大神ジォヴェの世界
1
アルフレットは考えていた。
一度ゲームをといた人なら、あそこがこうで、ここがこうでと話しても通じる。
だが、最初のほうしか知らないやつに、いくら、ああだこうだいっても意味不明なんだ。
マンガ、映画、ゲームなんでも。
それと同じだ。
他人のために気を配れる人、人のために働くのが苦にならない人は人気が集まる。
損すると元が取れる。
ところが、愛のレベルがひくいひとは、損をすると大声をあげて泣きわめく。攻撃されると真っ赤に怒る。
たいがい小学校低学年までに学ぶが、そういうやつは人気がない。
人が集まらない。
なぜ、嫌われるのかひとのせいにする。
それは誰でも知ってる。
そういう人が愛そうと初めて努力すると、ふくれっ面をしてカンカンにはらをたてることになる。
思うようにいかないからだ。
なぜなら、今までだだっ子が人のためを考えるなんて、自分が人間として傷を受ける初めてになる。
裏切られる。
そう簡単にいかない難しい作業なんだ。
愛するなんて。
今まで人の期待を裏切るほど、自分の時裏切られることになる。
初体験の傷をうけて、痛くて苦しくて、わめき暴れることになる。
人類に深く失望し、殻に閉じこもる。
人間としての徳を積む苦しみにたいして耐性がないからだ。
強い人でないと愛せない。
傷だらけに耐えられるこの巨人のように。
女でも同じだ。
男に愛されるとは、文明の火で焼かれることなんだ。
だから、快楽というより苦痛。修業。
相面の巨人はいった。
「フン!上出来だ。おまえの剣椀!大神ジォヴェの世界をほんの少し見せてやる」
2
アウトセーバー 3400ダメージ
怒りの双魔刀 1100ダメージ
シュゴオオオオオオ
「ぼくのバリアで防いだが……初めて喰らう痛み(ダメージ)だ…」
ジジジジイジオオオオ
クラークは大地震で王座からとびはねた。
そして、エカルテ中でクラーク王、王失格のデモがはじまった。
パーカーもホテルで驚いた。
「おおお、これは…」
ゴールド・ウィンが砂になって崩れていく、
ザザザザザザザ
クラークはザフラを呼んだ。
「俺はどうやら、失脚したみたいだ。おまえはどうする!?国に帰るか!?」
ブロームインでも大騒ぎになった。
全体が揺れている。
「おおお、ただ事ではないぞ」
双面の巨人はいう。
「そのものに敵度な文明にとどまるだけだ。案ずることはない……次元の壁でわけられれば、もうお互い、いさかいもあるまい」
アルフレットは眠りながら聞いていた……
ぐるぐる深淵に落ちていくようだった。
(やはり、ゲームをどこまで解いたか…だ。話がわかるやつとわからない奴の違いは、……学校で話題になる近辺のイベントなんだ…)
―だから、いくら言っても無駄なんだ。わかるわけない。
通じない。説得なんて……
通じるのは、自分がいる前後の相手なんだ。
平と課長。
部長と平役員。
教える必要も義務もなかったんだ…
3
扉からあの巨人がでてきて暴れている。
もはや、どの土地がどうのいってられなくなった。
砂のようにバラバラと大地が崩れ、崩壊していく。
クラーク王は声援の中ではなく、誹謗中傷のなかでの戦いになった。
「また、おまえか。どうした?王座からおろされたか…どうしたのか知らんが、地理はオレに味方しているようだ」
巨人は弓矢をひいた。
無数の矢が飛ぶ。
ジォジェの楯 0ダメージ
クラークはホーリー・モーニングスターをハンマーにして、投げた。
回転しながら巨人に向かう。
一度はよけたつもりが、回転し額にヒットした。
980ダメージ
「前の奴の神剣と同じくらいの威力だな」
そういうと、巨人もハンマーをもった。
「いざ」
スリー・モーニングスター 2800
巨人のハンマー 1345
「敵ながら敬意を表する!」
巨人はそういって、ばったり倒れた。
クラークは喰らったダメージで半死半生の状態になった。
4
アルフレットとイブリーズは草原にたおれていた。
みると、見上げるほど巨大な魔王が竜と戦っている。
「わたしとは違う魔王だ」
魔王は巨大な火の玉をドラゴンに投げつけた。
ドラゴンはブリザードを吐いて、報復した。
「呪文のケタが違うけど」
「ううう、恐ろしい…威力がわたしのと話にならない…」
「巨人や魔王やドラゴンが普通にいるんじゃ危ない。こういうのは大神の世界じゃなくて魔界っていうんだとおもうけど」
そのとたん、テレポートしてるのがわかった。
煉獄だった。
時の女神がいう。
「ありがとう。みごと、世界を壊す戦争をとめてくれました。約束の月桂樹の冠です。あなたの体をなおすでしょう」
さらに、コインメタトリーにテレポートした。
もどると、世界が崩壊しつつある。
イブリースはついてはこなかった。
「これは…!?」
みると、エカルテのようにみえる。
「クラーク!?」
「ア…アルフレット、俺は王を失脚した。そして、もうたすからないだろう、でもいいんだ、人間は死ぬから、終りがあるから人生が楽しいんだ」
「………」
アルフレットは月桂樹のかんむりをクラークにつかった。
シュオーン
エドガーがおどろいていった。
「おおお、クラーク殿の体が…!」
5
双面の巨人は罪人を次々地獄に落とした。
「秩序の周辺をうろつき、つねに法のギリギリをうろつくもの。
貴様らは秩序を欲しがる、が秩序に従うのを嫌う。そのため恩恵をかすめとるため、(法)ぎりぎりをうろつきまわるのだ。秩序のない世界は自分でも居心地が悪いからだ、しかし、従うのも嫌だ。たとえムチでいうことをきかせたとしても、治らない。みてないところでズルをおこなうからだ。
正しい修行を嫌い。
つねに頭の中で不正を考えている。
大神ジォヴェはそれは純然たる悪と考えた。
よって、秩序のない、補助のない、監督のないせかいにほうりこむ。
好きなことをするがよい。
そこにはもう、悪がない。法がないから、なんでもできる。
だが、救いはない。TVも音楽も、飲み物ももはやない。
秩序がない世界だからだ。
温情をあたえれば、その裏をかいて猫婆する。
貴様らにはもうなにもない。
破る法律も、裏をかく愛情も、愛はもはや貴様らを指導しない。
無秩序が貴様らを強制する。
もうムチもない……
従う者も、強制も、報復(やりかえす)相手も、背信するあいても、影で冒涜するあの懐かしい相手も、みなすべていない。
自由にするがよい。
あなたたちの自由に。
シュゴオオオオ
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