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2013年4月12日金曜日

コーヒーブレイク







コーヒーブレイク








1


「こりゃ駄目だよ。休んでないと」ジュールが二人を見ていった。
「無理だな。俺とアルフレットが行くしかないか」クラークがいった。
「オーラを無駄づかいさせるな」アルフレットはヒーリングメスをかるくふたりにかけた。「サービスだ。あとは休んでろ」

二人はかすかに意識がある。
血を流しながら半開きの片目でみている。
メラネウスとジュールが応急処置をする。
「死にはしないよ。でも無茶はやめた方がいい」
水薬を傷口にじゃぶじゃぶかけた。
薬草を口に入れて痛み止めにかみしめさせた。

「しみるかい?」
「い、いや大丈夫だ」オーブリーは口が聴ける程度だった。だが、エドワードは薬草をなめると眠りだした。

「あー、背中にも薬草をちぎってはりつけなよ」
「包帯をもってくればよかった」

「いくか!」クラークがホーリーモーニングスターを握りしめた。
「ああ、グッド・ソードの出番だ」と剣を持つ。
チャキ

フルスライニング 

くるくるハンマーがとんでいく。
「ゴーストアクス」
蜃気楼の様な斧がゴゴゴと音を立ててハンマーにぶつかる。

ギー

「ゴーストドア」

入口のドアが急に開いて、バタンと嫌な音を立ててしまる。
ギー、バン!

「もりあがるな、おい」
「怖くないか…上等だ。クラーク君」

ハンマーを拾うと、もういちど投げた。
「スーパークラーク」

「特に変わらないよ」ジュールが見ていった。

ヒュンヒュンとんでいく。
ゴーストアクス…

ギギギギ・ゴー

そのとき別のゴーストアクスが飛んできてレベルラハムのゴーストアクスを追撃した。
「お?」
「エカルテからだ」

「あの女バンパイアのだ。いやゴーストか、別に血を吸わなかったからな」クラークがいった。

次々、ゴーストアクスがとんで攻撃してくれる。
「カメが投げそうだ」アルフレットがいった。

レベルラハムのバリアにゴーストアクスがどんどんつきささる。
だがダメージは薄い。
レベルラハムは念じている。

「む?」

アイスオーシャン

北極とか南極の氷河が混じった海が空中にぽっかり空いた穴から滝のように流れおちた。

「火力か?クラーク君!それとも」
「全員水かぶるぞ」
ジュールが叫んだ。「バリアだよ。急いで!」

「私目が痛い」メラネウスがいって逃げようとした。

「アウストロガード!!半径 20mをガード 厚さ40cm 」
アルフレットがオーラで傘の様なバリアを張った。

ドバア

氷河の混じった海が落ちてきたが、バリアが防いだ。
「おおお、大量のオーラを消費するぞ!!」
「そんなスタミナ気にしてどうする!序盤だぞ!アルフレット」

滝が落ちてきたようだったが気がつくと水は消えていた。
「おおお、本気出すぞ。スーパークラーク!!」

オーバークラーク ハンマー  3451




2


アルフレットがいった。
「クラーク君…それでは埒が明かない。僕が一瞬で蹴りをつけよう」
「おおお」

レベルラハムは目を閉じ祈るように力をためている。
あたりがまぶしく照り輝き、神々しい。
さすがにラフムとラハム、異世界の果てのまだ異世界の住人だけあった。

アルフレットも金色に輝きだした。
「まぶしくて目が痛い」メラネウスは腕で目を覆った。

「すごいエネルギーがぶつかりあうぞ」ジュールでさえ防御の体制をとりはじめた。

「僕が大神の世界でみにつけた、オーラトレインより上の最後の技」
「…」

「スペースブレイク!」
「おおお、宇宙を壊すほどか」クラークがふせた。

321・・・0

Go!! スペースブレイク

キラキラ輝き、太陽が間近で光るかのようだった。

見えたのは白い色の蛇だった。あまりに美しく違う意味で息をのんだ。
「はっ」

うねり方が見事で、何が見事なのか!?蛇なのに何かが優雅だった。
龍が舞う。
その偉大で堂々とした迫力と光景は見る価値があると、闘いの中誰もが見とれた。
(レベルラハムの本体だ!)
心の中で思った。
時間が停止している感覚だった。

(ザフラとトテッチは?たぶん静止している。時間がストップしている)
クラークはそう考えていた。
(これほど偉大な竜なら、滋愛といくつしみの心をもっているに違いない。まるで救い主だ)そうここらの宇宙の最優秀戦士たちでさえ、甘い願望にとりつかれた。

!これで戦闘意欲をなくさないものは…!?

