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2012年9月15日土曜日

エカルテコイン王女救出編 番外編3




エカルテコイン王女救出編

番外編3


1

エドガーの策略で姫を外出させるふりをすると、予想どおり敵がおそってきた。
そりのような、乗り物でそら(宇宙空間)から下りてきた。
「なんだ。アンデットかとおもったぜ´´」クラークが槍を背中からはずしてかまえた。
「ゾンビっていうより、獣王ってかんじだな」パーカーが、長さの半分が柄、半分が両刃の剣を手に持った。
「イェティみたいな毛だらけのサルにライオンキングみたいな獣人か…二十体はいるな」
「OK、獣王戦だぜ。切り刻んでやるさ」

まずクラークがホーリーランスを構えて突進した。
「まえのボーンランスよりでかいさ」
毛むくじゃらの巨大なゴリラの様な獣人間がクラークの槍をしっかととらえ、とりくんだ。
「グググ…」
目に人間らしい優しさが感じられない。冷たい世界で生きてきたような、獣の年寄りのような赤い目だった。
怪力でふりまわし、ホーリーランスごとクラークをぶん投げた。
「う§お§お?」
岩にたたきつけられた。
「クラーク君。うけみをとりたまえ」
想像以上に手痛く、クラークは背中を押さえ動けない。

「クラーク…よし、かわろう」パーカーが半剣をかまえた。
巨猿毛獣人は手のひらをかざして防ごうとしたが、てのひらがぱっくり切れた。
巨猿毛獣人は握りこぶしで殴りつけてきた。
パーカーは両手でふかく剣を持ち、力を込めて拳をたたき斬った。
ザクグ!
サルは怒り狂い、近くの岩を持ち上げ投げつけてきた。
「ぐお!?」
パーカーはおもわずふせた。
なおもいきり立ち、木をひきぬくと棍棒の様に叩きつけてくる。
「おっと」
アルフレットが助太刀した。
オーラをビームのように打った。
ピロピロピーン
獣人に顔面に光線があたった。
手で顔をおさえて、もがいたが、そのすきにパーカーが跳躍し剣を突きたてた。
ギヤオオオオーン!!
すさまじい叫び声をあげ獣人は倒れた。

「ふーっ。しんどいぞ、まだ二十体くらいいるぞ…」
パーカーは肩で息をしている。


2


エドガーが叫んだ「油断するな!パーカー殿」
斧をもった牛に似た頭の獣人が斬りかかってきた。
身長はさっきの巨猿より小さく195cmくらいだ。
「くっ´…うけたら折れるな」
「パーカーの剣も厚みだがね」アルフレットは腕組みをしてみていた。

おおぶりだが牛獣人は体力があり、呼吸が乱れない。
空振りのすきを突いたが、怖さがあり踏み込めない。
軽く腕に切り傷を負わせたくらいで終わった。
「グルル…」
口からよだれをたらし、斧をもちあげるような、何か考えているかのような動きだった。
「クソ!」パーカーは腰の携帯ビーム銃を抜くと撃った。
ガオン!
直撃をくらった牛人間は爆発して煙でみえなかった。

「…」
「?」
!!

獲物をとらえるときの100%狩りに集中している獣の顔だった。
「しまった!?」
とっさに剣を構えたが、剣ごと斧でたたき折られた。
! ……」
交通事故の惨事のようだった。
血がよくわからないが服からにじみ出ているようで、パーカーの腕は折れているのか、倒れたままぴくりともしない。
牛男は血のついた斧をぶら下げるようにもったまま、何があったかわからないという様子で、よだれを垂らしながら、つったっている。

クラークの目が覚めた。
「怖いぜ…獣の強さだ。チームワークと頭脳労働で何とかならないか!?アルフレット…」
「もう、僕とエドガーさんしかいないけど…。サルなんか頭が悪いから狩るのはこっちだと思ってたけど!?」
「そうだぜ…ガオンや巨人の時より苦戦してる」

エドガーがいった。
「…我が軍が苦戦するのがわかるだろう。知略戦には弱点がある。知恵で裏を返せばあっさり倒せるが…」
「なるほど…巨人の時はどうだったっけ?クラーク君」
「…あいつら、…オーラと文明の利器でたおしたんだったか、…最初の時軍艦の援護で…、」
「なるほどミサイルね。剣の技で闘う相手じゃないな…僕のオーラで」


