ザール王子のエカルテ訪問編
1
スペースインスマスがどんどん近付いてくる。
アルセウスがいった。
「すまん。とみに眠ってくれ」
そういって、ライト正宗を最大レベルに電流をあげて斬りつけた。
「ぎやああああああ」
アランは電撃でしびれて、気絶した。
「そのまま捨てとけ」
アルフレットはアウトセーバーが輝く程度にオーラをのせて、スペースタイプに斬りつけた。
ドン
一撃で一匹が黒焦げになった。
「ピギギギギ」
ブロームインの城の通路をザールが歩いていた。
婚礼の宴の席にいた女がザールを待っていた。
「ザール王子、先日は見事な腕前でした。王者はとみに民を威圧し逆らわせないようにするものです。人に頭を下げたりしない王子は勇猛に感じます。なんでもエカルテの国ではクラークという、ならず者が暫定国王を務めているそうな。そのようなものに務まるとは思えません。王子がエカルテコインも支配するべきと存じます。その暁にはわたくしを、エカルテコインの王妃にむかえてほしく…」
「そのクラークとかいう奴と戦争をしろと?」
「輝く威光のザール王子なら、ひとひねりだと…」
ザールは神剣を抜くと頭上でふりまわし、女の首を一瞬ではねた。
ザン
「フン!王など公僕の糧だ。そんなに頭を下げるのがイヤなら、ならず者の妻になるがよい」
次の日、ザールはブロームインの王から呼び出しを喰らった。
「なぜ殺したりしたのだ?ザール…」
「あの女は国をみだす輩だと判断しましてね…」
「………若い女など、すがた形は美しいかもしれないが、そんなものだ。女神ではないのだぞ!?殺すほどのことか…」
「支配者というものをただ、わがままを言うガキと勘違いしておりましたので、首を刎ねて処分いたしました」
「放っておけばよかろう。目くじらを立てるべきことか!?。ブロームインの後継ぎというものが…王宮になど、その手の人間などいくらでもいるのだぞ」
「…………父上はクラークという男の存在をご存じで!?」
「…エカルテ王から、少しだけ聞いたが…エジオンのソルジャーだったとか」
「ソルジャー…、雷鳥をとらえにいく前に、そのクラークという男と面会したいと思うのですが」
「……かまわんが、無駄な争いは起こすなよ。お前は血の気が少し多すぎる。活気があるのはいいのだが、さっき自分がいってたではないか。そのことに気をつけろ!!」
城をでて、正面玄関に出た。
ザールは新居を構えて、城では暮らしていない。
車がサーッと近付き、ドアが開いた。
「ザールお兄様」
妹のザフラ妃だった。
ザールは神剣をもったまま助手席に乗った。
「エカルテにいくんでしょ。ゴールド・ウィン経由で送るわよ」
「父上から聞いたのか…」
「お父様からインスタントメッセージが来て」
王宮での殺害の件についてはきいてないようだった。
ザフラ妃はハンドルをにぎり、車をだした。
「妻は…!?」
「おねえさまは、お家にいるけど、とみに車内からインスタントメールを送った方がいいわよ」
「エカルテは妻の実家だからな…都合が悪いかもしれん。しばらく留守をあずかってもらうか…」
そういうと、ザールは地球でいうUSBメモリのようなキーをザフラの自動車の端子に差した。
ザール個人の個人IDがはいっていて、ザールのSNSが車のモニターに立ちあがった。
SNS Facecoin
(ソーシャルネット、フェイスコイン)
ザールは妻にインスタントメッセージを送信した。
≪留守をとみに預かってもらう。ザール≫
2
それから地図を開いた。
「関所はここだ。ゴールド・ウィンにはいれる」
「OK!ターゲッティングしたわよ」
「クラークという男にあいさつしておくか…」
そういってザールはSNSでメッセージをおくった。
そのころ、クラークはエカルテコインの王室で悩んでいた。
「まず、ニュースを見て、国の内状を把握しないと。エドガーさんがいうには専門の調査員も弁護士も国の経費を消費するというし、ニュースや新聞が一番だ」
室内の壁のモニターにさまざまなニュースサイトやTVニュースが表示された。
「うーん。ん¨?」
エカルテフウィヌムというポータルサイトがあった。
「ポータルサイトか…、エジオンじゃ数年前にポータルは絶滅したんだ。コインメタトリーじゃ、四つの国にそれぞれ専用のポータルがあるのか…エカルテフゥイヌム…なに!? 下のほうに俺のSNS欄があるぞ。ああ、そうか俺個人じゃなくてエカルテ王のSNSページがポータルの下にあるんだ。ピッコロ大魔王みたいだな。TVとかネットジャックして全部のモニターであいさつしてたんだよな。自分のSNSにしろよな。俺も新国王として挨拶書かないとないな…」
そのときザールのインスタントメッセージがポータルSNSにとどいた。
「おっ!?」
≪はじめまして。ブロームインの王子のザールという。新しく国王になったクラーク殿、殿下に挨拶にこれから伺うところだ。よろしく。詳細はのちほど≫
