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2013年7月24日水曜日

体当たり戦




体当たり戦









1


アルフレットがジャンプした。「スカイボール」
LEDのシンセサイザールーレットのように、エネルギーボールが当たりを点滅するかのように走りまわる。

テロ・テロ・テロ・テロ・チチチチ・チンピコピコピコ

「あぶないだろ」エドアールがオーバーランスをしごきながらいう。

だが、巨人だけに正確にあたって跳ね返りまくった。
「スーパーボールのアルフレット番だ」
「…」

「ぼくからのサービスだ」

巨人の数体は体に焦げをつくって無言で煙が上がっている。
「…」オオオオオオオ

エドアールが旋回させたオーバーランスをダイダラボッチに繰り出す。
「ハッ」
足の腿をつらぬいたが、巨体の蹴りをはなつ。
「グッ、おお」
エドアールはふっとばされた。

だが、足で踏ん張りブレーキをかける。
「二匹はしんどい」

カーターはアロンの剣でエクセレントシュートをはなつ。
バガン!
ダイダラボッチは手のひらで受け、手首から先が粉々になった。
「先手を取る」
ライオンソードを投げつけた。

「懐かしい技だ。カーターはオレの師匠のようなものだ」アルフレットが鉄拳で空中で巨人を張りつける。

ライオンソードは目にささり、カーターは素早く動いた。
アロンの剣をくびもとに食らわせる。
「があ」
腕で追い払おうとして失敗する。
ダイダラボッチの首はカーターの剣が二割か三割食い込んだ。
さらに目ん玉のライオンソードが高熱になり爆発!
ドーン

回転したカーターの軍靴が脳天に直撃!
「アロンの剣!」
垂直に剣で下まで線を引いた。
敵は「おおん」と短く叫んで倒れた。

「なんだともう倒した?!」オーブリーは体力差を感じていた。




2


エドアールはランスで赤男のダブルパンチをうけとめる。
だが、それが精いっぱいで吹きとばされそうだ。
「ぐおおお!二体ではきつい」

ターンを踏んで反撃しようとする、焦点を合わせると、目の前にもう来ている!
「が!一人一票。自分一人で何票もいれられると、重くてきつくなる。一票入れられる分責任が発生するからな」
吹きとばされそうになりながら、ランスを放さないよう片手で踏ん張る。台風のときの傘のようだ。


アルフレットがいった。
「だからといって無投票になるといないのと同じになるぞ。ぼく一人で倒すと君たちのパワーアップを奪うことになる」

オーブリーは密かに思った。
(なに!?いざとなると八が…少なくとも安心していられるぞ)

カーターはアリスタンダーの分身体をおいかけた。だが、「いったんギズモンドに退却するか」と言い残して、ふたりは消えた。

「くそっ!逃げたか」
みると意味深な形をした石が落ちている。
「!?」
カーターはふと思った。
「アルフレット!急いでくれ!全力でたおすんだ」

遊んでいたアルフレットはカーターをふりむいていった。
「どうした!?OK」

アルフレットの全力 ガッ!
赤男の頭を一撃で破壊した。

「おおおお、オーラバスター」
「てきとうな技名をつけるな。はやくたおすんだ」

ガゴ 

ゴオ
ボウ
次々一撃でたおしていく。

「さすがだ。こんな簡単に」エドアールもおどろいた。
「だが、オーラをかなり消耗した」

あたりには倒れた巨人の死体から血が海のようにあふれた。
「気味が悪いな」オーブリーもゾッとした。

インプがあらわれた。
「これだ!大地の鍵だ、ウェラストーンという岩石の…地球だ、急いで戻れ」



3


(みえないのか…小悪魔の姿も声も)カーターはインプが他のものにみえないのに気がついた。

空港の発着場にもどる。
「次の船は何時だ」
「もう来ていてもいいがいない」
エドアールがいった。
「田舎のバス停じゃないんだ。くるかこないかわからないのか」

カーターがいった。「異変に各種の空港会社が気がついたんだ」
アルフレットがおちついていった。「しかたない。これを使うか幸福の切符」


四人は高速の宇宙船で地球に向かった。


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