3

ゴールドエクスカリバーにオーラをまとわせ、牛獣人の斧と破壊比べにはしった。

フォーン――χ

斧は真っ二つに斬れていた。
ドガッ!
後ろの獣も二匹ついでに斬れた。

だが、剣もオーラの熱で痛んでいた。

ブーン

剣を外側からなかにひくように振りまわした。
ズガ!
斧を亡くした牛獣人は、今度は腕を失う。
ザク
頭にエクスカリバーが落ちてきた。
牛男をしとめた。

が、アルフレットの手の中で、ゴールドエクスカリバーが共鳴するように振動し、光の泡になって溶けた。

ブブブブモモモモン

「一匹しかしとめてないけど」
棍棒を持ったライオン男が殴りかかってきた。
背中のグリップが両端にある剣をとりだすと、両手で持ち、中の刃で体を押し付けた。
「このソードにオーラは無理だが…」
足からオーラを吹き出し、ジェットのようにごり押しした。
転がり飛んだが、きがつくともつれていた。
ライオン男は腹から血を流している。
のこりの獣人がやみくもに倒れたアルフレットに殴りかかった。
「うお!?」
☆◆Γχ▼!!

「バリア50%アウストロクロス50!
ピカ
獣人どもは吹っ飛ぶ、クラークがよろけながら起き上る。
ホーリーランスを背中に突き立てた。
「うおおお、最後の力だ」
エドガーも動いた。
「黄竜の刀!」



4


獣人どもはめちゃくちゃに暴れた。
クラークも動きが滑らかになり、ホーリーランスをきしませて闘った。
エドガーはいった。
「ドラゴンに切れ味の良い刀だが…獣の毛皮でにぶい」
獣のしぶとさだった。
(なぜ、こいつら弱気にならない!?けものだからと言って)


男性ホルモンのテストステロンは分泌されるほどに、凶暴さが増し、とどまらないという。
スポーツの試合をみて男性が興奮するのはこのホルモンが脳を興奮させ、ストレスをすっきりさせるからだ。
鬱の人や、気が沈みがちのとき、外的要因で面白くないことがあったとき、脳が意気消沈して、おもぐるしい。
ゆっくり眠れればまだいいが、体調を崩すこともある。
時間が問題を解決してくれる場合など、スポーツや映画で戦闘を楽しむと脳が活性化し、楽になれるかもしれない。ただし、凶暴性は歯止がなく出来ているので注意したほうがいい。


巨人の時やガオンは傷を負ったり恐怖で動きが止まった。
だが、この獣人たちは、恐怖の回路が生まれつきないらしい。
そのうえテストステロン、アンドロゲンなど、男性ホルモンがとめどなく分泌され、ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン、脳内オピオイド、興奮性の神経伝達物質が分泌し続け、過剰に興奮している。

「うお、マジか!?」
槍で23匹串刺しにしたのにまだ動いてくる。
「こっちもだ。こんがり焼けてるのにまだ意識がある」
「刀の切れ味がにぶいとおもったら、汗と毛の油でくもってる」エドガーがどなった。「あと、5体だ!力を落とさないでいただきい!」
クラークとアルフレットは正直、がっくり息を落とした。
(もう戦闘したくないぜ)
(オーラがつきてきたぞ。うまいもんでも食って休みたい気分だ)

エドガーは士気が落ちたのを見ると、
「チッ!あと少しが…獣どもはエスカレートする興奮性だ!ブレーキがない。ホントに死ぬまで動き続ける」
そういうと、笛をふいて、予備に待機させた、エカルテコインの討伐軍を呼んだ。

「かかれ、あと数体だ。エジオンの援者は疲労でダウンだ!」



5

剣と槍をもった武装した軍隊が四十人余り、おどりかかってきた。
隊列をくみひとりが斬りかかると、疲労したり、敵の攻撃を受けないうちに後ろにひく(退却)。次のメンバーが攻撃を仕掛け、またひく、それを列をなして攻撃する。

連竜波状劇!