「なんだこいつ!?会いに来るだって!?ブロームインの?ネットで調べるか。ああ、こいつのSNSページがあるぞ」
ザールと妹のザフラ妃は以前パーカー達が止まったゴールドウィンのホテルにチェックインした。
「軽く車酔いして食欲がないわね…」
夕食は遅くにして、喫茶ラウンジでコーヒーを飲んだ。
フリーのコンピュータモニターがあった。
キーをさして画面を起動した。
「書いておこう…ゴールドウィン到着。妻も見るし、クラークもみるしな…」
「コーヒー代、もってきてないわよ」
「ちょっとまて、バンクからおろす」
コインバンクにアクセスしてお財布カードに送金した。
相性番号はキーに登録されているので入力しなくてよかった。
2ジャム 9999コイン
クラークが読んでいた。
「なになに。俺らがとまったホテルにチェックインしてやがる。俺も書くか…コインメタトリーにきたとき、最初にここに泊まりました」
「なに、奴が前にここに!?」
「ラウンジ代金はチェックアウトの際におまとめいたしますか?」
店員にきかれた。
「せっかくだから今払う」
ピ
「ありがとうございました」
部屋に入りバスのお湯を出そうとしたが、湯が出ない。
「…………奴らもでなかったのか……」
3
アルセウスがいう。
「おれにも攻撃させろ!!」
ライト正宗でインスマスの胴体を真っ二つにした。
ザィン!
ところが、二つに斬れたインスマスから体が再生し、二体に分裂した。
「な、さっきよりは小さいが」
「増殖ね」
黒焦げの塊から触手が何本も伸び、小さいスペースインスマスが山ほど増えた。
アルフレットがいった。
「神は土くれから、アダムを創造した。イブはアダムのろっ骨から。男って左右で骨の数違うかな。Y染色体だろ~」
男性の性染色体はXY、女性はXXである。
「なるほど」
「だが、神がイブンアーダム(アダムの子人間)以外に新しく都合により創造する人間がいる。神の分身として使命を背負うこともある。天才人など、発狂したりすることが多いのは、役割を終えると神からの念力が途絶えるためだ。子孫を残すことがないことも多い。その時の役割しだいだ。人間とおなじ土くれから造られることも、爪から生まれることもある。時間が切れると消滅したり、死んだりもする。イブンアーダムも死ぬがね」
「まさか、分身を…」
アルフレットはオーラを高め、心のなかに人間を想像した。
「はーっ」
ピカ
ブブブモモモンンン
色の薄い半透明のアルフレットが6体ほど現れた。
アルセウスがアランの剣を拾って一人に渡した。
「使え、ゴールドエクスカリバーだ」
スペースインスマスの大群とアルフレットの分身とアルセウスが正面衝突した!
ゴールド・ウィンホテル
ザールは次の日の朝ホテル内のレストランで朝食を食べた。
「ザフラ、ホテルの中でサングラスはやめろ」
「あら、結構いるわよ、そういう人」
チェックアウトして、車に乗り、エカルテの関所にむかう。
「時間は長いな地図コンパスのアプリによると、4時間車の中だ。音楽でもダウンロードするか」そういってザールは助手席で音楽のジャケットを選んで買った。
クラークは新聞記事を読みつかれSNSをいじっていた。
「会議は3時からだろ~それまでSNS Facecoinをいじるぞー。
まずアプリを装備させてパワーアップさせるぞ。無料ラジオアプリを置いて、なに?ランダムで成長して違う能力になるアプリか。インテリアアプリも装備するさ」
4
クラークは無料自動販売機のコーナーに行き、ワンパンをくらわした。
88P
ガタ
ガラナが出てきた。
SNSがボンと表示された。
「なによ。メッセージきてる。あ、パーカーか。あいつら俺、置いて帰ったら、帰れなくなるぞ。どうするきだ。インスマスか。戦闘艦からのビデオなんか送らなくていいってな。マジメに戦闘しろって送ってやる。
あいつら負けるわけねーけどな。
やはり防衛か…ガオンの侵入阻止するってコメントするか。
めんどくせーからボイスメッセージにするか。音声読み上げでいいか」
ゴールド・ウィンとエカルテコインの関所近辺は、マンハッタンのシティになっている。空港と都市世界を合わせたようだ。
高層未来ビルにでかいモニターがあり、クラークのSNSが表示されていた。
「関所が近いわね」
「ああ、見ろ、ビルにクラークのSNSが表示されてる。でも騒音ではっきり聞こえないな。ホテルでゆっくり見るか」
「あ、なんかしゃべってる」
5
ザールはエカルテにはいる、自動エスカレータのような道路にきた。
空港か駅のようだった。
ザフラ妃が壁のモニターをみた。
さまざまな広告がぶつかり合って、拡大されたり押し合いへしあいしている。時々完全に画面を占領する。
それから、案内が表示されたり、チケット販売の画面が出たりする。
「チケットは買ったか?」
「長いわよ。この動く通路。ジュースを買っていきましょう」
広告をタッチすると、拡大され、わずかに表示された。
ガコン!
