ページビューメ-ター

2012年10月22日月曜日

クラーク王のガオン防衛戦とイブリースの煉獄





クラーク王のガオン防衛戦とイブリースの煉獄











1

クラークはエカルテ・コインにもどり、パーカー、アルフレット、アラン、アルセウスの四人はゴールド・ウィンのホテルに滞在した。

クラークは国王の事務室でエドガーが送ってきた書類をみていた。
「エカルテ軍の経費ってこんなにかかるのかよ」
武器、防具、医療、軍人の給料、兵器開発予算、軍事研究費。
エドガーは「予算が高すぎるというなら自分で削れ」そういってきた。

肘掛椅子に座っていて楽だが、長時間デスクに向い、疲労が多かった。
考え事をして、脳が血液を消費するのでイスにすわっているため、長距離マラソンをしているみたいに、循環器がつかれる。
「なんか、運動しまくりの疲労だな……削れっていっても何削ったらいいかわからないぞ…下手に削減して問題あっても困るしな」

クラシックなスタイルの事務室だったが、窓の外は暗くなってきた。
「人工だけど冬だしな…晩飯食うか…」

ドアを開けて外に出ると、ひとっこひとりいないかのようにシーンとしている。
「あいかわらず、無人な雰囲気の城だな。広いのにな」
階段を降り、城内のシチュー店に入った。
白パンとビーフストロガノフを注文し、スプーンですくって食べた。

食後、コーヒーをたのみ飲んだ。

それから事務室に戻り机に向かった。
「軍っていっても、エカルテはモンスターの襲撃多いからな」
ソーシャルネットをめくっていると、いろいろ情報が得られることもあった。モンスターの襲撃を恐れる声が多かった。
「ふーん、ゴールド・ウィンは軍が強力で襲われにくいのか、ブロームインは雷鳥がいてモンスターを阻んでいる。ラグナクロクは軍事費がすくないため、モンスターに打撃を受けることがある…ほんとか、この情報?
明日から軍事費削りますっていえないしな。収入増えるの先だしな。どうするかな。国民との対話かな」

ラグナクロクで開発されたというインスタントロボをおもいだした。
「あれ、エカルテでも開発してもらうか」
ラグナクロクのページを閲覧して考えた。

「販売して顧客の本音ひろって、カスタマイズするか…」

ラグナクロクの製造メーカーに非公式なメールを送ってみた。

それでその日は自室にひきあげた。



2


ゴールド・ウィンのホテルではパーカーが新聞を読みながら煙草を吸っていた。
アルフレットが下りてきた。
パーカーがきいた。「アランとアルセウスは?」
「バトルハウスで訓練するといってた。僕たちはどうするんだ?このままホテルにスティしてても意味がないぞ」
「うーん、…そうだな」



エドガーが軍人全員に青白のこてを装備させたいといってきた。
「また、予算膨らむから辛抱してほしいけどな」
だが、エドガーは軍隊の隊長なので喰いついてくる。
「戦闘が有利になる。あれは値段の割に優秀な防具だ」
クラークは葉巻に火をつけた。

「だけど、どこから捻出するのよ…」
「それは暫定とはいえ国王が考えることだ」
「特産品の上がりすぐ消えるべよ」
特産品の利益は少し増していた。
「また、ガオンが狙っていると情報がある。今度は編隊を組んでくるという」
「またか。戦闘狂の変わり者に退治してもらうかよ」
「助っ人がいてもいいが、謝礼も払わないとメンツにかかわるうえ、なんのために自国軍があるのかといわれる」


バトルハウスで二人は試合をしていた。
柔らかい壁にソフトな地面の部屋で闘う。
アランがゴールドエクスカリバーをふる。
アルセウスがライト正宗でうける。
ゴールドエクスカリバーは耐熱性が強いので、ライト正宗の熱に耐えた。
「わきがガラ空きだ」アルセウスは蹴りを入れた。
「うっ」アランは剣を突いてきた。
「おっと」アルセウスはよけたが、あわてた。
連続してつく。
「軽くはじく」アルセウスは横にないだ。
ガン
隙ができた。こんどはアルセウスがついた。
アランは素手でつかんだ。
「おおお」
「よせ」
つかんだまま反対の手で剣撃を落とした。
アルセウスは頭に喰らい気絶した。
アランは片手を大やけどして帰ってきた。