「ヘイ!セミに助かるぜ!」クラークはめまいがしてきた。
獣王人に首をつかまれた。
ホーリーランスの尻(刃の反対は一番太くがっしりする)で相手を思いっきりついた。
そのまま懐に入り込み、獣人の肝(キモ)にひじをぴったりくっつけた。

エレファントバスター!!

ドシ!

足腰に力をいれ、そのまま力を入れる。
拳打のように距離がないため、力が100%伝わる。
当たる角度により力が逃げたりしないためである。

「ガハァ!!」
「俺たち、生身の人間と違ってテストステロン(男性ホルモン)のせいでメンタルが違うんだろうが…さすがにこの技をもろに喰らえば!!」
獣人は呼吸がマヒし、痙攣して倒れている。
「どら、とどめだ。楽になれ」
クラークは槍の刃で首筋の血管を斬り、とどめをさした。

残りの獣人どもも、数が減ってきた。あと……二三体か。
エカルテの軍は選りすぐりだけに優秀だった。
それぞれ、得意技を喰らわし、退く。
獣のメンタルでも燃え尽きていくのがわかった。
アルフレットを見ると、微妙にバリアを維持したまま倒れていた。



クラークは気がつくと病院で寝ていた。
パーカーとアルフレットもいる。
別の病室にはあのとき負傷した討伐隊の人たちもいた。
杖をついたり、包帯をしたりして、負傷していた。

あとでエドガーにきくと、敵を全滅させたが、こちらも打撃を受けた。



6

ラグナルロクとエカルテコインは獣王戦の勝利を祝して、宴を催すことになっていた。
しかし、惑星エジオンの援者は入院が長引いた。
パーカーは腕を複雑骨折しており、意識が戻らない。
アルフレットは目が覚めて、絆創膏をはってるくらいだったが。

医者がいう。
「このままだと着脱式のメカロスーツで腕を補うほか動かない可能性が…」
「僕は足腰そうだけど。腕も神経が外れてブランブランしてるし…」
「アルフレットのオーラで回復できないのか?」
「オーラで回復ね…」
眠っているパーカーに手をかざし、オーラを攻撃ではなく癒す方に持っていこうと念じた。
「ヒーリングオーラか…ムーン」

ピカ

パーカーが治療されるのが見ていてわかった。
「おおお、アルフレット!おめー…」


宴の日、夕方から始まるが、日中は休んでいるほかない。
ホテルの喫煙席で葉巻をふかしていた。
「自分の体は治せないのか」
パーカーはホテルのソファに座り、白い石を敷いた灰皿に灰を落とした。
静かな音楽が鳴っている。
じれったいのが続くだけだ。
「自分のオーラが自分に戻るだけ」
アルフレットは神妙な顔をして、突っ立っていった。
妙な手ぶりだった。

「充電式電池からでた電流が自分に戻って充電されるみたいだな」クラークもシガレットを吸いながら座っていた。
「ま、宴は夕方からだ…それまでのんびりだな」パーカーはのびをした。
「というよりか、半端に暇だぜ。緊張するし」

三人は自分の部屋に戻った。
クラークは、部屋でもじもじしていたが、宇宙ロケットの本を読みだした。

アルフレットは「そろそろ、やきもちを焼いてる頃だろ~」そういって地球に電話をかけた。
「ああ、なに?ワトソンが小説で受賞した!?いや、いいんだワトソンなんか。カーターは元気か?ああ、なにカーターがスポンサーになってる?やめろ、甘やかすな。小説にスポンサーなんかいらん!出版社じゃないだろ~カーターの会社は」


415になって、それぞれ、ホテルのロビーに集まり、城にむかった。

エカルテの国王が挨拶をし、エジオンの援軍ということでパーカーが挨拶をしたが、緊張していた。
高台から挨拶したが、下に人が見上げている。
自分たちは高い三階にいたが、下を見ると、二階や一階にもひとがたくさんいた。


すぐ、自由行動にしてくれて楽だった。

半分屋外になっている、一番したは噴水などがあった。
水で薄めたワイン、炭酸飲料などが配られていた。
城に美術品や歴代の武器などが展示されていた。
さらにビリヤードのテーブルが解放されていて、自由に突けた。
図書室も警備員がいるが入ることができて、古い、書店では見ないような本がたくさん書架にたくわえられていた。
パーカーはゆっくり、棚を見てまわった、「コインメカトリーの年鑑か…」手に取り開いて見た。