アルフレットが力を最後まで開放した。
「たとえ時間が止ろうと、神々しいホワイトドラゴンが現れようと!!」

きがついたとき、白蛇(はくじゃ)はさすがにスペースブレイクがこたえたような叫びをあげて、空に逃げていった。
傷ついたオーブリーとエドアードをさらって。





3



アルフレットはエドガーやホワイトに雄弁に語った。
「そのとき奴が神だと気がついた。そして自分が神をこえていることに…」
「まあ、スペースブレイクは利いていたみたいだけどな」クラークがいった。

エカルテ城の大食堂を臨時の作戦室にしている。
闘いのあったニュートラルブリッジを応急修理して、全体会議が明日の午前にある。
エドガーがいった。
「それでエドアードとオーブリーの救出は!?」
クラークが包帯をいじりながらいった。
「そりゃ、冥福を祈るしかないな」
アルフレットもいった。
「彼のソードはあずかっている。だが救出もなにもどこにいるかわからない。致命的だ」
「そんな薄情な」エドガーはおどろいていた。
とりあえず、敵が去ったのであちこちで修理が始まっている。
「対策本部作って、俺が代表になるか…」


全体会議には4国の王とジュール、メラネウスが参加した。
ザールはダイヤモンドケルビムに与えられたダメージが回復せず眠っている。

「残留した放射能とかありませんかな」
「ガイガーカウンターで測定したのか!?」

特に異状はないということで、壊れたニュートラルブリッジを会議に使った。

和菓子が皿にのっている。きれいでおいしそうに盛られている。
緑茶が湯呑に入っておかれている。
「もてなされてるよ」ジュールは意外とうれしそうだった。
一同着席し、全体会議が始まった。

「この敵、話を聞いてみれば、自分のこともできない奴が、八つ当たりしうちらの国破壊してくれたんだな。言われる筋合いないってな。こっちは遊びで国運営してるんじゃないのに、自分のこと自分で処理できない奴に頭叩かれる必要これっぽっちもないぞ。自分のこと自分で処理して、誰にも迷惑かけないようしんどい思いしてるってのに、他人にあたって生きていいと思っている思い上がりが!今度襲ってきたら、頭かち割ってこれっぽっちも悪くないからな。あっちの世界の聖書に書いてあるから何よ。向こうのお偉いさんに逆らったとかこっちに関係ねぇな。逆恨みでくるなら、木っ端みじんに滅ぼしてやっていいだろ。あいつらみたいに遊びで生きてないってな。吠え声上げたいだけのバカなんか殺して捨てていい」

クラークの気迫にみな緊張した。
「まあ、…子供がいたら泣き出しますけどな。でも、その位の気迫で良い」
「そうだ、もうしばらく来ないなら復興に力を入れても…。時空警察の方としては?」
お茶を飲んでいたジュールが答える。
「ううん。絶対とは言えないけど、僕ら警察の常識からすると当分はこないと思う」
「それどころか標的を襲いやすい星に帰る可能性が」メラネウスがいった。




4



ラグナクロク国王がアルバリシアにエドアードがさらわれたことを伝えるか議題にあげた。
「やめたほうがいいんじゃないの」ジュールが腕組みをしていう。

「そりゃ怒るわな。将来の夫だし。俺の国民なんで俺がやられてはらたてねーのよな。俺のこと殿だと、みとめてねーからだな。便利屋程度だな」
クラークが笑いながらいう。
「あなたが国民を叱ってかばいあうんじゃないですか?クラーク王」ラグナクロク王がいった。
「そうだな。すまん」
「ハッハッハッ。お互いまだまだということで」ザールの父、ブロームイン王がいう。
「そうだ。ザフラとトテッチ怒るな。あのふたりな」笑顔になったクラークがいう。
「ゴーストアクスの幽霊が味方してたよ」ジュールが思い出したようにいった。
「あれか…墓なくなるからな。エンリルだからエカルテだな」



5


布令役(ふれやく):「あ、王さま」
元国王:「話は聞いているよくやってくれた。うまくいったな」
布令役(ふれやく):「わたしでしょうか?」
元国王:「国民はうまくやっているようだ」
布令役(ふれやく):「それは結構ですが」
元国王:「まだなにかあるのか?」
布令役(ふれやく):「……」



6



エドアードはオーブリーにゆすられて目が覚めた。
「気がついたか」
「ここは…?」
「わからない。やつにつれてこられたらしい」
あたりは荒れた山道で、土がむき出しの道があり、わきにはかれたように見える草が生えている。
水気がない。
塩分を含んだような土地なのか、乾いているように感じる。

「グッドソードがない。チッ、しまった」
「まずいぞー、丸腰で」

二人はとりあえず歩きだした。
傷が痛むし、喉が乾いた。
とぼとぼ無言で歩く。
甘くて酸っぱいジュースでも飲みたかった。
腹が減っていた。

「歩けるけど、疲労しているな…」
「休むとことがないか…!?」
少し高い所に山ブドウがなっていた。

「おい、あるぞブドウだ」
少し腐っている実がふさの上にあるが、かえって食欲をそそる。
つるがくるくる乾いたコルクのようにまいている。
木の幹も余分な水分がどこにあるというような体格をしている。