ソーシャルを見るとエカルテ国民は自然が多くていいが、すこし寒々してるなど、愚痴がある。
「民間企業なにしてるのよ。こらえてもらうしかないしな。これじゃ豊かな国にするどころじゃないしな。腕と頭いくらあっても足りんしな」

メールが届いていた。
ラグナクロクの製造メーカーでは技術を売る習慣がないので、断りたいという。
「そりゃ、困るしな……特産品やるから売ってくれよな」
クラークはもういちどメールを送った。
「ニュートラル・ブリッジとエアポートの建築終わったら国民劇場をつくるかな。また予算か…」

昼ごはんを食べにいった。
チーズとジャムとパンとリンゴと豚ハムを食べた。ワインを半パイン飲んだ。

エドガーと違う大臣が来ていた。
国民劇場のことを話した。
「うん、いいですな。音楽ホールにもなるし、書籍を蓄積して図書館にもできるし、外国からの客が賃金を落とす」
「ところで、前の国王、もどってこないのかよ」
「なんでも、よほどの危機でもないかぎり、アーリーリタイヤしたままだという噂ですよラグナクロクで余生を送ると…」
「俺、くくられるぞ」
「かわりをみつけるか」
「あんたどうだ?」
「いや、私は終身大臣でして…エアポートの工事がすすんでまして、けど、かわりにニュートラルのほうに人間も予算も支払いが少ないと…」
「肩身狭くなるけどこらえるしかないしな。工事現場にまた差し入れもって挨拶にいくか…」



3



クラークは考えていた。

外の惑星から運搬船が来るようになったら、あらゆる書籍をあつめて国民劇場の図書館に貯蓄しよう。

本があるかないかで学問の発達が違う。
最終的にこなれた、著作の内容がネットに広まる。
スペースインターネットで調べられるようになる。
本が売れる。

談話室で葉巻を吹かしながらエドガーと話した。
「立体駐車場をつくろうとおもうんだがよ。音速車を止めるのに」
「だが、駐車場まで歩かなくてはない。不便だ」
「んー、そうだな」
「軍の経費の印鑑と青白のこての件はどうされた?なるべく早う願う」
「んー、もう少し考えさせてくれ」
「発電カプセルはどうされた」


クラークは差し入れをもって、エアポートの現場にいった。
「……発電カプセルだけど…差し入れ飲んでくれ…」

「水素と酸素分離してボンベにつめてますよ」
「ホントか……どこにある」
「火気のない倉庫に貯蓄してますよ。ガオンがきたら危ないですよ」
「ああ、軍に守らせるか」
業者が全部やっていた。

業者に全部売らせることにした。
「大規模に耕すかな」
「水のライン引いてチョイ外の宇宙で発電しますか?ソーラーパネルで分解したガスそのままパイプで吸いだして…」
「ガードレールみたいにエカルテの半円全部それで敷き詰めてけろ」

ガスはあまったら外の国か連絡船に売ることにした。

街の書店に自転車で買い物にいったいたアルフレットは見たことがある人物を見かけた。

「ん?おまえ、みたことがあるな。イブリースだ」
「なんだ貴様……今日は一年のうち煉獄から外出が許された日なのだ」
「ここじゃ、なんだ…。人のいない所に行こうか」


「私は煉獄に閉じ込められ、自分の世界を建設しろと言われている。人間のもとをわたされ、私が創造する人間とあとから来る人間を管理しろとな」
「なるほど……。あの巨大な扉の中の巨人は知ってるか」
「最悪の地獄から二番目の世界だ。私の煉獄より強い地獄の主か…何をしてとらえらたのだ?」
「盗賊だとか」
「私でも恐ろしい世界だ、神々に向かって弓矢を平気で引く巨人だろう」
「みたところ、君と僕は互角の力量に見えるけど…、奴らと君が戦ったら?」
「知らんな。大人しく閉じ込めておけ。一対一なら勝てる相手でないな。でないと上の強さの地獄をあたえられん」
「最悪の地獄には?」
「死や黄泉より恐ろしい世界の魔神だ。陣にほうりこまれるという」
「以前闘ったけど、簡単に飲み込まれたな」
「よくでてこられたな。腹がすくと地獄を突き破って暴れるという伝説がある。どうもそれはそいつがおくってきたメールがあいてだったと考えたほうがいいだろうな」