オレンジジュースがでてきた。無料自動販売機だ。
クラークは超高層ビルの最上階のプールで遊んでいた。
「いちおう国王だから遊んどかないとなめられるしな」
エドガーの部下の軍人のふたりがいる。
巨大プールに浮き輪のいかだをうかべ、オールで漕いでいる。
「あっちまで行くのに落ちるな。バスクリン入れたから落ちると危ないぞ。渡れ、窓の外高いから突き破るな。危ね。ホラ!」
しばらく漕いで、いかだに寝そべった。
ワインを飲みだす。
「おまえら軍の奴よんだのガオンが攻めてくることわかってるからだ。俺の古い昔の友人が(パーカー)戦艦のレーダーで見つけて教えてくれた。このプールの水、最後、各フロアのトイレに流すんだな。汚されねーな」
「…………」
クラークはゆらゆら揺れながら、プールの天井に巨大なSNSを表示させるとザールのページを確認した。
「ああ、あいつまだあそこか…ガオンはあいつにたたかわせようと思ってよ。あいつ強そうだし、暇もて余してそうだしな」
窓の外は高層の夜だった。
6
ザールとザフラはエカルテコインに入った。
「古風な土地だな…ブロームインに少し似てるか…」
「お城は遠いわね。先にホテルに…」
車は関所を通れなかったので、ケーブルカーにのった。
「リゾートホテルにしよう」
「二度斬り!!」
アルセウスは右手もちで、ななめに斬りつけた後、ライト正宗を左に持ちかえ、もう一度斬りつけた。
「ギャオオオン」
「僕はもはや元のアルフレットを超えてしまった」
そういって分身のアルフレットはゴールドエクスカリバーが軽く暖かくなる勢いでインスマスを斬る。
インスマスたちは何度も切られ小さくなると再生しないで塵になっていった。
「とりゃーあ」
アルセウスが真上から斬る。
その直後、雷がおちて追い打ちをかけた。
ザアアアアアン!
勝負はついた。
分身は元の体に吸い込まれていく。
パーカーたちは進路を惑星エジオンに向けた。
とうとう、ザール王子がクラークの城についた。
クラークは戦闘服を着て出迎えた。
「おまえがクラークか」
「そうだけど………………おめー、あれ倒せるか?」
上空にガオンが三体浮かんでいる。
≪スーパーガオン≫
≪アーマーガオン≫
≪ガオンブラスト≫
「ガオンか…初めてみたな。面白い、私がたおそう」
そういうとザールは神剣をぬいてジャンプした。
剣をぐるりと回転させ、カウボーイが牛をとらえるかのように斬りつける。
クラークはおもった。
(お?)
ザン
スーパーガオンが半分体が斬れて地面に墜落した。
「ぐぐぐぐ…」
(稽古なら勝負あったというところだけどな…)クラークは無言で見ている。
ザールは90°の角度に腕を止め剣をギロチンが落ちるように無造作にふり落とした。
………
スーパーガオンが死んだ。
(あいつの剣の型…どこかでみたような)
「次はどいつだ。といっても、みんなガオンか?」
アーマーガオンが下りてきた。
≪パワーアーマー≫
ボディが鎧のようになり、見るからに防御力が上がった。
ザールは跳ねるように突進し、両手で最大限ふりまわすように斬りつけた。
両足は力を入れて開いている。
ドン!