アルフレットはピアノが置いてあるコーナーに行くと、知ってる曲を弾いた。
「僕が引けるのはこれだけです」
拍手が簡単にパチパチとなった。
「虫のいいことを言うなと言っておいて、こっちが虫のいいことをいうことになる」
「それだと、そうなりますかな」
クラークはサイダーを飲んでいたが、エカルテコインとラグナルロクの国王が会話していた。
「ああ、´´おいしいです」
「クラーク殿、このたびは重ね重ね。どうです、国王の席に一年くらい。政治をやってみる気は?」
「ええ?´でも、パーティがおわったら、エジオンに変える予定だし…」
「一年遅らせてみては、あなただけ」
「ええ´´」

クラークは通話エリアにいくと、パーカーに電話した。

≪「かけるな…図書室だ。なんだ?いいぞ一年遅らせるか…」≫



7


闘技場で摸擬試合がおこなわれた。
クラークが参加したくなり、センターにかけあった。
試合が組まれ、アルセウスという若者と当たった。
「武器は模擬の武器なら防具も装備できる。本物の武器を持ちたければ、鎧はなしだ」
「ああ、あの壊れやすい武具ね」
クラークはホーリーランスでいくことにした。
アルセウスは鎧に眼域を覆う、マスクタイプの兜を装着し、楯をもった。

アルフレットとパーカーが酒を飲みながら、コロシアムを見下ろしていたが、いきなり槍を担いだクラークが出てきて驚いた。
「ん?クラークだ!なんだ、あいつ」
「まだ戦うのか?獣人なみだな」
「僕もだ。しばらく戦闘はごめんだな」


クラークは考えていた。
(国を治めるにはメンタルを鍛えないと…あいつら獣は狩りでいきる。実戦が続くんだ。だからテストステロンが発達している。人間と違いほかの仲間が助けてくれないんだ。一匹狼さ。なにかの組織の代表や戦闘中の闘士は助けてもらえない。だから、男性的テストステロンでメンタルが強くなる)


クラークは槍の刃をアルセウスに向けていった。
「刃か…」
回転させ、槍の尻の棍をむけていった。
「棍か…」
武装したアルセウスは返答した。
「ふたつにひとつというわけか…」
クラークは高く跳躍した。
ホーリーランスをプロペラのように回転させ、落下するようにアルセウスを襲う。
「なるほど…刃か棍にしろ…」
そういうと楯をつきだした。

棍!

カッ!

アルセウスは楯で受けたが、その反動をバネにクラークはまた跳んだ!
楯はビキビキ音を立てて割れた。
「くっ!模擬用のこわれやすさか…」
またランスを回転させる。
アルセウスに槍の刃が向かう。
が、兜を弾き飛ばせただけで終わった。
着地と同時に、クラークは槍を構え、先を相手に向けた。
「クソ!仕切り直しだ!模擬用を選んだのがまずかった!」

今度はお互い防具なしの、実武器の勝負になった。
「これだ…!ライト正宗!」
「いわゆる電磁剣か…」




8


エカルテ王がパーカーにたずねた。
「パーカーさん。娘によい結婚を教えてやってくれませんか」
アルフレットはワインをこぼしそうになった。
「パーカーが、か…」
「ブロームインの王子と結婚することになるかもしれません。パーカーさん、よろしければ、アドバイスをお願いします」

「…あなたが、相手を出し抜いて主導権を握ろうとするなら…、あなたの夫はあなたの子分でしょう。あなたが、夫に指図されるのが本能的に嫌がっているからです。信頼が互いのルールではない世界の人は、どうやり込めるかに固執します。あらゆる小手先の技や武器はすべて恋において、自分の部下になる男を探してる証となります。
恋が勝負なら、あなたはそういう世界の人間。
おなじ世界の人物があなたの相手でしょう。

その人のいうことを信頼により従おうという人たちは、その人の裁きや審判が正しいことを期待してです。正しいなら、もし自分が罰を受けるにしろ、常識ある人ならば、大人しく判決を受け入れる。自分が正しい時、不服を受け入れてくれるからです。その人に従い、判断してもらえるなら理不尽な思いをしなくて済む。