オーブリーがもいで口に入れた。
「甘い。醗酵して酒の匂いがする」
「どれ、俺も食べる。喉が渇いた」
口に甘い果実と酸味と酒くささがすこし。
「あと、ふたふさくらいしかないな」

ふたりは心に活気が戻り、潤った気分になった。
「できれば風呂かシャワーでも浴びたいな」エドアードがいった。
「ああ、血だらけだ。服もなにも」
「相棒がいうにはこういうとき都合よく温泉なんかが沸いて、サルがつかっているんだ」
「ハハハ」

気分がよくなり、何か取り組みたい、リフレッシュした気分になる。

「あいつはなんでこんなところに放っていったんだ」エドアードがきく。
「ああ、おそらく、アルフレットの攻撃が想像以上にこたえたんだ。それで俺たちを牢に入れるどころではなかった…そんな感じがするな」
「では、?」
「ゆとりを取り戻したら、ぼくらを探して捉えるだろう」
「あのニコちゃんマークの世界か…宮殿の地下牢とかに放り込まれるとか」エドアードが怖じ気づきながらいった。
オーブリーがうなずいて答える。「ああ、トランプのクイーンみたいだった。確かにスマートだけど無慈悲で鉄面皮に感じるな。奴隷にされてこきつかわれるんじゃないのか」
「ハッハッハ」


二人が話していると、向こうから馬にのった騎士のようなのが三体近づいてくるのが見えた。

「もうきた!」
「ブルーレイピア一挺しかのこってないぞ。どうみても助けてくれる人じゃなさそうだ」



7


馬をとめ、3人の騎士がおりる。

「オーブリーとエドアードだな」
「そういう貴様たちは?」

「マハーラタさまの三騎将」
ライオンの楯を持った騎士がいった。
なんと楯なのにライオンの頭が生きていてときどき吠える。
「ライオンナイト」

頭に鉄兜をかぶった騎士がいう。
楯は長方形の鏡でサイドに金のアクセサリーの装飾がほどこされている。
鏡には美しい女の顔が映っており、なにやら動いている。だが音声がきこえなく、パントマイムのようにみえる。ジェスチャーでは何がいいたいのか不明だ。

「ビューティナイト」

巨漢で、サイの頭が楯で裏返すとマントヒヒの頭が楯の騎士がいう。
スピアというには巨大でバカでかい。
槍の対は棘のついたドリルだ。

「逆さにしても時計の針が進むだけ。サンドグラス」

「レベルラハムとの関係は?」オーブリーが質問した。

「レベルラハムはマハーラタさまがあやつるソシャールウェポン。あの方が直接操縦している」
「なるほど」
ペロリと舌を出した。
「相当ヤバいぞ。君は丸腰だし、俺はレイピアしなかい」
「お互い魔法は使えないしな。捕まるか…いったん。それとも!?」
「いちかばちか…」




8


ライオンナイトがいった。
「そんな万全でもない状態で我らに挑むのは無駄だ。マハーラタさまが侵略のために造ったアクシャラ宮で回復せよ。いつでも我らとは戦う機会が与えられるであろう」
エドアードが不審に思いきいた。
「なぜ、そんなことをする!?」
「兵として別の戦いにおくりこむため」サンドグラスがこたえた。
「なるほど」
「そういうわけ」オーブリーがいった。「嘘つきに見えないし。いったんそうしたほうが…」
「逃げる機会があるよな」



マドラ国という、国と星の名前が同一の世界だった。
無人の惑星に移住し、基地とした。
地球の2/3くらいの大きさだ。

大部分は荒野と海、自然が残り、球体の一部の身に人口の建築物がある。


アクシャラ宮で二人は部屋を与えられた。
風通しの良い建物で広い。

通行できる個所に限りがあったが比較的自由であった。

使いの物がいうには、回復を待つためしばらく静養しろという。それから兵としての任務を与える。食事に毒などは心配しなくてよい。

そういうことだった。

「日本の将棋だ。とった駒を自分の駒にする作戦だぜ。ナンガサクからきた日本人が持ってきたことがある」
「なるほど、それにしてもマネーまでわたされるとは」

インド風のデザインのコンビニがある。

さらにある武器防具店があった。

バーラルアクス
8000
 
血みどろの斧。骨でできているともいう
バーラルコントロールアクス
40000
4ジャム
技をインポートすると覚える。フリーハンドなども作動する
アバウトコントロール
3000
 
ソフトウェア・制御がいいかげんだが、破壊力がある
ゴーストアクス
3000
 
ソフトウェア・念力で斧の幽霊をつくる。魔法と武器の中間
ステンレスソード
400
 
インスマスとの戦いで使用。熱でボロボロになる
チェーンソード
2874
 
機械剣。チェーンソーのように自動で斬れる

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