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2013年12月9日月曜日

暗黒魔人編






暗黒







1



エカルテ城

エドアールとトムは外に食事に出かけた。
クラークは熱心にスフィンクスをみていた。
「翡翠の王冠…エジオンに置いてあるのか…」

エドガーがいう。
「時空警察が再びつぎの敵と戦うといいますが」
「ああ」
「あまりエカルテが不戦勝していると肩身が低くなりますがな」
「ああ、そうなのか?そういうもんかな」
「昔からこのあたりではそういう力関係みたいなものがありますな」
「隊内粛正の鬼とかみたいだな」
「は…?」
「いや、4匹目だ…人数三人だぞ、うち。暗黒魔人三分割じゃ、オレもオーブリーも勝にきまってるしな」
「平和ぼけしてませんかな。エカルテ市民にアホあつかいされたくありませんな」
「あんまり平和になると王様なめられるんだぞ」

秘書猫がフォローした。
「もう暗黒魔獣のことバンバンニュースにながれてますよ」





2


エジオン

アルフレットは体調が半快だった。
アウトソルジャーがとびこんできた。
「翡翠の王冠をよこせ」
「なに!?貴様は」

アウトソルジャーは王冠をかぶって窓から空を飛んで出ていった。
「あっ、この」

アルフレットはおいかけた。
「今の貴様なら勝てる気がするぞ」アウトソルジャーは満月を抜いた。だが、「ううっ、頭が痛いぞ、力が吸い取られる」
「だろうな。王冠のせいだ。身分が高くなるということは周囲の人間に力を与えなくてはない。力を吸い取ってさらにこき使えば、そいつはお客さんだ」
「クソなんの役に立つんだ」
「無用の攻撃を遮断できるようにだろうな」
「オレは一匹狼の盗賊だ」
アウトソルジャーは王冠を脱ぎすて逃げていった。



3


アルフレットは王冠を抱えてパーカーのところに持っていった。
「翡翠の王冠が近くにあるだけで頭痛がする。オレにはしんどい。MPが回復しない」
だが、パーカーも「わっ、オレに持ってくるな。オレはいらない」
「くそ、パーカーもか。博物館にでも厳重に展示してもらうか」
エジオンでの支持率はパーカーをアルフレットが圧倒しそうな勢いだった。
「だが、MPを無駄に吸いつくす」
「スイッチとかないのか」


時空警察では発足前夜の特別防衛隊 ランクC V.キャノンを発動させることにしたと公表している。

タイガータンクが準備をしていた。
黒のウインドブレーカーのような軍事服を着て手袋を装着。
「時空警察らしくないよ。いつまでもながながと。なんで特防隊だけ話が伸びるんだ」
ジムは「隊長か…緊張するな」と落ちつかなかった。

ジム、ネオ、タイガータンク、シャノン、ウィーナーの5名の出番だ。



4



エカルテ

「なんかこう、遊びにでも行きたいな。勤務時間そう長くはないし、見ているだけだけど、疲れがたまってくるな。これいいな[コインバスケ]
「辛抱ですな」エドガーが辛口にいう。

エドアールが「ニュースです」

時空警察とアルフレットの共通の認識は
《まもなく天が落ちてくる》だった。

クラークはいった。
「天が落ちてくる…ってどういうことよ」
オーブリーも長椅子で陣取っていて疲れていた。
「ぼくも座りっぱなしで腰が痛い。城作戦みたいに連絡と会議だけの毎日だ。出歩きたくないときに限って外出の用事が来るんだ」
「それあるな」トムがいう。
エドアールが珍しく自発的に発言した。
「この戦況を打開したら旅行でも何でも行けばいい。それより天が落ちてくるとは高度な世界との融合。大神の世界のように高い世界がこの世界と一つになる」
「最後の審判の一形態とあるぜ」
「つまり、今いちばん上の位の人が平均ぐらいに圧縮」
エドガーがいった。「身分の低い人はどうするんじゃ」
「指数関数グラフみたいに大して変わらない。そのかわり上は半分に折られるのではないかと観測されているか…」
「なんでわかるんだ?」
「研究じゃろ」

そのときネオから連絡がきた。
クラークはでた。
≪アリスタンダーのときはお世話様。それで今回の暗黒魔人は時空警察が処理することになったけど、意義がないかの確認を任されたんだけど…≫
「エカルテではないな…」
≪オレ、デカポリスのグレートシティの斜め近郊の園(その)にあるアパートで暮しとるから…よろしくな≫
そういって切れた。



5


時空警察の宇宙船に乗り込んで出発する。
6人掛けの座席に座る。
運転は別の隊員がする。

ネオがグレートシティ近郊の園(その)の話をすると、ジムがいった。
「ああ、オレンジタウンか。あそこ学生用のアパートいっぱいあるだろ」
タンクがいう。「オレも知ってる。緑が敵度にあって魚がうまいんだよ」
「それなんだ。新社会人用のアパート借りて入ってるんだ。うん、結構ファッショナブルなところで。電車乗っていてもみんないい人ばかりだよ」
「でも学生がゾロゾロいるだろう。大学とか点在しているし」ジムがいった。
「定食屋にはいると大根おろし乗っかったサンマがほんとにでてくる。たくさん定食屋とかあるぞ」ネオがいう。
「サンマ定食かよ」
「いやほんとにうまいんだな。夕方、西日差す頃なんか落ち着く街だよ」
「ふーん」
タンクがいう。
「この宇宙船だとか用意するの大組織だからできるけど、個人で私的な行動とりたいよな。時空警察とか大規模だけど個人の活動とは別物だよ」
「勝手に個人の団体作ると隊規に違反するぞ」
ネオがいった。「違法行為をしなければいいんだ。ただ楽しむだけの活動だろ」
タンクがいった。「個人の私的な活動なら誰にも命令されないだろ」
シャノンがいった。「でも、それだとアイディアは別として限りがありますよ。金をつぎ込んでも個人じゃできることに限りがある」
ネオがいう。「オレなんか大学アパートみたいなの借りて暮らしているだけで個人の活動している気になるな。ハハッ」
「すぐ金を吸いつくすぞ」ジムがいった。
「それだよ。釣りに行くとか。スポーツとかか………。この船も仕事じゃなきゃ自分で勝手に運転したい気がするし、逆にいうと個人だと運転手用意してもらえないし」
「確かに小さい活動でいいから、個人の動きとか贅沢してみたいな」ジムがそういった。












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