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2011年3月17日木曜日

海でアイス

海でアイス

 
 
「当たった!当たりだよ。このアイス」

 
「ホントに交換してくれたよ。○○デパートなんか、

うちで買ったかどうかわからないからダメだっていわれたよ」

「××商店は交換してくれるよ。今じゃコンビニだけど」

「棒が二本だとホントは当たりってないんじゃないかと思っていたよ」

「まただよ。また当たりだよ」

「日ごろの行いがいいからだよ」

「まただよ」

「もういいよー」

「魂消たマンでヘッドが二回出てきたときみたいだよ」
 

ラジオ恐怖小説 海で焼き肉の季節

ラジオ恐怖小説 海で焼き肉の季節

 
 
「お父さん、おしっこしちゃた―」
 


「おーまーえー、小学生じゃないんだよ」

「おい、釣った魚逃がせよ」

「しばらく、沖にもどるなよ」
 
 
夕方

「焼くのはいいけど食べるなよ」

※違う岩場で釣った魚

「今の海、重金属とか重油とか流れてるぞ」

「においだけはやけに香ばしいぞ」

パチ パチ

「食べてよさそうな匂いだけど」

「食べられる魚かどうかわかねェよ」


ラジオ恐怖小説 外で焼き肉の季節 その2

ラジオ恐怖小説 季節 その2

「食べた。おいしかったよ」

「まだ、ホタテが残っているわよ」

「ホタテは私は」

「ホタテはいいよー」

「それより、炭火が消えそうだよ」

「燃やすものないのか」

「まきを拾って来いよ」

「ここにあるよー」

「これはまずいよ」

「それはダメだよ。キャンプファイヤーとはいえ」

「捨ててあるんじゃなくて置いてあるんじゃないの」

「オレが責任を持つ!」

次の日

警官 「こういうことをしちゃダメだよ!」
一同「はい。すみません」



おわり

ラジオ恐怖小説 外で焼肉の季節

ラジオ恐怖小説 外で焼肉の季節

 
 
「コンロOKです!」

「バカたれ!外で焼肉のときは炭火に決まってるだろうが」

「備長炭は高いです!」

「鉄板にしますか網にしますか」

「お肉に野菜にビールとオレンジジュースに花火」
 
≪しとしと≫

「雨だ…」

「雨よ…」

「雨だよ…」

≪ザー≫

『列車の窓から見えた光景』

『列車の窓から見えた光景』

ローカル線にゆられて、窓の外を眺める。

山が見える。川が見える。

「キャンプというほどでもないが、川で遊んでいやがる。

ん?なに!?川で子供が流されている!?

いや、ただ泳いでいるだけか。

ほかの乗客も、誰も騒がない。

それとも、携帯電話をいじっているせいで、

誰も窓の外を見ていないのか?

いや、確かにあれは子供が流されている。

誰も気づかないのか。

子供一人で来るわけはない。

そこにいる人がどうにかする。

いや、あんな川の中央などどう見ても深そうだ。

子供が泳げる深さじゃない。

流されている。

それとも浅瀬か!?

こういう場合は警察に連絡か?

いや、警察はまずい。

管轄が違うかもしれない。

ん!?なに?沖に上がりやがった。

ホントにただ泳いでいただけだ。

まったく人騒がせなチビッコだ。

いや、ここは素直に喜ぶべきか…」


ローカル線は山を越え川を越え、次の停車地点に止まった。


おしまい