クラークはその夜、ザフラ妃と映画を見ていた。
室内を暗めの明かりにしてワイドなモニターで広くみた。
「週に二回は見るベな」
ワインを飲みながら、ソファで見た。
チーズとフルーツの盛り合わせを用意した。
「王さまの雰囲気がでるしな」
「映画はゴールド・ウィンから配信されてるものよ」
ドキュメンタリーのような作り話だった。
「スペースインターネットで四国(よんこく)でまわるんだな。あー、疲れなくていいしな」




4


「さて、帰って映画みるか」クラークはこそこそ、ドアを開け帰宅した。

かえってうがい手洗いをした。
映画をつけて、ワインを抜いた。
ザフラ妃が「くだもの剥くわよ」といって果物をむきだした。
「あー楽だな」
映画
                        
「若いうちはなんのですよ」
「ですな」
「割と平和ですし」
二人は煙草を吸ってる。


次の日

エドガーが事務室にはいってきた。
「クラーク殿ガオンの襲撃が明日だと報告が入った」
「レーダーか…」
「とりあえず、可燃ガスの個所は守りを固めた」
「工事現場もあらされるとひどいぞ」


次の日、襲撃があったが、エカルテをはずして、ラグナクロクとの国境周辺を狙われた。

「なんだって?」
「ラグナクロクと共同戦になりそうだ」

クラークはホーリーランスとロケットランスをかついで戦地に向かった。
腰にはブルーレイピアを仕込んだ。

エドガーが編隊を組んだ。
精鋭の間に中間の実力の部隊をはさんで、先鋒軍(せんぽうぐん)、中層(ちゅうそう)、後伐部隊(こうばつぶたい)に分けた。

ラグナクロク側からはロボット戦闘機が半自動操縦で動きだした。
エドガーがラグナクロク側に通告していた。

≪ガオン2
≪スーパーガオン≫
≪ガオンデモン≫
≪ガオンブラスト≫
≪アーマーガオン≫
≪ガオンソード≫
≪ガオンバロン≫
≪……≫


(パーカー達はいない……ホントにやばくなればきてくれるけどな…)

エドガーが怒鳴る。
「先鋒軍かかれ!」




5


パーカーがホテルのラウンジで紅茶を飲んでいると、アランとアルセウスが包帯をまいて帰ってきた。
「ずいぶんはでに訓練してきたな」
「ああ、俺たちにも飲み物をくれ…」
「大学をエジオンにも作ろうと思った」
「ないのか…」
「ない。小学までであとは自宅学習だ。習い事の教室はある」


アルフレットはイブリースの煉獄についていった。
「気をつけろ、塩酸と硝酸の混合物の王水の雨が降る」
「僕のバリアは傘じゃないけど…」


「なんだか、無人の畑ってかんじだな」
「私以外誰もまだいないからな。建物も人もいない」
「あの扉と互角に凄惨な世界だけど…」
「ひとつだけ、面白いものがある。この世界はもと違う世界だったようだ。改築というより、戦争で滅んだ後の世界を使いなおして、私を閉じ込めたようだ」
「ほう…」

芸術的な魔法陣があり、そこに二人が乗る。
テレポートした。

「これは…」
扉の世界の巨人は以前エジオンを襲った巨人の1.5倍くらいの大きさだ。
この人物の大きさはあの巨人の3分の1くらいの身長だ。

戦闘のあらそいの姿そのまま時間が停止していた。
つるぎをふりあげ、楯をかまえ、砂煙まで静止している。
「なにものかが、時を止めたまま放置したらしい……」
「なるほど、すごいな。僕が時間を巻き戻した時はものすごいエネルギーを喰いつくしたけど」
「きれいに止まったまま固まっている。よほどの芸当だと悪魔の頭目と呼ばれた私が感心したよ」






6


クラークは息せき切って前線に向かうでもなく、槍を担いで、ぶらっと
戦況を一瞥していた。
そして、軍馬にまたがる。
「よっと…さて」


エカルテの精鋭が斬りこむ。
スーパーガオン相手に研いだ鋭い剣で斬り込んだ。

ザシ!