あなたが創る過程のルールは“正しさ”が支配するか、互いをやり込めることで従わせる世界なのか。
結婚相手はおのずから、自分自身の心により決まるでしょう」

アルフレットはいった。
「パ、パーカー…この間まで病院で寝てたくせに」
「ありがとうございます。パーカーさん」
「じつはブロームインや4カ国が資金を出して、空飛ぶ円盤4つの中央に橋を建築する計画が進んでましてな。大規模ですが、いままで両隣りにしか渡れなかったもので…」


アルフレットはとぼとぼ、下の半屋外にでていった。
みると、焼肉を串にさして配っている。
煙と肉の汁が焼けるいい音と匂いがする。
地面はもう草やレンガだった。
牛や羊を屠って、解体し、串にさしている。
「うまそうだな…」
「お客さん、焼きたてだよ。食わないと冷えて固まっちまうよ」
笛やタンバリン、トライアングルの音が聞こえる。
年寄りが肉を一本もらい喰っていた。
「爺さんみたいな顔になってしまった」
そういって串肉をほおばっている。
アルフレットはおもった。(なんだ…?実際じいさんじゃないか)
アルフレットをみると話しかけてきた。
「じいさんにみえるか」
「ああ、みえるけど…」
「もう、寿命少ないかもしれないな…肉食わないと死んでしまうぞ」
「そうか、じいさん、あそこでワインを薄めたものを配ってる。もらいなよ」
「オレでも、飲んでいいものなのか」
じいさんは、うんうん云いながら何倍もお代わりし、木陰で眠りこんだ。

村娘がふたりパンチ(酒、砂糖、生姜などでつくる。サイダーやワインなどいろいろまぜる。フルーツをいれてフルーツポンチなどともよぶ)
を、ごちそうになっていた。
「おいしいわね」
「お姫様はあそこから下りて焼きたての肉をほおばれないなんて、かわいそうね」
「うらやましいけど、うらやましくない」
「ポンチを飲んで楽しめるほうが幸せだわね」
「歌って踊って騒いで。闘技場をみてみましょうか」

アルフレットも木陰で休みだした。
煙草を取り出し一服吸う。
「それにしても、王さまにしても、下々のものとふれあいたがる王さまから、かかわりたがらないものまで、いろいろだな」
しわがれた声がした。
「同じ王さまでも昔と今で逆転したりもするよ」
変な婆さんがリンゴをもって、たっている。
「食べるかい?」
「いや、」
婆さんはリンゴをポンチの店にもっていき、切ってホンチに入れてくれと騒いでいた。

じいさんは目がさめ、起き上がるとアルフレットにいった。
「偉い人見ると、こき使いたがる(働き者にばかり働かせる)オレらの同僚。国にたかっていきようという性分だから、首ハネていいし、いちばんやすいセロリのなっぱ食わせていいからな」
変な婆さんはいった。
「金髪のお兄さん。まだ若いけど、そういう連中、尻が青いから『苦労が足りん』って尻はたいてやりな。普段、厚かましいの我慢したら、刑罰とか処分の時、蒼い顔することなくさばいておやり」
「ああ、ありがとう、そうしてやるさ」アルフレットは笑っていった。




9

ライト正宗がホーリーランスとぶつかるたびに、高熱でジジジジと焼ける音がした。

パーカーはエカルテ王女にいった。
「身内になったとたん、冷やかになる女性がいます。他人は客です。身内は自分の中の宝物を汚す生き物です。防衛に攻撃的になるのです。宝を守ってくれる人がいないぎり、暖かくならないでしょう。さらに孤独になりますが、身内など興味がないため孤独で結構なのです」
下で酔っぱらってた爺さんがコロシアムに飛び入りで参加した。
「おらがホーリーランスの使い方教えてやる」
そういうと、プロペラのように回転させ、投げつけた。
アルセウスは、はじこうとしたため、隙ができた。
「くっ!」
アルセウスの手前に槍は突き刺さった。
爺は突進し、ランスの尻の棍を蹴った。

ヒゥーガッ!

アルセウスのあごに棍があたり、さらに爺は蹴りをアルセウスにぶち込んだ。
ガッ!
勝負はついた。