じゃない、そういう人は生活が苦しいんだ」
==ノット!==
ダイヤモンドケルビムは目から怪奇光線をだした。

ガー

ジュパッ 1400
ザールはかわしきれなかった。
「クッ!レベルラハムといっていることが違うぞ!」
神剣を撃ったが怪奇光線は神兜[ジントウ]がコピーできなかった。
でたのはサンダーバートのときの電撃だった。

ガアアアン 874

「マーク・トゥェインの幸福の王子に似ているぞ!!」
ザールは第二撃を送ろうとした。
==……==



ピッカアーと光り、もういなかった。

==魔法殿をやぶったあと、ブロームイン城を攻める。待っていろ==
煙が消えるようにメッセージが聞こえた。
「…ゲームの勇者と違い、敵が自分たちの城を攻略しに来るのか…」



5

「いるんだろ、出てこいよ」
アルフレットがいう。
「やあ、あいかわらず月並みなセリフだな君は、もっと詩的表現を勉強したまえ」

この世界にしては山深い道

暗いそらから金ピカに光る人影が現れる。
「しさしぶり」アルフレットがふんぞりかえって、腕を組む。問題児童をあいてにする店員の様な態度だ。
アルバートがいった。
「嬉しい挨拶だな。早速…」

アルバートロケット

アルバートは総攻撃を仕掛けてきた。

「エネルギー吸収」
アルフレットはアルバートの攻撃を吸い込んだ。そして自分のオーラの備蓄に回した。
「うおおおおお!?吸いこまれる!?」
「お前の体全部すいとってやる」
「おおお、の、のみ込まれる」
ぐおおおおお

「ジャングルクイーンに教わり、大神の世界で身に付けた技」

いつのまにかアルバートはアルフレットにすべて吸収されていた。