スーパーガオンは体格を誇示するようにまともに受けた。が打撃を受けた。
後ろの兵がこんどはブルーレイピアをもって踊りかかった。
レイピアがくるかとおもいや、腕を、ぬーとガオン顔の後ろに持っていく。
スーパーガオンはパンチがくるでもなく、戸惑った。
首に絡めるとエカルテ兵は引き倒し、スーパーガオンを転げ倒した。
「おうううっ!」
そこに軍靴による蹴りが入る。

さっきの兵の剣撃がはいる。
とどめとブルーレイピアを脳天に突き刺そうとすると、スーパーガオンはすっくと立ち上がり、怒りに燃えた目をした。
ガタイのいい体からくる重いパンチが調子に乗っていたエカルテ兵士にくいこむ。

ゴン!ゴン!ゴン!

「うふブ」
剣を持った兵士は倒れた。
レイピアの兵が肩より高いジャブを喰らわせた。
ボ、ボ

スキにブルーレイピアを脇腹につきさす。
「シイアー!!

深く突き刺さり容易に抜けない。
丸腰(武器がなくてぶらになった)兵はガオンの肩の棘をつかむとヒザうちをミゾに深く打ち込んだ。
スーパーガオンは片手で兵の頭をつかむなり、もういっぽうで殴りつけた。
エカルテ兵士は顔から血を流して倒れた。
反対に剣の兵がおきあがり、背中から斬りつける。
ズア!

スーパーガオンは怒り、言語を話さないのかと思っていたが、突然しゃべりだした。
「この!どいつもこいつも」
スーパーガオンは体重を乗せパンチと蹴りをプレゼントした。
「クラッシュプレゼンター!!」
「があ!」

もうひとりが、タックルのようにしがみつき、腋のブルーレイピアを引っ張った。
「がああああ」
「ブルーレイピアは硬くてまがったり折れたりしにくいのが取り柄だ!」
抜くと、スーパーガオンの頭に突き刺した。
「Ё¶Θ!!」
スーパーガオンは即死した。
「やった……ぞ…」
二人がかりで倒したが、ふたりとも気絶した。

クラークはアーマーガオンを見つけた。(あ、……アーマーガオンだ…)
クラークは馬上から槍の棍で足をひっかけると、っころばした。
「のう?」
どさ

クラークは無造作に突っ立ちながら、とっさに構え腰を入れてホーリーランスを突き刺した。
「おう?」
ハラを貫通した。
「おめー、まだアーマーで体、守ってなかったな」
「く」
アーマーガオンは体が鎧のように堅くなった。
しかし、傷がいえるわけでもなかった。

ハッ!
ガオンはクラークに躍りかかる。
棍でカウンターを喰らわす!
が!

槍をくるくる回し、反対の刃でガオンを突いた。
ギン!
アーマーガオンの鎧は傷一つつかなかった。
「ランスの刃のほうがかけたぞ」
「ニヤ」
至近距離で火の玉を創りはじめた。
「おめー、それどうやって作るんだ?」
だが、アーマーガオンはしゃべらない。言葉を話さないのかもしれない。
ニャ!
敵度に離した両手を上下に重ね、間に熱い炎が発生していく。
ゴ・ゴゴオ・ゴアアアアアア

「おまえ、体硬くするだけじゃなく、火も使えるんだな。賢いな」
「うしぅやああああ!」

炎はザールのときの1.7倍の大きさに育った。

(どうする、?考える距離ないしな…ん?)
背中にしょったジォヴェの楯を思い出した。
「んしょ」
突き出すと、炎はたちまち、チリジリになり、後ろに飛んだ。
「さすが大神の楯だな」