アーマーガオンは数メートルふっとんだ。
何とか態勢を整えたが、喰らった胸をなでている。
少し傷ができた程度だった。
アーマーガオンは両手をかまえると、巨大な火の塊を創りだし、ザール王子になげつけた。
「はーっ」
ドオオオオオン
「くっ!?よけるか?剣で斬るか?」
ザールの兜が光った。
ドン!
火の塊は手前ではねかえり、ガオンにむかった。
ドゴーン!
アーマーガオンは自分の炎の塊に焼かれた。
「助かった……兜が…」ザールは神兜に感謝した。
(あの兜、要注意だぞ)
アーマーガオンは体が燃えたまま突進してきた。
「あちょーう」
カンフーのような滑るような流れで拳を繰り出してくる。
ザールもかわしきれず、何発か喰らった。
「おおお」
ザールが横から斬りつけると、ガオンは両手で猿が木に絡むように神剣に
しがみつくように抱えた。蹴りがザールを狙う。
ドン!
ザールは軽く腕に喰らった。
ガオンは腕が斬れた。
アーマーガオンは回転して体当たりを仕掛けた。アルマジロのようだった。
ギン!
さすがの神剣でも硬くて斬れない。
7
次の瞬間、ザールの神剣から冷気の渦が発生し、アーマーガオンを凍りつかせた。
そのままアーマーガオンは血液まで凍りついて死んだ。
「ぅ…あ………!……Б」
クラークはバルコニーからジャンプして下りた。
「なるほどな。みせてもらったぞ。最後の一匹はオレがやる!!」
「おもしろい」
ガオンブラストは青い光をはっした。
≪ブルーレイザーブラスト≫
クラークだけじゃなく、ザールにもダメージがおよんだ。
「破壊力は少ないが兜で防げないようだ」
クラークは先に喰らって、よろけそうになった。
ホーリーランスを回転させ、隙を窺う。
ビカ!
また光る。
「クッ!」
クラークはジャンプしてランスを振り落とした。
ガオンは腕でガードしたが、傷を負った。
ジュウウウウウ
油が焼けて蒸発するような音を立てた。
沸騰するように煙が上がる。
ガオンブラストのけりが来る。
「ほっ」
棍で受けた。
ガオンは空に舞いあがるとブルレイザーブラストを発しながら、突進してきた。
「くそ、目が…」
クラークは目を閉じたまま、気配と経験で槍を投げると、ジャンプした。
ホーリーランス・ジャンピングクラッシュ!!
「おおう。バスケだったらスラムダンクだったぞ」
ガオンブラストは顔面にホーリーランスが突き刺さったまま地面に墜落した。
ドサ…
8
ザールはいった。
「面白かったが…試合はいつする?」
クラークが答える。
「……3日くらい泊って行け、城のアルコーブでもホテルでも…」
(そんで帰れ……戦ったら無傷ですまなそうだ…)
小部屋にザフラ妃とザールが案内された。
「小さい造りだが…」
「寝泊まりするだけなら十分よ」
「それで、今夜、食事に招待してもらいたい」
「なんで、俺が宴おこさなきゃいけないんだ。遊びたいなら、あそこの場違いに立体的なビルにいけ。あそこのプール面白いぞ」
「政治的な話が聴けるぞ…私はブロームインの後とりだ」
「おめー、そんで、その妹ぎみ嫁にもらえとか言うのか?はては地球に帰れなくなるぞ」
「そんなことはいわん…」
「お姫様が、よその男と酒飲んだっていわれるぞ」
9
「そんなら、遊んでる女って思われたりしないように正しい会食にしてやる。ホテルの松の部屋予約入れさせるからな」
松の部屋
「そんでSNS探したら、電磁クラブってのがあって、そこにいるやつらに新しい武器を造らせることにした。武器開発承りますって書いてたからな。それから宇宙軍艦もつくってもらう」
「ポートはあるのか?ブロームインとウィンにはある」
「ないなゴールド・ウィン経由で発着したらやりずらい。エカルテにもポートつくらせるか。でも、金をどこからだす?運搬船が来て輸出輸入頻繁にやって、貿易でもととれるか?未就労の奴、店員にして新しく開発した武器、冒険者に買ってもらうか。量販店だな。船がさかんにきたらホテルも人でいるな。SNSで卒業間近の学生募集するだろうしな。自分が学んだカリキュラムことこまかくかけってな」
ザール王子がいった。
「そんなに宇宙からこないな。コインメタトリーは四つの空飛ぶ円盤がくっついて浮かんでいる。ポートはゴールド・ウィンとブロームインにある。ラグナルロクにはたぶんない」
「ないな」
「あたらしくエカルテにもつくっても、いまさら三つ目だ。今まで物資は運搬していた」