7

クラークはランスの刃先をそーっとアーマーガオンの
首もとにもっていった。そして、軽く引いた。
緑色の血が噴き出した。

「ウシュウルルル」
突進してきた、が、棍で頭をはたいた。
ガツ
アーマーガオンは気絶した。
「こいつ、体だけ硬くなるけど腕とか頭、やわいままだな」
とどめを後ろの兵にまかせて、クラークは戦況を見る。



アルフレットとイブリーズの前に女神があらわれた。
「ぬ?」

≪妾(わらわ)は時の女神。妾の用をきいたなら、月桂樹の冠をそなたに差し上げよう。治らぬほど壊れた体がもとのように治癒する≫

アルフレットはうなずくと小石をひろってなげた。
とたん、王水の嵐と、融点ぎりぎりの砂金が降り石をあとかたもなく消した。

「用件は?」

「あそこの戦争をしている、輩たちの時間を静止しているが、妾自身も身動きできないでいる。あの者たちが争えば、この世界を塵にしつくすまで暴れるだろう。それを何とかしてもらえようか」

「あいつらを止めてそれで?」
「もう一度この世界が動き出す」
「なるほど」

イブリースがいった。
「それで……やつらの争いをどうやってとめるというのだ?」



8



≪ガオンソード≫
精鋭が斬り込む。「なんであいつ(アルセウス)がライト正宗で俺はライデンソードなんだ。耐熱製品なだけの輸入品だ」
ガオンソードは腕が剣になった。しかもくっついたままではなく、離れて持ち運べる。

互角の勢いだった。
「腕のソードだけか?お前の武器と能力は?」
もう一人の兵士が槍で押した。
体から刃がのびて、槍を切り落とした。

「うっ」
そのすきに精鋭が必殺技を繰り出した。
ライ電撃!
「ひそかに電磁学の知識で雷電をあやつれるようになった俺の必殺技だ。もはや、エカルテ軍を抜け出したアルセウスの敵ではない」

めり込んだ剣から電撃が轟く。

槍が折れた兵はマシンガンを撃った。
「喰らえ、旧式マシンガン!!」

ドルルルルルウ

「ガハ!」
電撃とマシンガンの弾を喰らってガオンソードは血だらけになった。
「とどめ!アルセウスキラー」
そういうと、電撃でまぶしい眼つぶしを光らせ、斬りつける。
ガオンソードは剣で受けようとして外した。
ドズ
もろに喰らう。

が、反対の腕から伸びた剣が精鋭を襲った。

ガン!
青白のこてでガードした、幸い助かった。
ガオンソードは力尽きた。
「あぶなかった。このこて、役に立つな」


クラークは馬にのり、戦禍のなかにもぐろうとした。
歩兵が両脇から補佐した。

祭りかなにかの催し物か見物の渦に突入するかの感がある。

スマホでエドガーと通信した。
「あー、俺だけど、馬乗ってる、騎兵は俺いがい何人いる?」
≪私は将軍だ。それと国王のあなただ。それと先方部隊、中、後閥の隊長だ。その5名だけであとは歩兵だ。ラグナクロク軍は知らん≫
「あー。わかった。すまんな」



9

クラークは馬上から左右の歩兵にいった。
「すまんな。両脇ガードしてもらって。戦闘の全部の動き指揮しようとするから失敗するんだな。ほとんど成り行きまかせで、都合のいいとき指図したり、手直ししたりする方がいいんだな。それより、なれてるエドガーに任せっぱなしのほうがいいかもな。エドガー通して指示しないと二重指揮になって、言ってることバラバラの指示いくことになるしな。俺、だまって倒せる敵倒してた方がいいかもな」


ラグナクロク方面では、ガオン2とハイパーガオン、ガオンデモンが暴れていた。

「うしゃああ」
ガオン2が戦闘ロボあいてに、光線をうちまくる。
ラグナクロク製ロボはマシンガン、ビーム、ロケット砲を撃ちまくって防戦している。

ハイパーガオンは力強い腕で戦闘ロボをつかみ、ぶん投げて争っている。