「それはスペース・インターネットに広告を出すな。ポートが新築したというのと、新しく開発した武器と、名物の特産品と」
「試合は新しい武器ができてたらだ」
次の日、ザールはエカルテ・コインの風景を写真をとってSNSで妻に送った。
SNSコントロールエディタは専門的なマシンといった画面だった。
SNSフェイスコインはインスタントメッセージエディタとしても、データ解析ソフトウェアとしても有効だった。
エカルテはザールの妻の王女の故郷だからだ。
だが、「アングルのせいか、見たことのない風景ですが、本当にエカルテでしょうか?いつ御戻りで」と返答がきた。地図をのせてやっとなっとくした。
クラークはポート構築の人員を整列させ、無料自動販売機に無言でパンチした。
柔らかいクッションのついた、ソフトな販売機だった。
78P
「どうやって、カップラーメンとれってな。これ90くらいしか最高出たことねーぞ」
10
新しい武器が電磁クラブによって開発された。
店に並んだのをクラークは視察に出かけた。
ロケットランス 1ジャム5000コイン:15000
ビームライフランス 8700コイン :8700
ブルーレイピア 4900コイン :4900
青白鉄のこて 7600コイン :7600
青い酒 1ジャム :10000
☠死の薬 2ジャム :20000
オートクチュール 3クラウン :3000000
「ヘイ!クラウンって?1万コインで1ジャムか100ジャムで1クラウンか…」
電磁クラブのオヤジはいった。
「そんなかんじだ。ロケットランスはつかんだままロケットで空を飛ぶ、ビームライフランスは先が電磁ソード、尻がビーム砲になってる。死の薬は寿命が減る」
「なんだ、この芸術的な剣はどうやって斬ったらいいかわからないぜ」
「オートクチュールは最高の剣にあらねど至高の剣だ。1回斬りつけたら壊れるが、破壊力がとてつもない」
「セミに著作権違反な剣だぜ。3クラウンか…」
クラークはザールに電話をかけた。
「ヘイ!財布の中にいくらあるんだい?2ジャム?だめだな買えないぜ…ああ´´、ロケットランスを買うさ…工事すすめて上がり入るまでオートクチュールは無理だぜ」
11
パーカー達は途中、宇宙空間にカプセル型の人工衛星を10個くらい浮かべた。
アルフレットがコントロール室でみていた。
「パーカーあれは?カプセルだけど」
「ソーラー充電器だ。水がカプセルに入っていて、光が当たるとソーラー電池が発電し、水を酸素と水素に分解する。ガスを取り出して燃料につかうし、空になったタンクに水を補充する。クラークをつれにコインメタトリーにもどるとき、回収する。そのころには水の分解は終わっている」
「なるほど、空間にカプセルを浮かせ解くわけだ。自動で畑がたがやかされる…」
そのときエジオンから通信があった。
モニターにレイチェルモンドがうつっている。
ダゴンどもが引き揚げたという。
「なぜだ?レイチェルモンドがいうなら間違いなさそうだが。奴らはなぜ手を引いた」
これ以上の戦闘になったら無傷ですまないのと、エジオンを侵略することにうま味がないことだという。向こうから和平を持ち込んできた。そのかわり惑星ダゴンに攻めてこないことが条件だ。
「アルフレット、念のため調べられるか?」
「むーん……」
アルフレットは物質とは空間の状態で、電光掲示板のように空間はできていると信じた。モノの移動とは、速度とは粒子が次の空間に信号をおくることで、電場から磁場が作られるのと、同じ原理だと。静止している玉に動いている玉がぶつかる。すると、最初の玉は止まり、次の玉が動き出す。
動く角度と、次が動くのがまがった角度なのが電磁石だと。(アンペールの右ネジ)
「ハードウェアのアンド回路、オア、ノット回路みたいな違いかな」
ソナーのように自分のオーラをはなった。
異質なダゴンの気配があればぶつかって、別の信号になって帰ってくる。
「デジタルだと情報量が多くなるとかさばるな。右手の手袋と左手の手袋がペアなのはわかる。離れてやり取りできるか?電光掲示板ならはなれたら、通信しないな。鏡だ。空間を対象に映して見ているんだ。パリティだ。スピンが反対の二つは鏡の世界だ。半分は」
アルフレットによると、確かに惑星エジオンからダゴンの気配は撤退したという。
「撤退だ。コインメタトリーにもどる!ときには和平も大切だ」
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